釣った魚を自宅で捌くとき、包丁と一緒に用意しておくと便利なのがキッチンハサミです。
魚の背ビレや胸ビレは想像以上に鋭く、素手で触ったり包丁だけで処理したりすると、指を傷つけてしまうことがあります。キッチンハサミを使えば、鋭いヒレを先に切り落としたり、エラの付け根や腹膜などの細かい部分を処理したりしやすくなります。
一方で、キッチンハサミなら何でも切れるわけではありません。大型魚の太い背骨や硬い頭を無理に切ろうとすると、刃を傷めたり、ハサミが滑ったりする危険があります。
大切なのは、魚の大きさや作業内容に合わせて、キッチンハサミと出刃包丁を使い分けることです。
この記事では、釣り人の目線からキッチンハサミの選び方や魚の下処理での使い方を解説し、商品リストに掲載されている8商品を比較します。
海仙人魚のヒレは見た目以上に鋭いぞい。最初にハサミで落としておくと、その後の作業が安全に進めやすくなるのじゃ。
この記事の結論
- 衛生面と耐久性を重視するなら:鳥部製作所 キッチンスパッター KS-203
- 魚のヒレや滑りやすい食材を切りたいなら:貝印 関孫六 カーブキッチン鋏 DH-3313
- 分解できる樹脂ハンドルタイプなら:貝印 関孫六 DH3311、プラス フィットカットカーブ
- 分解式のオールステンレスなら:SAVAQ、LeLante
- 普段の料理にも幅広く使うなら:ヘンケルス ケルン料理バサミ
- シンプルなサブ用を探すなら:パール金属 C-8901
釣った魚の下処理にキッチンハサミが便利な理由
キッチンハサミは、包丁の代用品というよりも、包丁では作業しにくい部分を補助する道具です。
とくに釣った魚は、スーパーで販売されている下処理済みの魚とは違い、ヒレ、エラ、内臓、ウロコなどが残っています。キッチンハサミを一本用意しておくだけで、下処理の手間やケガのリスクを減らせます。
鋭いヒレを切り落としやすい
魚の背ビレ、胸ビレ、腹ビレには、硬く尖ったトゲがある魚種も少なくありません。
カサゴやメバルなど、ヒレが鋭い魚を捌く場合は、ウロコを取る前にヒレを切り落としておくと安全です。包丁でも処理できますが、滑りやすい魚体の上で刃を動かすことになるため、慣れていない人には難しく感じられます。
キッチンハサミなら、切りたいヒレを確認しながら根元付近を挟めるため、初心者でも比較的作業しやすくなります。
注意:毒のある魚や、ヒレのトゲに毒を持つ魚もいます。魚種が分からない場合は素手で触らず、種類を確認してから処理してください。
エラの付け根を切り離しやすい
魚のエラは頭の内部にあり、包丁では刃を入れにくい部分です。
キッチンハサミを使えば、エラぶたを開いた状態で付け根を確認し、必要な部分だけを切り離せます。刃先が細めの商品は、エラや腹膜などの細かい処理にも向いています。
ただし、刃先を見えない位置まで深く差し込むと、手や魚体を傷つける可能性があります。切る位置を目で確認しながら、少しずつ作業しましょう。
小型魚の腹を開く補助に使える
アジ、キス、イワシなどの小型魚であれば、キッチンハサミで腹側を開けることもできます。
肛門付近から刃先を浅く入れ、腹皮だけを少しずつ切っていくと、内臓を取り出しやすくなります。包丁を大きく動かす必要がないため、小型魚を何匹も処理するときにも便利です。
ただし、刃先を深く入れると内臓を傷つけ、内容物が身に付着することがあります。魚の腹を開く場合は、下側の刃を腹皮に沿わせるように使いましょう。
薬味や包装袋にも使える
キッチンハサミは魚の下処理だけでなく、ネギ、大葉、海苔、昆布などのカットにも使えます。
刺身に添える薬味を器の上で切ったり、真空パック袋や食品袋を開封したりできるため、魚料理全体の作業効率を上げられます。
