岸壁・護岸釣り完全ガイド|違い・釣れる魚・初心者向けの釣り方を解説

岸壁、護岸の画像

岸壁や護岸は、港湾部、埋立地、河口周辺、海沿いの遊歩道などで見かける釣り場です。足元が平らに舗装されている場所も多く、サビキ釣り、探り釣り、ちょい投げ、ウキ釣り、落とし込み、ルアー釣りなど、幅広い釣り方を楽しめます。

一方で、見た目が似ていても、岸壁と護岸では本来の役割が異なります。岸壁は船を接岸させ、荷物の積み降ろしや人の乗り降りに使う施設です。護岸は、波や流れ、浸食などから陸地を守るために造られています。

どちらも釣り専用施設とは限りません。岸壁では船舶や港湾作業が最優先となり、護岸では歩行者、自転車、周辺住民の通行や利用を妨げない配慮が必要です。また、足場が平らに見えても、水際が垂直で海面まで高い場所では、転落後に自力で上がれないことがあります。

この記事では、岸壁と護岸の違い、釣り場としての特徴、狙える魚、おすすめの釣り方、ポイントの探し方、必要な道具、トイレや駐車場、安全対策とマナーまで、初心者にも分かりやすく解説します。

目次

岸壁・護岸釣りとは

岸壁・護岸釣りとは、一般の立ち入りや釣りが認められている岸壁または護岸から魚を狙うことです。港や運河、河口、湾内などにある垂直な壁際では、足元から水深があり、魚が岸近くまで寄ることがあります。

ただし、コンクリートで整備されているからといって、自由に釣りができるとは限りません。岸壁は荷役、漁業、船舶の係留などに使われる仕事場であり、護岸は防災施設や遊歩道、道路の一部として管理されている場合があります。

釣りを始める前に確認したいこと

  • 一般の立ち入りと釣りが認められているか
  • 立入禁止、釣り禁止、投げ釣り禁止の表示がないか
  • 岸壁で船舶や作業車両の利用予定がないか
  • 護岸で歩行者や自転車の通行を妨げないか
  • 海面までの高さに合うタモを用意できるか
  • 転落時に上がれる階段や救命設備があるか
  • 利用できるトイレ、駐車場、開放時間を確認したか

岸壁と護岸の違い

岸壁とは

岸壁は、船舶を接岸・係留させ、貨物の積み降ろしや船客の乗降などに利用する港湾施設です。水際がほぼ垂直に造られ、船をつなぐ係船柱、船体との衝撃を和らげる防舷材、車両の転落を防ぐ車止めなどが設けられていることがあります。

釣り場として見ると、足元から水深があり、壁際や底付近を狙いやすい場所があります。しかし、船の接岸、荷役、漁業作業、フォークリフトやトラックの移動が優先されます。作業が始まったら、釣りを続けるのではなく、すぐに仕掛けと荷物を移動できる準備が必要です。

護岸とは

護岸は、波、潮流、浸食などから陸地や海岸を守るために造られた施設です。船を着けることが主目的ではなく、垂直なコンクリート壁、斜めに下る傾斜護岸、石積み護岸、階段状の護岸など、形はさまざまです。

海沿いの遊歩道や公園に隣接する護岸では、トイレや駐車場が近い場合があります。一方、歩行者が多い場所では、釣りが許可されていてもキャストが危険になることがあります。投げ釣り禁止、夜間立入禁止などの個別ルールにも注意してください。

比較項目 岸壁 護岸
主な役割 船の接岸・係留、荷役、乗降 波や浸食から陸地を守る
代表的な形 垂直な水際が中心 垂直、傾斜、石積み、階段状など
よくある設備 係船柱、防舷材、車止め 柵、遊歩道、階段、消波構造など
優先される利用 船舶、荷役、港湾・漁業作業 防災機能、歩行者、周辺施設の利用
釣りでの主な注意 船と作業の邪魔をしない 通行人と周辺住民へ配慮する

同じ港内でも、漁港全体、堤防、岸壁、護岸は別のものです。漁港内での釣り方や漁業者への配慮は、漁港釣り完全ガイドも参考にしてください。

岸壁・護岸釣りの魅力

遠投せずに足元から狙える

垂直な岸壁や護岸では、壁際に貝類、海藻、小型の生物が付き、それを食べる魚が寄ることがあります。足元から水深がある場所なら、仕掛けを真下へ落とすだけでも、アジ、カサゴ、メバル、クロダイなどを狙える可能性があります。

