釣った魚をきれいに三枚おろしにできたのに、刺身やフライを食べている途中で、小さな骨が口に当たってしまったことはないでしょうか。
魚を三枚おろしにすると、大きな中骨や腹骨は取り除けます。しかし、魚の身の中央付近には、三枚おろしにしただけでは取れない血合い骨や細かな小骨が残っています。
骨は魚の身と同じような色をしているため、見ただけでは分かりにくいことも少なくありません。
「きれいに捌けたと思ったのに、まだ骨が残っていた」
「刺身を食べた家族から、骨があると言われてしまった」
「子どもに食べさせたいけれど、本当に骨が残っていないか心配」
「小骨を取ろうとしたら、魚の身がボロボロになってしまった」
このような困りごとは、釣った魚を自宅で調理する人にとって珍しいものではありません。
特に、アジやキス、メバルなどの小型魚は身が柔らかいため、指で無理に骨を引っ張ると、骨より先に身が崩れてしまうことがあります。
家庭にある毛抜きや一般的なピンセットを代用する方法もありますが、先端が細すぎたり、かみ合わせが弱かったりすると、骨が滑ってうまくつかめません。
何度もつかみ直しているうちに身が傷ついたり、骨が途中で折れて身の中に残ったりすることもあります。
せっかく新鮮な魚を釣って丁寧に捌いても、最後の小骨処理で失敗してしまうと、刺身の見た目や魚料理の食べやすさが損なわれてしまいます。
このような魚の小骨に関する悩みを解決してくれる調理道具が、魚用の骨抜きです。
魚用の骨抜きは、細くて滑りやすい骨をしっかり挟めるように作られています。骨の根元をつかみやすく、骨が伸びている方向に沿って引き抜けるため、魚の身を大きく崩さずに下処理できます。
海仙人魚をきれいに捌けても、小骨が残っておれば食べにくくなってしまうぞい。骨抜きが一本あれば、最後の仕上げがぐっと楽になるんじゃ。
この記事では、魚の骨抜きが必要になる理由、失敗しにくい選び方、骨をきれいに取り除く使い方を分かりやすく解説します。
さらに、初心者が扱いやすい定番タイプから、小魚向け、握りやすいトング型、昔ながらの東型まで、用途の異なるおすすめの骨抜きを紹介します。
刺身やフライを骨を気にせず楽しみたい方や、釣った魚を家族に安心して食べてもらいたい方は、ぜひ参考にしてください。
三枚おろしにしても魚の骨が残るのはなぜ?
魚を三枚おろしにすれば、すべての骨を取り除けると思われがちです。
しかし、三枚おろしで取り除けるのは、主に魚の中心にある大きな中骨です。身の中には、別の細かな骨が残っています。
身の中央には血合い骨が残っている
魚の身を指の腹で頭側から尾側へ軽くなぞると、中央付近に小さな突起を感じることがあります。
この部分に並んでいるのが、一般的に血合い骨や小骨と呼ばれる骨です。
魚の種類や大きさによって骨の太さや硬さは異なりますが、アジ、サバ、タイ、ヒラメ、スズキなど、多くの魚で身の中に骨が残ります。
この骨は中骨から身の中へ伸びているため、三枚おろしにしただけでは完全に取り除けません。
刺身やフライでは小さな骨も気になりやすい
煮付けや塩焼きのように、食べながら骨を避ける料理であれば、多少の骨が残っていても対応しやすいでしょう。
一方、次のような料理では、骨が一本残っているだけでも口に当たりやすくなります。
- 刺身
- 寿司
- カルパッチョ
- フライ
- ムニエル
- 天ぷら
- つみれ
- 魚のほぐし身
特に刺身は、魚の身をそのまま味わう料理です。舌触りや食感を楽しんでいる途中で硬い骨が当たると、せっかくの料理が食べにくくなってしまいます。
釣ったアジを刺身にする場合も、切り分ける前に骨を確認しておくことが大切です。