ただし、生魚を切った直後のハサミで、そのまま薬味や加熱後の食品を切るのは避けましょう。一度きれいに洗浄・乾燥させるか、魚用と仕上げ用でハサミを分けると安心です。


魚の下処理に使うキッチンハサミの選び方
キッチンハサミは、商品によって刃の形状、素材、分解方法、握りやすさが異なります。
普段の料理だけに使う場合と、生魚の下処理に使う場合とでは、重視したいポイントも変わります。魚に使うことを前提に、次の項目を確認しましょう。
分解して洗えるか確認する
魚の下処理に使うなら、もっとも重視したいのが洗いやすさです。
キッチンハサミの刃が交差する接合部には、魚の血、脂、ウロコ、細かな身などが入り込みやすくなります。表面だけを洗っても、接合部の内側に汚れが残ることがあります。
左右の刃を取り外せる分解式なら、それぞれの刃を個別に洗えるため、汚れを確認しやすく、乾燥もさせやすくなります。
分解式を選ぶときのポイント
簡単に外れすぎる商品は、使用中に刃を大きく開いたときに分離する可能性があります。購入後は、分解できる角度や組み立て方を確認してから使いましょう。
サビに強いステンレス製を選ぶ
魚の下処理では、水分だけでなく塩分や血液も刃に付着します。そのため、キッチンハサミにはサビにくいステンレス素材が適しています。
選択肢は、大きく分けると次の2種類です。
- オールステンレス:刃からハンドルまで金属で作られたタイプ
- ステンレス刃+樹脂ハンドル:刃は金属、握る部分は樹脂で作られたタイプ
オールステンレスは継ぎ目が少なく、熱や薬品に強い商品が多いのが特徴です。一方、樹脂ハンドルは手当たりが柔らかく、濡れた手でも握りやすい商品があります。
なお、ステンレスは「絶対にサビない素材」ではありません。塩分や汚れを付着させたまま放置すると、点状のサビが発生する可能性があります。使用後は早めに洗い、水分を拭き取ってください。
食洗機対応か確認する
食洗機対応の商品は、魚を何匹も処理した後の手入れを簡単にしたい人に向いています。
ただし、刃が食洗機に対応していても、高温の乾燥や洗剤の種類によっては劣化が早まる可能性があります。必ず商品の取扱説明書を確認しましょう。
食洗機で洗った後も、接合部や刃の根元に水分が残っていないか確認することが大切です。
食材が滑りにくい刃を選ぶ
魚の皮や身は水分と脂を含んでいるため、平らな刃では食材が前方へ逃げることがあります。
刃に細かなギザギザを付けたセレーション刃・マイクロギザ刃は、滑りやすい食材をつかみやすいのが特徴です。
タコの脚、魚の皮、鶏肉、昆布などを切る場合にも、ギザ刃は役立ちます。
カーブ刃かストレート刃かを選ぶ
刃が上向きにカーブしている商品は、食材を逃がしにくく、皿やボウルの上でも切りやすいのが特徴です。
魚の丸みに沿わせたり、ヒレの根元へ刃を当てたりするときにも使いやすく感じられます。
一方、一般的なストレート形状は、食品袋、海苔、薬味などをまっすぐ切りやすく、普段の料理と兼用しやすいタイプです。
握りやすさと重さを確認する
切れ味がよい商品でも、ハンドルが手に合っていなければ、力を入れにくくなります。
とくに魚のヒレや皮などを切る場合は、ハンドルへある程度の力を加えます。指を入れる穴の大きさ、ハンドルの滑りにくさ、全体の重さを確認しましょう。
オールステンレスは丈夫な反面、商品によっては重量があります。何匹も連続して処理する人は、切れ味だけでなく疲れにくさも大切です。
魚用と普段用を分ける方法もある
一つのキッチンハサミを、魚、肉、野菜、食品袋のすべてに使うこともできます。ただし、その場合は毎回しっかり洗浄しなければなりません。
衛生面やニオイ移りが気になる人は、次のように使い分けるのがおすすめです。
