コブダイの皮付きポワレ|厚い皮を香ばしく焼くレモンバター仕立て

コブダイの皮を香ばしく焼き、いんげん、ミニトマト、レモンとバターソースを添えたポワレ

コブダイの皮付きポワレは、厚い皮の水気を取り、皮側を動かさずに焼くと香ばしく仕上がります。焼いた白身にレモンバターを添えると、香ばしさに酸味とコクが加わります。厚さ2cmほどの切り身を使い、皮の焼き色と身の中心の火通りを分けて確かめます。

粉をまぶさず、オリーブオイルで焼く作り方です。仕上げのレモンバターソースは魚の周囲へ流し、焼いた皮に掛けすぎないようにすると、皮の食感を楽しめます。

目次

コブダイの皮付きポワレの材料

2人分です。うろこ、腹骨、中央の骨を除いた皮付きの切り身を、1切れ120〜140g、厚さ2cm前後で2切れ用意します。コブダイはカンダイとも呼ばれるベラ科の魚で、身に厚みがあり、皮の食感もしっかり残ります。皮が苦手なら、下塩の前に皮を引き、同じ厚さの身で作れます。冷凍魚は冷蔵庫で解凍して使います。

材料 2人分
コブダイの皮付き・骨なし切り身 2切れ(計240〜280g)
塩 2g
こしょう 少々
オリーブオイル 大さじ1
にんにく 1片
白ワイン・水(ソース用) 白ワイン大さじ2、水大さじ1
食塩不使用バター 10g
レモン 果汁小さじ2、飾り用のくし形2切れ
さやいんげん 60g
ミニトマト 2個

白ワインを使わない場合は、ソースの水を合計大さじ3にし、レモン果汁は小さじ1から加えます。食塩入りバターなら魚の塩を1.5gに減らし、仕上げに魚とソースを合わせて塩味を確かめます。

必要な道具

底面に魚2切れが重ならず入る24〜26cmのフライパンとふた、幅のあるフライ返し、トング、いんげんをゆでる小鍋を使います。先端の細い中心温度計はあれば用意します。

基本の作り方

  1. いんげんは筋があれば取り、沸騰した湯で2〜3分を目安にゆでて水を切ります。ミニトマトは半分、飾りのレモンはくし形に切ります。にんにくは皮をむき、軽くつぶします。
  2. 魚の骨とうろこを確認し、皮付きは皮へ浅い切れ目を1〜2本入れます。塩を両面に振り、冷蔵庫で10分ほど置いて出た水分を拭き、こしょうを振ります。
  3. フライパンに油とにんにくを入れ、弱火で香りを移します。にんにくが薄いきつね色になったら取り出し、魚を皮側(皮なしは盛り付けの上面)から入れて中火にします。
  4. 反りが落ち着くまでフライ返しで軽く押さえ、離して焼きます。皮が香ばしく色づき、底から離れるようになったら返します。皮なしも焼き色が付いてから返します。
  5. 裏面を弱火で焼き、裏面にも薄く焼き色が付いたら厚い中心を割って確かめます。生っぽければ後述のふたを使う加熱を続け、中まで焼けたら、皮を上にして皿へ移します。皮なしは最初に焼いた面を上にします。
  6. 火を止め、トングで持った清潔なペーパーで余分な油を拭きます。白ワインと水、または代わりの水を静かに加えて弱火に戻し、煮立てます。火を止めてバターとレモン果汁を混ぜ、細かな油の粒が汁になじんだら、魚の周囲へ注いで野菜とレモンを添えます。

付け合わせを準備してから魚を下処理する

いんげんは筋があれば取り、沸騰した湯で2〜3分を目安にゆでます。一本を食べやすい硬さか確かめて取り出し、ざるで水を切ります。ミニトマトは洗って半分に切り、レモンも洗って飾り用に2切れ切り、残りから果汁を量ります。にんにくは皮をむき、包丁の腹で軽くつぶします。

コブダイは皮が厚いため、うろこが残ると焼いても口に当たります。皮を指で軽くなぞり、残っていればうろこ取りで落とします。ひれ際のとげへ指を掛けず、処理済みの切り身でも皮の端まで確認してください。

身の中央や切り口に骨があれば、骨抜きで抜きます。太くて抜けない骨列は身ごと切り除きます。厚さが2cmを大きく超える身は、この段階で斜めに切り、厚さをそろえます。皮なしにする場合も、塩を振る前に皮を引きます。

皮の切れ目は、身を切り離さず皮だけを浅く切る程度にします。両面へ分量の塩を振って冷蔵庫で10分ほど置き、出た水分は、キッチンペーパーで両面とも押さえて取ります。皮がぬれたままだと油がはねやすく、焼き色も付きにくくなります。水気を取ってからこしょうを振ってください。

皮を焼き、身の中心へ火を通す

押さえるのは焼き始めだけ

フライパンへオリーブオイルとにんにくを入れ、弱火にかけます。にんにくが薄いきつね色になったら取り出し、魚の皮を下にして入れ、中火にします。皮なしは盛り付けで上にしたい面から焼きます。