子どもが食べる魚料理では特に確認が必要
子どもは大人ほど上手に魚の骨を見つけたり、口の中から取り出したりできません。
魚を嫌がる子どもの中には、以前食べたときに骨が喉に刺さったことがきっかけになっている場合もあります。
骨抜きを使って丁寧に小骨を処理しておけば、魚料理を食べやすく仕上げられます。
ただし、骨抜きを使用しても、すべての骨を必ず取り除けるとは限りません。子どもへ出す料理は、調理前だけでなく、盛り付け前にも指で触れて最終確認しましょう。
魚の小骨処理を簡単にするのが骨抜き
魚用の骨抜きは、魚の身に残った血合い骨や小骨を、一本ずつ挟んで取り除くための調理道具です。
見た目は毛抜きやピンセットに似ていますが、魚の骨をつかみやすいように、先端の形状や幅、握ったときの力の伝わり方が工夫されています。
指ではつかめない細い骨を挟める
魚の小骨は、表面に出ている部分がわずかしかありません。
指でつまもうとしても滑りやすく、爪を身に食い込ませると、魚の身を傷めてしまいます。
骨抜きなら、わずかに出ている骨の先端や根元付近を狙って挟めます。骨が見えにくい場合でも、指で位置を確認してから骨抜きを当てれば、作業しやすくなります。
骨を途中で折りにくい
小骨を先端だけでつかんだり、骨が伸びている方向と反対に引っ張ったりすると、途中で折れることがあります。
折れた骨が身の奥へ残ると、最初よりも取り除くのが難しくなります。
先端がしっかり合う魚用の骨抜きなら、骨の根元付近を面で挟みやすくなります。骨が伸びている方向に沿って引くことで、途中で切れる失敗を減らせます。
魚の身を崩しにくい
刺身や寿司に使う身は、見た目も大切です。
指や包丁で骨の周囲を何度も触ると、身が割れたり、表面が毛羽立ったりすることがあります。
骨抜きを使えば、必要な場所だけを狙って作業できます。身を強く押したり削ったりせずに済むため、刺身用の柵をきれいな状態に保ちやすくなります。
魚の骨抜きを使うメリット
魚料理が食べやすくなる
骨を気にしながら食べる必要がなくなり、刺身やフライの食感を楽しみやすくなります。
特にアジフライや白身魚のフライは、一口ごとに骨を確認するより、調理前に小骨を取り除いておくほうが食べやすく仕上がります。


下処理にかかる時間を短縮しやすい
骨を指や普通のピンセットで何度もつかみ直していると、一匹の下処理だけでも時間がかかります。
骨をしっかり挟める道具を使えば、つかみ直す回数を減らせます。
魚を複数匹まとめて処理する日ほど、骨抜きの使いやすさが作業時間に影響します。
刺身や料理の見た目を整えやすい
身を崩さずに骨を抜けると、刺身の表面や切り口をきれいに保てます。
見た目が整うだけでなく、身が細かく崩れないため、料理に使える部分を無駄にしにくいのもメリットです。
魚の骨抜きの選び方
骨抜きはどれも同じように見えますが、先端の形状や握り方によって使い心地が変わります。
価格だけで選ぶのではなく、普段処理する魚の大きさや、一度に捌く匹数に合ったものを選びましょう。
先端のかみ合わせを重視する
骨抜きで最も重要なのは、閉じたときに先端同士がしっかり接触することです。
先端に隙間やずれがあると、細い骨を挟んでも滑りやすくなります。何度も力を入れているうちに、骨を途中で折ってしまう原因にもなります。
可能であれば、先端の左右が均等に合っているかを確認しましょう。
家庭用には標準的なピンセット型が使いやすい
一般的な骨抜きは、毛抜きを大きくしたようなピンセット型です。
構造がシンプルで、骨を挟む位置を確認しやすいため、初めて骨抜きを使用する人にも向いています。
アジ、サバ、タイなど、家庭で扱うことが多い魚の骨取りに幅広く使用できます。
力を入れにくい人にはトング型もおすすめ
ピンセット型を長時間握っていると、指先が疲れることがあります。
魚を一度に何匹も捌く場合や、細い道具を強く握るのが苦手な場合は、手のひらや複数の指で握れるトング型が候補になります。
トング型は力を伝えやすく、硬めの骨をつかむときにも使いやすい形状です。
アジやキスが中心なら小魚向けを選ぶ
小型魚の骨は細く、身も柔らいため、大きくて重い骨抜きでは力加減が難しいことがあります。
アジ、キス、メバルなどをよく調理する場合は、軽い力で骨を挟める小魚向けの商品を選ぶと作業しやすくなります。
小型魚を捌く機会が多い方は、小出刃包丁も魚のサイズに合わせて選ぶと、下処理全体が進めやすくなります。