- 魚や生肉を切る下処理用
- 薬味や加熱済み食品を切る仕上げ用
- 食品袋や包装を開ける作業用
高価なハサミを何本も用意する必要はありません。メイン用には洗いやすく切れ味のよい商品、サブ用にはシンプルな商品を選ぶ方法もあります。
キッチンハサミおすすめ8商品の比較表
今回紹介する8商品を、素材や手入れのしやすさで比較しました。
| 商品 | 主な特徴 | 分解洗浄 | 食洗機 | おすすめの人 |
|---|---|---|---|---|
| 貝印 関孫六 DH-3313 | カーブ刃・セレーション刃 | 商品説明に記載なし | 要確認 | 魚や滑る食材を切りたい人 |
| 鳥部製作所 KS-203 | 日本製・オールステンレス | 対応 | 対応 | 衛生性と耐久性を重視する人 |
| 貝印 関孫六 DH3311 | 厚刃・セレーション刃 | 対応 | 要確認 | 扱いやすい定番型を探す人 |
| SAVAQ 多機能キッチンバサミ | 分解式・オールステンレス | 対応 | 対応 | 多機能性も欲しい人 |
| ヘンケルス ケルン | マイクロエッジング刃・抗菌ハンドル | 商品説明に記載なし | 要確認 | 家庭料理全般に使いたい人 |
| プラス 35-719 | カーブ刃・分解式 | 対応 | 対応 | 切りやすさと手入れを両立したい人 |
| LeLante キッチンバサミ | 分解式・オールステンレス | 対応 | 対応 | 洗いやすい金属製を探す人 |
| パール金属 C-8901 | シンプル・分解式 | 対応 | 対応 | 魚専用やサブ用が欲しい人 |
※仕様や対応状況は変更される場合があります。購入前に販売ページと取扱説明書をご確認ください。
釣った魚の下処理に使えるキッチンハサミおすすめ8選
ここからは、それぞれの特徴と向いている人を詳しく紹介します。
単純な順位ではなく、魚の下処理、洗いやすさ、普段の料理との兼用など、用途の違いが分かるように選びました。
1.貝印 関孫六 カーブキッチン鋏 DH-3313


魚のヒレや滑りやすい食材を切りやすいカーブ形状のキッチン鋏です。
刃先が上向きにカーブしているため、食材を刃の奥へ引き込みながら切りやすいのが特徴です。刃には細かなセレーション加工が施されており、魚の皮、肉の脂身、タコの脚など、滑りやすい食材をつかみやすくなっています。
サイズは約230×100×12mm、重量は約104g。刃にはステンレス刃物鋼、ハンドルには熱可塑性エラストマーが使われています。
魚を捌く際には、背ビレや胸ビレの根元へカーブ刃を沿わせやすく、まな板の上だけでなく、ボウルや皿の上で食材を切る用途にも向いています。
おすすめポイント
- 食材が逃げにくいカーブ刃
- 滑りやすい魚の皮や脂をつかみやすい
- 握りやすい樹脂系ハンドル
- 魚料理と普段の料理を兼用しやすい
気になる点:商品説明では分解洗浄について明記されていません。魚の血や脂が接合部へ入り込んだ場合は、流水とブラシを使って丁寧に洗いましょう。
こんな人におすすめ:魚のヒレ、皮、タコなど、滑りやすい食材を切る機会が多い人に適しています。
楽天市場で見る Amazonで見る2.鳥部製作所 キッチンスパッター KS-203


衛生性、耐久性、洗いやすさを重視する人に向いた日本製のオールステンレスモデルです。
刃、ハンドル、ネジ、ナットなどにステンレス素材を採用しています。左右の刃を取り外して洗えるため、魚の血や脂が付きやすい接合部も確認しながら洗浄できます。
全長は約203mm、重量は約114gです。メーカーでは煮沸消毒、アルコールや紫外線による消毒、業務用食洗機への対応が案内されています。