後方に人や車がいる場所では、遠投よりも足元のサビキ釣りや探り釣りのほうが安全に楽しみやすいことがあります。

幅広い釣り方に対応できる

岸壁・護岸では、サビキ釣り、胴突き釣り、ブラクリ、ウキ釣り、ちょい投げ、落とし込み、アジング、メバリング、シーバス、エギング、タコエギなど、場所の条件に合わせて釣り方を選べます。

壁際、底、少し沖、潮の変化と、狙う範囲を段階的に広げられるため、魚の反応を探す練習にも向いています。

市街地から行きやすい場所もある

港湾部や海沿いの公園周辺には、電車やバスで行ける護岸、近くに有料駐車場や公衆トイレがある場所もあります。ただし、岸壁の建物や駐車スペースは関係者専用の場合があるため、現地の設備を無断で利用してはいけません。

季節によって異なる魚を狙える

春はメバルやクロダイ、夏から秋はアジ・イワシ・サバなどの回遊魚、秋はタチウオやアオリイカ、冬はカサゴやメバルなどが候補になります。地域、水温、水深、潮通しによって釣れる時期は変わるため、季節だけで決めつけず、直近の情報も確認しましょう。

岸壁・護岸釣りが向いている人

  • 足元を中心に海釣りを始めたい人
  • サビキ釣りや探り釣りを試したい人
  • 短時間の釣行から始めたい人
  • 複数の釣り方を試したい人
  • 公共交通機関で行ける釣り場を探している人

ただし、すべての岸壁・護岸が初心者や家族連れに適しているわけではありません。柵がなく海面まで高い岸壁、作業車両が頻繁に通る場所、波をかぶる傾斜護岸などは避け、利用ルールが明確な場所を選びましょう。

子ども連れの場合は、魚影よりも柵、トイレ、休憩場所、駐車場からの距離を優先します。設備が不明な岸壁より、管理された釣り公園のほうが計画しやすい場合があります。

岸壁・護岸で狙える主な魚

主な釣り方 狙いやすい場所 時期の目安
アジ サビキ、アジング、ウキ釣り 足元、潮通し、明暗部 春〜秋を中心に地域差あり
イワシ・サバ サビキ、ルアー 岸壁際、潮の動く場所 夏〜秋を中心に回遊次第
カサゴ 胴突き、ブラクリ、ワーム 壁際、底、石積み周辺 一年中狙える地域も多い
メバル ウキ釣り、メバリング 壁際、障害物、夜の明暗部 秋〜春
クロダイ 落とし込み、ウキ釣り 壁際、スリット、潮の変化 春〜秋を中心に地域差あり
スズキ ルアー、泳がせ釣り 明暗部、流れの境目、河口寄り 春〜秋を中心に地域差あり
ハゼ・キス ちょい投げ 砂泥底、河口に近い護岸 春〜秋
タコ タコエギ 底、壁際、継ぎ目 地域差が大きい
アオリイカ エギング 潮通し、海藻のある場所 春・秋が代表的

表は一般的な目安です。同じ護岸でも、底が砂地か石積みか、河川水が入るか、外海に近いかによって魚種は変わります。地元の釣具店や管理者の案内、直近の釣果を参考にしてください。

初心者におすすめの釣り方

足元のサビキ釣り

アジ、イワシ、サバなどが岸壁沿いへ回遊していれば、仕掛けを足元へ落とすサビキ釣りが有効です。遠投する必要がなく、周囲への危険を抑えながら楽しみやすい釣り方です。

仕掛けを底まで落としたら、少しずつ上げて魚が反応する深さを探します。表層だけ、底だけと決めつけず、数回ごとにタナを変えてみましょう。詳しい釣り方はサビキ釣り完全ガイドで解説しています。