錆びにくく洗いやすいステンレス製を選ぶ
骨抜きは、魚の血や脂、水分、塩分に触れる調理道具です。
家庭用として選ぶなら、錆びにくく洗いやすいステンレス製が扱いやすいでしょう。
ただし、ステンレス製であっても、濡れたまま放置すれば汚れや変色の原因になります。使用後は早めに洗い、水分を拭き取って乾燥させることが大切です。
食洗機を使う人は対応状況を確認する
骨抜きの中には、食洗機に対応した商品もあります。
魚を頻繁に調理する人や、使用後の手洗いをできるだけ簡単にしたい人は、食洗機対応の有無を確認しましょう。
食洗機対応の商品でも、先端に魚の身や脂が詰まっている場合は、軽く洗い流してから入れるのがおすすめです。
魚の骨抜きおすすめ6選
ここからは、定番のピンセット型、握りやすいトング型、小魚向け、業務用の東型など、特徴の異なる骨抜きを紹介します。
どの商品を選べばよいか迷う場合は、普段扱う魚の大きさと、一度に処理する匹数を基準に選びましょう。
| 商品 | タイプ | おすすめの人 |
|---|---|---|
| 貝印 Kai House SELECT DH8195 | 定番型 | 初めて骨抜きを購入する人 |
| 下村企販 17257 | トング型 | 握りやすさと力の入れやすさを重視する人 |
| パール金属 ベジライブ CC-1101 | 定番型 | シンプルな日本製を選びたい人 |
| SUWADA 骨抜きトング | 多用途トング型 | 魚以外の下ごしらえにも使いたい人 |
| 小魚向け骨抜き | 小魚向け | アジやキスをよく捌く人 |
| 業務用 東型120mm C-5257 | 東型 | 昔ながらの形状を長く使いたい人 |
貝印 Kai House SELECT 骨抜き DH8195


初めて骨抜きを購入する人が選びやすい、シンプルな定番タイプです。
貝印のKai House SELECTシリーズから販売されている魚用の骨抜きです。
複雑な形状ではなく、骨の位置を確認しながら先端で挟む基本的な使い方ができます。初めて魚用の骨抜きを使う方や、まずは家庭用として一本用意しておきたい方に向いています。
アジやサバ、タイなど、家庭で調理することが多い魚の血合い骨や小骨を取り除くときに使用できます。
すでに貝印の包丁やキッチン用品を使っていて、調理道具のメーカーを揃えたい人にも選びやすいでしょう。
- 初めて魚用の骨抜きを購入する人
- シンプルなピンセット型を使いたい人
- 家庭で幅広い魚を調理する人
- 貝印のキッチン用品を使用している人
下村企販 トング 骨ぬき・骨取り 17257


指先だけでなく、手全体で力を加えやすいトング型の骨抜きです。
商品名には、細い骨をつかみやすく、力を入れやすい日本製の骨抜きとして記載されています。
一般的なピンセット型は、親指と人差し指を中心に握ります。一方、トング型は複数の指を使って握りやすいため、何匹もの魚を続けて処理するときや、指先へ力を入れにくい人にも向いています。
ステンレス製で、食洗機に対応している点も特徴です。使用後の洗浄を簡単にしたい方にも候補になります。
魚の骨取りだけでなく、フルーツのヘタ取りにも使えるため、魚を調理しない日にも活用できます。
- 一般的なピンセット型では力を入れにくい人
- 釣った魚を一度に複数匹処理する人
- 食洗機対応の商品を選びたい人
- 魚以外の下ごしらえにも使いたい人
パール金属 ベジライブ 骨抜き CC-1101


家庭用として取り入れやすい、日本製・燕三条製のシンプルな骨抜きです。
パール金属のベジライブシリーズから販売されているステンレス製の骨抜きです。
基本的なピンセット型で、骨の位置を確認しながら一本ずつ取り除く作業に向いています。
特別な機能が多い商品よりも、シンプルな骨抜きを使いたい方に適しています。使用頻度はそれほど多くなくても、魚を刺身やフライにするときのために一本常備しておきたい家庭にも取り入れやすいでしょう。
日本製や燕三条製のキッチン用品を選びたい人にとっても候補になります。
- 家庭用のシンプルな骨抜きを探している人
- 日本製・燕三条製を選びたい人
- 複雑なトング型より定番型を使いたい人
- 魚料理用として一本常備しておきたい人
SUWADA 骨抜きトング・キッチンツイーザー