塗装や樹脂製ハンドルを使用していないため、塗装剥がれや樹脂部分の劣化を気にせず使いやすいのも特徴です。
魚専用として長く使える一本を探している人にとって、有力な候補になります。
おすすめポイント
- 刃を取り外して個別に洗える
- オールステンレスで耐久性が高い
- 食洗機や煮沸消毒に対応
- 国内で生産加工されている
気になる点:ハンドルまで金属製なので、樹脂ハンドルの商品とは握った感触が異なります。また、価格だけで選ぶというより、手入れのしやすさや長期使用を重視する人向けの商品です。
こんな人におすすめ:釣行回数が多く、魚の下処理で頻繁にハサミを使う人や、衛生管理を徹底したい人におすすめです。
楽天市場で見る Amazonで見る3.貝印 関孫六 キッチンはさみ DH3311


厚刃、滑りにくいセレーション刃、分解洗浄という、使いやすい機能をまとめたキッチンハサミです。
刃が厚く、力を入れたときにたわみにくい設計です。刃には細かな凹凸があり、魚の皮や肉などが滑るのを抑えながら切れます。
左右の刃を外せるため、接合部まで洗えるのも大きなメリットです。生魚に使うキッチンハサミでは、切れ味だけでなく、使用後に汚れを残さないことが重要です。
サイズは約212×92×14mm、重量は約129g。ハンドルにはポリプロピレンとエラストマー樹脂が使われています。
オールステンレスほど金属的な握り心地ではなく、樹脂ハンドルの握りやすさも欲しい人に向いています。
おすすめポイント
- たわみにくい厚刃
- 食材が滑りにくいセレーション刃
- 刃を外して洗える
- 魚の下処理と家庭料理を兼用しやすい
気になる点:分解すると刃がむき出しになります。洗浄中に刃先を直接握らないようにし、乾燥後は正しい向きで組み直しましょう。
こんな人におすすめ:分解式の扱いやすい定番モデルを探している人や、初めて魚用のキッチンハサミを購入する人に適しています。
楽天市場で見る Amazonで見る4.SAVAQ 進化系多機能キッチンバサミ


分解洗浄、オールステンレス、食洗機対応を備えた多機能タイプです。
魚の下処理では、切れ味に加えて洗浄のしやすさが重要です。SAVAQのキッチンバサミは左右の刃を分解でき、ハンドルまでステンレスで作られています。
掲載されている商品情報では、本体サイズは約20×7cm、重量は約140g。刃には食材をつかみやすい鋸歯状の加工が採用されています。
魚のヒレ、皮、肉、乾物などを切るほか、多機能キッチンバサミとして使いたい人にも向いています。
おすすめポイント
- 分解して接合部まで洗える
- オールステンレス仕様
- 食洗機に対応
- 滑りやすい食材をつかみやすい刃
気になる点:約140gと、軽量な樹脂ハンドル商品に比べると重量を感じる場合があります。握力が弱い人や、一度に多くの魚を処理する人は、重さも確認しましょう。
こんな人におすすめ:洗いやすいオールステンレスモデルが欲しく、切る以外の機能も活用したい人におすすめです。
楽天市場で見る Amazonで見る5.ヘンケルス ケルン料理バサミ 11515-001


魚だけでなく、肉、野菜、カニなど、家庭料理全般で使いやすい万能型の料理バサミです。
刃にはサビにくい特殊ステンレス鋼が使われ、細かなマイクロエッジング加工が施されています。滑りやすい食材を刃でつかみながら切りやすい設計です。
ハンドルはABS樹脂製で、抗菌加工が施されています。刃渡りは約8.5cmです。
魚専用のハサミというよりも、魚の下処理から肉、野菜、カニ、包装の開封まで、一本で幅広く使いたい人に向いています。
おすすめポイント
- 滑りやすい食材をつかむマイクロエッジング刃
- サビにくい特殊ステンレス鋼
- 抗菌加工された樹脂ハンドル
- 魚以外の料理にも使いやすい万能型