切り身を入れた直後は皮が縮みやすいため、中央を軽く押さえて底面へ当てます。ずっと力を掛けると身をつぶすので、形が落ち着いたら離してください。

皮がまだ底面に張り付いていて焦げていなければ、少し待ちます。焦げ始めたら火を弱め、薄いフライ返しを皮の下へ差してそっと離します。フライ返しを低く差し込み、皮ごと持ち上がるようになったら一度だけ返します。魚の焼け方に合わせて中火から弱めの中火へ調整します。

厚い皮は表面に焼き色が付いても、内側に弾力が残ることがあります。皮が香ばしく色づき、身の中心まで加熱できたところを終点にします。皮の食感が好みに合わなければ、盛った後に外し、白身へレモンバターを添えて食べられます。

皮の色と、厚い身の火通りを分けて見る

裏返して弱火で焼き、裏面にも薄く焼き色が付いたら厚い部分を清潔な箸で少し割り、中心に生の透明感がなく白身がほぐれるかを見ます。皮の焼き色がよくても、中が生っぽければ加熱を続けます。
温度計がある場合は、厚い身の側面から先端を中心へ入れ、75℃以上になってから1分以上を目安に加熱します。鍋底や骨へ先端を当てずに測ります。

表面が十分焼けても中心の加熱が足りないときは、いったん火を止めて水大さじ1を鍋肌から静かに加え、ふたをして弱火へ戻します。1〜2分ずつ加熱して中心を再確認します。判断しにくければ中心をもう少し開き、追加で加熱して再確認します。十分に火が通ったらふたを外し、余分な水分を飛ばしてから取り出してください。蒸し焼きにすると皮はやわらかくなるため、盛り付けでは水気を切ります。

薄い尾側は別に焼くと、厚い背身の火通りを待って焼き続けずに済みます。複数回に分ける場合は分量の油を各回へ分け、各回で厚い中心を確認します。

レモンバターソースと味の調整

ソースを作る前に、全ての魚が中心まで加熱できていることを確認し、皿へ取り出します。火を止めてから、トングで持った清潔なペーパーで余分な油を拭き、分量のワインと水を注ぎます。ワインなしなら水大さじ3を入れます。フライパンを傾けて炎に近づけず、鍋底を安定させたまま弱火へ戻してください。

ワインを使う場合は弱火で約1分を目安に煮立て、刺激的な香りを弱めます。これはアルコールを完全に除く手順ではありません。水だけの場合はひと煮立ちしたら消火します。どちらも消火後、小さく切った冷たいバターと果汁を加えます。酸味が強ければ水を小さじ1ずつ足して調整し、塩は魚と一緒に味を見てから必要な分だけ加えます。ワインなしの果汁は小さじ1から合わせます。

皮を香ばしく食べたいときは、ソースを身の脇へ流します。ゆでたいんげんの水気もしっかり切り、皮の上へ重ねないように盛り付けます。

焼き上がりがうまくいかないとき

状態 対処
皮が丸まる 焼き始めに軽く押さえる。強く反った身は中心加熱を確かめ、次は皮の切れ目を見直す。
皮が柔らかい 焼く前の水気と火加減を確認。蒸し焼き後はふたを外し、汁気を残さず盛る。
にんにくや油が焦げた 消火し、魚の中心が未加熱なら先にきれいな別のフライパンへ移して加熱を続ける。元の鍋は十分冷ましてから、焦げたにんにくと油を除く。
身が締まりすぎた 中心まで十分に火が通っていれば焼くのを止める。ソースを添えてほぐしながら食べる。

レモンバターの油が分かれる・煮詰まる

ソースは、すくった汁と細かな油の粒が一緒に流れる状態を目安にします。小さく切った冷たいバターを、消火した煮汁へ少しずつ加え、へらで手早く混ぜます。一度に溶かして放置するより、加えるたびに混ぜる方が油を細かく散らせます。

表面へ大きな油の輪が戻ったら、温かいうちに混ぜ直してからかけます。鍋底の汁がほとんどなく、油ばかりになった場合は消火したまま水を小さじ1ずつ足し、混ぜてのばします。なじませようと強火で煮続けると、さらに水分が減ってしまいます。冷めるとまとまりや食感が変わるため、魚を盛ってからソースを作り、すぐに添えてください。

使う魚の確認と保存

コブダイと確認でき、適切に保冷された魚を使います。釣った魚は持ち帰り時の保冷と内臓処理を済ませ、調理直前まで冷蔵してください。魚種や保冷履歴が不明なもの、保冷が不適切だったもの、傷みが疑われるものは使いません。

生魚に触れた器具は洗浄・消毒し、焼いた魚を生魚の皿へ戻さないでください。残りは浅い清潔な容器へ移して速やかに冷まし、冷蔵して早めに食べ切ります。再加熱はフライパンへ少量の水を加え、ふたをして弱火で厚い身の中央まで十分温めます。中心を開いて冷たい所や迷いがあれば追加加熱し、再確認します。皮の食感は落ちるため、作りたてを食べ切れる量で焼くのがおすすめです。

保存用レシピまとめ

コブダイの皮付きポワレの材料と手順を、一枚で振り返れます。

コブダイの皮付きポワレの材料・分量と作り方をまとめた保存用レシピカード
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