魚の骨抜きだけでなく、料理の下ごしらえ全般に使いたい人向けの商品です。
商品名には、骨抜き、ヘタ取り、皮むき、芽取りなどに使える、日本製のステンレス製キッチンツイーザーとして記載されています。
魚専用の道具を増やすのではなく、さまざまな食材の下処理に使える一本を選びたい人に適しています。
魚を捌くときには小骨を挟み、普段の料理では野菜や果物の細かな下処理に使用できます。
一般的な骨抜きより用途が広いため、魚料理を作る頻度がそれほど高くない家庭でも活用しやすいでしょう。
- 魚以外の食材にも使用したい人
- キッチンツイーザーとして幅広く活用したい人
- 日本製のステンレス製品を選びたい人
- 調理道具の数を増やしすぎたくない人
小魚に最適な軽くつかめる骨抜き


アジやキスなど、小型魚の細い骨を処理したい人向けの骨抜きです。
商品名には、小魚向けで、軽くつかめる骨抜きとして記載されています。
小型魚は骨が細いだけでなく、身も柔らかいのが特徴です。強い力で骨をつかもうとすると、骨が切れたり、身が崩れたりすることがあります。
アジ、キス、メバルなどをよく釣る人や、小魚をまとめて刺身、フライ、天ぷらにする人は、小魚向けの商品を選ぶと作業しやすくなります。
小型魚専用として用意し、中型魚以上には別のしっかりした骨抜きを使い分ける方法もあります。
- アジやキスをよく捌く人
- 小型魚の細い骨をつかみたい人
- 強く握りすぎて骨を切ってしまう人
- 小魚を一度に複数匹処理する人
業務用 ステンレス製 骨抜き 東型120mm C-5257


昔ながらの東型を使いたい人に向く、日本製・全長120mmの骨抜きです。
東型は、魚の骨抜きとして昔から使われている定番形状の一つです。
商品名には、業務用、日本製、ステンレス製、全長120mmと記載されています。
複雑な機構がないシンプルな道具を使いたい人や、魚を捌く頻度が高く、定番形状の骨抜きを一本用意しておきたい人に向いています。
小魚専用というより、家庭で扱うさまざまな魚へ使用できる基本の骨抜きを探している人の候補になります。
- 昔ながらの東型を使いたい人
- 全長120mmの骨抜きを探している人
- 日本製・ステンレス製を選びたい人
- 魚を捌く頻度が高い人
目的別に選ぶならどの骨抜きがおすすめ?
初めての一本なら貝印の定番型
初めて骨抜きを購入する場合は、構造がシンプルで使い方が分かりやすい定番型が選びやすいでしょう。
骨の位置を目で確認しながら挟めるため、まず基本的な骨抜きの使い方を覚えたい人には、貝印 Kai House SELECT DH8195が候補になります。
握りやすさを重視するなら下村企販
細いピンセット型では力を入れにくい人や、一度に何匹もの魚を処理する人は、トング型を検討しましょう。
下村企販の骨抜きは、商品名にも力を入れやすいタイプとして記載されており、食洗機対応を重視する人にも向いています。
小魚が中心なら小魚向けを選ぶ
普段釣る魚がアジ、キス、メバルなどであれば、小魚向けの軽くつかめる骨抜きが候補です。
小魚の骨は細く、身も柔らかいため、必要以上に強い力を加えないことが大切です。
多用途に使うならSUWADA
骨抜き専用ではなく、フルーツや野菜の細かな下処理にも使用したい人には、SUWADAのキッチンツイーザーが向いています。
使用頻度が低い専用品を増やしたくない家庭でも、複数の用途があれば活用しやすくなります。
魚の骨をきれいに抜く方法
使いやすい骨抜きを用意しても、骨と反対の方向へ強く引っ張ると、身が崩れたり骨が折れたりします。
次の手順で、骨の向きを確認しながら作業しましょう。
1.魚の身を冷やした状態で作業する
魚の身は温度が上がると柔らかくなり、骨を抜くときに崩れやすくなります。
三枚おろしにした身を長時間室温へ放置せず、必要に応じて冷蔵庫や氷を使いながら、冷たい状態を保ちましょう。
釣った魚は持ち帰る段階から適切に冷やしておくことが大切です。