気になる点:公式の商品説明では、刃の分解洗浄について記載されていません。魚を切った後は、接合部へ水を流しながら念入りに洗浄してください。
こんな人におすすめ:魚専用品ではなく、毎日の料理やアウトドアでも使える一本を選びたい人に適しています。
楽天市場で見る Amazonで見る6.プラス フィットカットカーブ キッチンバサミ 35-719


食材をつかみやすいカーブ刃と、分解して洗える扱いやすさを両立した商品です。
プラス独自のカーブ形状と、細かなギザ刃加工により、柔らかく滑りやすい食材を刃の間で保持しやすくなっています。
商品説明では、ゆでダコの脚、長ネギ、昆布などのカット例が紹介されています。魚の皮やヒレだけでなく、魚料理に使う薬味や乾物も切りやすいタイプです。
左右の刃を分解して丸洗いでき、食洗機にも対応しています。樹脂ハンドルの握りやすさと、魚に使用した後の洗いやすさを両立したい人に向いています。
おすすめポイント
- 滑る食材をつかみやすいカーブ刃
- 細かなギザ刃加工
- 分解して丸洗いできる
- 食洗機に対応
気になる点:大きく開くことで刃を分解できる構造です。使用中に必要以上に刃を開かないよう、分解できる角度を事前に確認しましょう。
こんな人におすすめ:魚の下処理だけでなく、タコ、昆布、薬味なども一つのハサミで切りたい人におすすめです。
楽天市場で見る Amazonで見る7.LeLante オールステンレスキッチンバサミ


継ぎ目の少ないオールステンレス形状と、分解洗浄のしやすさが特徴です。
刃には食材をつかみやすいギザ刃加工が施されています。魚の皮、肉の筋、乾物など、滑りやすいものや力を加えて切る食材に使いやすいタイプです。
左右の刃を取り外して洗浄でき、食洗機にも対応しています。ハンドルまでステンレスで作られているため、樹脂部分の隙間や劣化が気になる人にも向いています。
栓抜きやふた開けなどにも使える多機能タイプですが、魚の下処理では、まず「切る」「分解して洗う」という基本性能が役立ちます。
おすすめポイント
- 分解して洗える
- オールステンレスで継ぎ目が少ない
- 食洗機に対応
- 食材をつかみやすいギザ刃
気になる点:商品説明では硬い食材にも対応するとされていますが、大型魚の太い背骨や硬い頭を無理に切るのは避けましょう。魚の骨を断つ作業には、魚のサイズに合った出刃包丁を使用してください。
こんな人におすすめ:分解式のオールステンレスモデルを探しており、衛生面と多機能性の両方を重視したい人におすすめです。
楽天市場で見る Amazonで見る8.パール金属 キッチンバサミ シンプルベーシック C-8901


魚専用やサブ用として用意しやすい、シンプルな分解式キッチンバサミです。
刃先を取り外して丸洗いでき、食洗機にも対応しています。魚、肉、野菜などの食材を切るほか、食品袋の開封にも使用できます。
サイズは約幅85×全長210×高さ12mm、重量は約80g。金属部分はステンレス鋼、ハンドルにはポリプロピレンとエラストマーが使われています。
約80gと比較的軽く、魚のヒレを切るためのサブ用や、生魚専用として普段用とは別に用意したい人にも選びやすい商品です。
おすすめポイント
- 刃を取り外して丸洗いできる
- 食洗機に対応
- 約80gの扱いやすい重量
- 魚専用やサブ用に使いやすい
気になる点:太い骨を切るための大型ハサミではありません。小型魚のヒレ、腹皮、食品袋など、無理なく切れる範囲で使用しましょう。
こんな人におすすめ:最初から高機能モデルを選ぶのではなく、魚用のシンプルなキッチンハサミを一本追加したい人に向いています。
楽天市場で見る Amazonで見る目的別に選ぶならどのキッチンハサミがおすすめ?