2.指の腹で骨の位置を確認する
魚の身の表面を、頭側から尾側へ向かって指の腹で優しくなぞります。
小さく硬い突起を感じた場所に骨があります。爪を立てたり、強く押したりすると身が傷むため、軽く触れる程度にしましょう。
3.骨の根元付近を挟む
骨の先端だけを挟むと、引っ張ったときに途中で切れる可能性があります。
骨の周囲を指で軽く押さえ、できるだけ身に近い根元付近を骨抜きで挟みます。
ただし、身を強く挟まないように注意してください。
4.骨が伸びている方向に沿って引く
骨は身の中へ斜めに入っていることがあります。
真上へ勢いよく引き抜くのではなく、骨が伸びている角度に合わせ、ゆっくり引き抜きます。
抵抗が強い場合は、無理に引っ張らず、一度骨抜きを離して挟む位置と方向を確認しましょう。
5.反対の手で身を軽く押さえる
骨を引き抜くときは、反対の手で骨の周囲を軽く押さえます。
身全体が一緒に持ち上がるのを防げるため、身割れしにくくなります。
6.最後にもう一度指で確認する
目で見て骨がなくなったように見えても、細い骨が残っていることがあります。
骨抜き作業が終わったら、身の中央だけでなく、頭側や腹側も指で確認しましょう。
刺身に切り分ける場合は、柵の状態で確認しておくと、骨の位置を探しやすくなります。



骨は真上へ力任せに引くのではなく、生えている向きに沿って抜くのがコツじゃ。急がず、一本ずつ丁寧に仕上げるんじゃぞ。
骨抜きで小骨がうまく取れない原因
骨抜きの先端がずれている
骨抜きを閉じたときに先端同士がずれていると、細い骨を挟んでも滑ってしまいます。
新品でも使用前に一度閉じて、先端のかみ合わせを確認しましょう。
長く使用して先端が曲がった場合も、つかみにくくなることがあります。
骨の先端しか挟んでいない
身からわずかに出ている部分だけを挟むと、力が一点へ集中し、骨が途中で切れることがあります。
身を軽く押さえて骨を少し出し、できるだけ根元に近い部分を挟みましょう。
骨の向きと反対に引っ張っている
骨が斜めに入っているのに、真上へ強く引くと抵抗が大きくなります。
身が持ち上がったり、骨の周囲が裂けたりする場合は、引く角度が合っていない可能性があります。
魚の身が温まっている
魚の身が温まると、身と骨の周囲が柔らかくなります。
特にアジやイワシなどの身が柔らかい魚は、温度が上がると崩れやすいため注意が必要です。
何匹も続けて処理する場合は、すべての魚を台の上へ並べたままにせず、使う分だけ冷蔵庫やクーラーボックスから取り出しましょう。
強く握りすぎている
骨を逃がさないように強く握りすぎると、細い骨がつぶれたり切れたりすることがあります。
特に小魚は、必要以上に力を入れず、骨が滑らない程度の力で挟みましょう。
骨抜きを使うときの注意点
骨抜きだけで安全を保証できるわけではない
骨抜きを使用すれば小骨を取り除きやすくなりますが、見落としを完全になくせるわけではありません。
子どもや高齢の家族へ魚料理を出す場合は、骨抜き作業後にも指で確認し、食べるときにも注意しましょう。
魚用と身だしなみ用を分ける
家庭にある毛抜きを魚へ使う場合、衛生面や使い勝手に問題が出ることがあります。
魚の血や脂が付着するため、魚料理専用の骨抜きを一本用意し、ほかの用途と分けて保管するのがおすすめです。
先端で手を挟まないようにする
骨抜きの先端は硬く、商品によっては細く作られています。
洗うときや収納するときに指を挟んだり、先端を手へ押し付けたりしないように注意しましょう。
骨抜きのお手入れと保管方法
使用後は早めに洗う
魚の身や脂、血が乾燥すると、骨抜きの先端や内側へ汚れが残りやすくなります。
使用後は長時間放置せず、中性洗剤とスポンジを使って早めに洗いましょう。
先端の合わせ面まで確認する
骨を挟む先端部分には、細かな魚の身が付着することがあります。
スポンジだけで落としにくい場合は、柔らかいブラシなどを使って汚れを取り除きます。
水分を拭き取って乾燥させる
ステンレス製であっても、濡れたまま密閉された場所へ収納するのは避けましょう。
洗浄後は布巾やキッチンペーパーで水分を拭き取り、十分に乾燥させてから保管します。
重い調理道具の下へ置かない
骨抜きの上に包丁や重い調理器具を置くと、先端が変形する可能性があります。
先端がずれると細い骨をつかみにくくなるため、引き出しの中でも無理な力がかからない場所へ保管しましょう。
骨抜きと一緒に揃えたい魚の調理道具
魚の下処理は、骨抜きだけで完結するものではありません。
魚のサイズや料理に合った道具を揃えると、鱗取りから三枚おろし、骨抜き、刺身までの作業がスムーズになります。
出刃包丁
出刃包丁は、魚の頭を落とす、骨を切る、三枚おろしにするといった下処理に使用します。
骨抜きを使う前に、魚の身をきれいに三枚おろしにするための基本となる道具です。


柳刃包丁
骨抜きで小骨を取り除いた身を刺身にするなら、柳刃包丁が便利です。
長い刃を使って一方向へ引くことで、魚の身をつぶしにくく、きれいな切り口に仕上げられます。


うろこ取り
鱗がある魚は、捌く前にうろこ取りで表面をきれいにします。
包丁の背でも鱗を取れますが、専用のうろこ取りを使うと、作業しやすくなります。


魚料理に役立つ調理道具
魚を捌く機会が多い場合は、まな板、キッチンばさみ、真空パック機などもあると便利です。
必要な道具を一度に確認したい方は、魚料理に役立つ調理道具のまとめも参考にしてください。


魚の骨抜きに関するよくある質問
魚の骨抜きは普通の毛抜きで代用できますか?
一時的に代用することはできますが、普通の毛抜きは魚の骨をつかむことを前提に作られていません。
先端の幅やかみ合わせによっては、骨が滑ったり、強く握ったときに骨が切れたりすることがあります。
また、衛生面を考えると、魚料理専用の骨抜きを用意しておくほうが安心です。
骨抜きはどの魚にも使えますか?
多くの魚に使用できますが、骨の太さや硬さによって使いやすい形状が異なります。
アジやキスなどの小魚には、軽い力で挟める小魚向けが適しています。
タイやスズキなど、骨が比較的しっかりした魚には、力を伝えやすい定番型やトング型が使いやすいでしょう。
刺身にする場合はいつ骨を抜きますか?
三枚おろしにして腹骨や皮を処理したあと、刺身に切り分ける前に骨を抜くのがおすすめです。
柵の状態なら骨の並びを確認しやすく、反対の手で身を押さえながら作業できます。
骨抜きで骨が途中から切れた場合はどうしますか?
無理に同じ場所を何度も挟まず、指で周囲を軽く押して、残った骨の先端を探します。
先端が出てきたら、できるだけ根元に近い位置を挟み、骨が伸びている方向へゆっくり引きます。
骨が見えず、身を大きく崩しそうな場合は、骨の周囲を細く切り取る方法もあります。
骨抜きは食洗機で洗えますか?
食洗機へ入れられるかどうかは、商品によって異なります。
商品説明や取扱説明書を確認し、食洗機対応と記載されているものだけを使用してください。
食洗機対応であっても、魚の身や脂を軽く洗い流してから入れると、汚れを残しにくくなります。
まとめ|骨抜きがあれば魚料理の最後の仕上げが楽になる
魚を三枚おろしにしても、身の中央には血合い骨や細かな小骨が残ります。
骨を指や普通のピンセットで無理に抜こうとすると、骨が滑ったり、途中で切れたり、魚の身が崩れたりすることがあります。
魚用の骨抜きを使えば、骨の根元を狙って挟みやすくなり、身を大きく傷めずに小骨を取り除けます。
初めて購入する場合は、先端がしっかり合うシンプルな定番型が使いやすいでしょう。
一度に複数匹を処理する人や、指先へ力を入れにくい人にはトング型、アジ等が中心の人には小魚向けの商品が候補になります。
骨を抜くときは、魚の身を冷たい状態に保ち、骨の根元を挟んで、生えている方向へゆっくり引くことが大切です。
最後に指の腹で身全体を確認すれば、刺身やフライをより食べやすく仕上げられます。



骨抜きは小さな道具じゃが、魚料理の食べやすさを大きく変えてくれるぞい。釣った魚を刺身やフライにするなら、一本用意しておいて損はない道具じゃ。
なお、商品の価格や在庫、仕様は変更される場合があります。購入前にAmazon・楽天市場の商品ページで最新情報をご確認ください。
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