8商品の中から、重視するポイント別に候補を整理します。
魚のヒレや滑る食材を切りたい
魚のヒレ、皮、タコの脚などを切るなら、カーブ刃やギザ刃を備えた商品が向いています。
- 貝印 関孫六 カーブキッチン鋏 DH-3313
- プラス フィットカットカーブ 35-719
DH-3313はカーブ形状を生かして食材へ刃を沿わせやすいのが特徴です。プラスはカーブ刃に加えて、分解洗浄と食洗機対応を重視する人に向いています。
衛生面と耐久性を重視したい
- 鳥部製作所 キッチンスパッター KS-203
- SAVAQ 多機能キッチンバサミ
- LeLante キッチンバサミ
いずれもオールステンレスで、分解洗浄ができる商品です。
とくに鳥部製作所 KS-203は、煮沸消毒や業務用食洗機への対応まで案内されており、魚の下処理で繰り返し使う一本を探している人に適しています。
握りやすい樹脂ハンドルがよい
- 貝印 関孫六 DH3311
- ヘンケルス ケルン料理バサミ
- プラス フィットカットカーブ 35-719
- パール金属 C-8901
オールステンレスの硬い握り心地が苦手な人は、樹脂ハンドルの商品を選ぶとよいでしょう。
魚の下処理に使った後の洗いやすさも重視する場合は、分解できるDH3311、プラス、パール金属が候補になります。
魚専用のサブハサミが欲しい
普段の料理用とは別に、生魚専用のハサミを用意したい場合は、パール金属 C-8901のようなシンプルな分解式商品が使いやすいでしょう。
魚専用に分けておけば、薬味や加熱後の食品を切るハサミと間違えにくくなります。



高価な一本ですべてを済ませる方法もあるが、魚用と仕上げ用を分けるのも賢い選び方じゃぞ。
キッチンハサミを使った魚の下処理方法
キッチンハサミを安全に使うためには、作業する順番も重要です。
魚を洗った直後は表面が非常に滑りやすいため、清潔な布やキッチンペーパーで軽く水分を拭き取ってから作業しましょう。
1.魚を安定したまな板に置く
「キッチンハサミなら、まな板を使わずに切れる」と紹介されることもありますが、魚の下処理ではまな板を使用する方が安全です。
濡れた魚を片手で持ち上げたままヒレを切ると、魚が滑った瞬間にハサミが手へ向かう可能性があります。
まな板の下に濡らして固く絞った布巾や滑り止めマットを敷き、魚とまな板が動かない状態を作りましょう。
2.鋭いヒレを根元付近から切る
最初に、背ビレ、胸ビレ、腹ビレなど、作業中に手へ刺さりそうな部分を確認します。
ヒレの先端だけではなく、硬いトゲが残らない位置を確認して切ります。ただし、身まで大きく切り込む必要はありません。
一度に無理やり切ろうとせず、硬い場合は刃の根元側へヒレを挟み直してください。一般的に、ハサミは刃先よりも支点に近い部分の方が力を伝えやすくなります。
3.エラの付け根を確認して切る
エラぶたを開き、エラが頭側と腹側のどこにつながっているかを確認します。
刃先を深く差し込まず、見えている付け根を少しずつ切ります。エラには血が多く残っているため、切った後は周囲へ血が付着します。
必要に応じて流水で洗い流し、まな板の上も一度きれいにしてから次の工程へ進みましょう。
4.腹を開く場合は刃を浅く入れる
小型魚の腹をハサミで開く場合は、肛門付近から刃先を浅く入れます。
内臓を傷つけないよう、腹皮だけを少しずつ切るのがポイントです。刃を深く入れて一気に切ると、胆のうや内臓を傷つけ、身にニオイや苦味が移ることがあります。
魚のサイズが大きい場合や腹皮が硬い場合は、無理にハサミを使わず出刃包丁へ切り替えましょう。
5.使用後はすぐに洗う
魚の血や脂は、乾燥すると落としにくくなります。作業を終えたら、食事の準備より先にハサミを洗うのがおすすめです。
分解式は左右の刃を外し、刃の内側、接合部、ハンドル周辺まで中性洗剤で洗浄します。
洗った後は水分を拭き取り、刃を開いた状態や分解した状態で十分に乾燥させてください。
キッチンハサミで無理に切らない方がよい部分
商品説明に「骨も切れる」「硬い食材に対応」と書かれている場合でも、すべての魚の骨を切れるわけではありません。
魚種やサイズによって骨の太さは大きく異なります。無理に切ろうとすると、刃こぼれ、接合部のゆがみ、ハサミの滑りにつながります。
大型魚の太い背骨
ブリ、サワラ、スズキなどの大型魚の背骨は、一般的なキッチンハサミで無理に切る部分ではありません。
出刃包丁の刃元を使い、関節の位置を確認して切り離します。骨を力任せに叩くのではなく、骨と骨の間へ刃を入れるのが基本です。
硬い頭やカマ
マダイや大型青物の頭、カマ周辺には硬い骨があります。
キッチンハサミで挟めたとしても、刃を閉じるために強い力が必要な場合は使用を中止してください。
魚の頭を割る作業には、厚みと重量のある出刃包丁を使います。
完全に凍った魚
冷凍状態の魚や骨を切ると、刃先に強い負担がかかります。
冷凍魚は適切に解凍してから処理し、中心が硬く凍ったままの場合は無理に切らないようにしましょう。


キッチンハサミと出刃包丁の使い分け
キッチンハサミと出刃包丁は、どちらか一方を選ぶ道具ではありません。
細かな部分や薄い部分はキッチンハサミ、骨や頭など力が必要な部分は出刃包丁と、作業ごとに持ち替えることで安全に処理できます。
| 作業 | キッチンハサミ | 出刃包丁 |
|---|---|---|
| 鋭いヒレを切る | ◎ | ○ |
| エラの付け根を切る | ◎ | ○ |
| 小型魚の腹を開く | ○ | ◎ |
| 頭を落とす | △ | ◎ |
| 太い背骨を切る | △ | ◎ |
| 薬味や海苔を切る | ◎ | △ |
| 食品袋を開封する | ◎ | × |
小型魚を中心に捌く人は、キッチンハサミと小出刃包丁を用意すると、多くの作業に対応できます。


キッチンハサミのお手入れ方法
魚に使ったキッチンハサミを長く清潔に使うには、使用後のお手入れが欠かせません。
流水で大きな汚れを落とす
最初からスポンジでこすると、ウロコや骨の破片がスポンジへ入り込むことがあります。
まず流水で、血、脂、ウロコ、身の欠片などを洗い流しましょう。
分解できる場合は左右の刃を外す
刃を外す前に、商品の分解方法を確認します。無理な方向へひねると、接合部を傷める可能性があります。
分解した刃は非常に鋭いため、刃先ではなく背側やハンドル部分を持って洗ってください。
中性洗剤で接合部まで洗う
スポンジだけでは届きにくい部分は、清潔な小型ブラシを使うと洗いやすくなります。
刃の内側、接合部、ハンドルとの境目など、汚れが残りやすい部分を確認しましょう。
水分を拭き取り完全に乾燥させる
洗った後に水切りかごへ置くだけでは、刃が重なる部分に水分が残ることがあります。
清潔な布やキッチンペーパーで水分を拭き取り、風通しのよい場所で乾燥させます。
分解式は、完全に乾いてから組み直してください。
塩素系漂白剤や煮沸は対応商品だけに行う
オールステンレスでも、すべての商品が塩素系漂白剤や煮沸消毒に対応しているとは限りません。
樹脂ハンドルや接合部の素材によっては、変色や劣化の原因になります。消毒を行う場合は、メーカーが案内する方法を守りましょう。
キッチンハサミを使う際の注意点
切れないときに力任せで握らない
刃が途中で止まったときは、そのまま両手で強く握り込まないでください。
食材を刃の根元側へ移動する、切る位置を変える、出刃包丁へ持ち替えるなど、作業方法を見直しましょう。
魚を押さえる手を刃の進行方向に置かない
魚が滑ったときにハサミが手へ向かわないよう、押さえる手は刃の横や前方から離します。
厚手のキッチンペーパーや清潔な布で魚を押さえると、滑りにくくなります。
切れ味が落ちたハサミを使い続けない
切れ味が落ちると、必要以上に力を入れることになり、ハサミが滑りやすくなります。
刃に欠け、曲がり、サビ、接合部の緩みがないか定期的に確認しましょう。
調理用と工作用を兼用しない
段ボール、厚いプラスチック、釣り糸、金属線などを切ったハサミは、刃に細かな傷や汚れが付くことがあります。
キッチンハサミは食品専用とし、釣り場でPEラインや仕掛けを切るハサミとは分けてください。


キッチンハサミに関するよくある質問
普通の文房具用ハサミで魚を切ってもよいですか?
おすすめしません。
文房具用ハサミは紙を切ることを前提に作られており、魚の脂や水分が接合部へ入ると、汚れやサビの原因になります。刃の厚みやハンドルの強度も、食品を切るキッチンハサミとは異なります。
魚には、洗浄しやすい調理用のハサミを使用してください。
魚用と普段の料理用は分けた方がよいですか?
毎回きれいに洗浄・乾燥できるなら、必ずしも分ける必要はありません。
ただし、生魚を頻繁に処理する人、ニオイ移りが気になる人、薬味や加熱済み食品もハサミで切る人は、魚用と仕上げ用を分けると管理しやすくなります。
オールステンレスならサビませんか?
ステンレスはサビに強い素材ですが、絶対にサビないわけではありません。
塩分、血液、洗剤、水分などが長時間残ると、サビや変色が発生する可能性があります。使用後は洗浄し、水分を拭き取って乾燥させましょう。
分解できないキッチンハサミは不衛生ですか?
分解できないからといって、必ず不衛生になるわけではありません。
接合部へ流水を当て、小型ブラシなどを使って汚れを落とし、十分に乾燥させれば使用できます。
ただし、生魚へ頻繁に使用する場合は、内部まで確認できる分解式の方がお手入れは簡単です。
キッチンハサミで魚の骨を切れますか?
小型魚の細い骨やヒレであれば、商品によっては切れます。
一方、大型魚の背骨、頭、カマなどの硬い部分は、一般的なキッチンハサミで無理に切らないでください。魚の大きさに合った出刃包丁を使用しましょう。
食洗機対応なら手洗いは不要ですか?
食洗機へ入れる前に、大きなウロコ、血の塊、身の欠片などを流水で落とすことをおすすめします。
食洗機から取り出した後も、接合部に汚れや水分が残っていないか確認してください。
まとめ|魚に使うなら切れ味だけでなく洗いやすさも確認しよう
キッチンハサミは、魚の鋭いヒレ、エラの付け根、腹膜など、包丁だけでは処理しにくい部分に役立つ調理道具です。
とくに魚の下処理へ使う場合は、切れ味だけでなく、次のポイントを確認しましょう。
- 左右の刃を分解して洗えるか
- サビに強いステンレス素材か
- 食洗機に対応しているか
- 滑る食材をつかみやすい刃か
- 自分の手で握りやすい重さと形状か
衛生性と耐久性を重視するなら、オールステンレスで分解できる鳥部製作所 キッチンスパッター KS-203が有力な候補です。
魚のヒレや滑りやすい食材を切りやすい形状を重視するなら、貝印 関孫六 カーブキッチン鋏 DH-3313やプラス フィットカットカーブ 35-719が向いています。
魚専用のサブハサミを用意したい場合は、分解して洗えるパール金属 C-8901のようなシンプルモデルも使いやすいでしょう。
ただし、キッチンハサミは出刃包丁の完全な代わりではありません。ヒレやエラなどの細かな部分はハサミ、太い骨や頭は出刃包丁と、作業内容に合わせて使い分けることが大切です。



ハサミと包丁には、それぞれ得意な作業があるのじゃ。無理に切らず、道具を持ち替えることが安全への近道じゃぞ。
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