コマセが足元へこぼれると滑りやすくなり、悪臭や利用制限の原因にもなります。釣りが終わったら水で流し、排水先や周囲へ汚れを広げないようにしてください。

胴突き・探り釣り

胴突き仕掛けを足元へ落とし、底から少しずつ巻き上げながら魚のいる深さを探ります。カサゴ、メバル、ベラなどを狙いやすく、魚のアタリも分かりやすい釣り方です。

壁の下には捨て石、突起、ロープ、沈んだ障害物がある場合があります。着底したまま仕掛けを放置せず、底を確認したら少し持ち上げて根掛かりを減らしましょう。

ちょい投げ釣り

護岸の前が砂地や泥底なら、ハゼ、キス、カレイなどを狙えます。強く遠投する必要はなく、周囲に人、船、係留設備がない方向へ軽く投げます。

護岸では背後が遊歩道や道路になっていることがあります。振りかぶる前に必ず後方を確認し、人通りが多い場所では足元の釣りへ切り替えてください。

落とし込み釣り

岸壁際へエサを自然に落とし、クロダイなどを狙う釣り方です。壁に付いた貝やカニを食べる魚を狙い、岸壁沿いを少しずつ移動します。

歩きながら釣るため、足元ばかりを見ていると、係船柱、車止め、段差、作業車両に気づきにくくなります。立入可能な範囲だけで行い、前方と背後を確認しながら移動しましょう。

ルアー釣り

アジング、メバリング、シーバス、エギングなどを楽しめます。常夜灯の明暗、壁際、潮の変化が候補になりますが、夜間は通行人や係留設備が見えにくくなります。

キャストする前に後方、左右、上方を確認し、混雑時は無理に投げません。船が接近した場合は、余裕を持ってルアーを回収してください。

タコエギ

タコが狙える地域では、岸壁の底や壁際をタコエギで探れます。ただし、底のロープ、チェーン、漁具などへ掛かると、仕掛けを失うだけでなく設備へ針や糸を残すおそれがあります。

根掛かりが続く場所では無理に引っ張らず、探る範囲を変えます。地域によって採捕禁止期間、サイズ、使用できる道具などが定められている場合があるため、ルールを確認してください。

岸壁・護岸で魚を探しやすいポイント

壁際

壁の水中部分には貝、海藻、小型生物が付き、それらを狙う魚が寄ることがあります。仕掛けを壁から離しすぎず、表層、中層、底付近の順に探ってみましょう。

ただし、防舷材、係留ロープ、壁の突起がある場所では根掛かりしやすくなります。目に見える設備の近くへ仕掛けを入れないようにします。

角や曲がり

岸壁や護岸が曲がる場所では流れが変化し、エサや小魚がたまることがあります。潮が当たる側、反転流ができる側を観察し、仕掛けを入れる位置を変えてみます。

角は釣り人が集まりやすく、通路も狭くなりがちです。先に釣っている人がいる場合は十分な距離を取り、無理に割り込まないようにします。

スリット・継ぎ目

構造物の隙間、継ぎ目、排水の周辺は、魚の隠れ場所やエサの集まる場所になる場合があります。カサゴ、メバル、クロダイなどを狙えることがあります。

排水口の近くは、水質や立入ルールを確認してください。強い流れや滑りやすい足元がある場合は近づかず、安全な位置から狙います。

潮の境目

水面の泡、ゴミ、海藻などが帯状に集まる場所は、流れの境目になっていることがあります。小魚やプランクトンが集まり、それを追う魚が入る場合があります。

流れが速いと仕掛けが隣へ流れやすいため、オモリやウキ下を調整し、管理できる範囲で釣りましょう。

明暗部

夜間は、照明が当たる場所と暗い場所の境目に小魚が集まり、アジ、メバル、スズキなどが寄ることがあります。

照明設備は釣り人のためのものとは限りません。作業者や船舶へライトを向けず、夜間の利用が認められている場所だけを選びます。

底質が変わる場所

砂泥底から石積みへ変わる場所、浅場から深場へ落ちる場所などは、魚の通り道になることがあります。ちょい投げやルアーで底の感触を確かめながら探ります。

根掛かりが急に増えた場合は、海底に係留用のチェーンや設備がある可能性も考え、無理に同じ場所へ投げ続けないようにします。

護岸の形による釣りやすさと注意点

垂直護岸

水際が垂直に落ち、足元から水深がある場合があります。サビキ、探り釣り、落とし込みなどに向きますが、転落すると岸へ上がれる場所が限られます。

海面までの高さを確認し、ライフジャケットと十分な長さのタモを用意しましょう。干潮時には海面までの距離がさらに大きくなる場合があります。

傾斜護岸

海側へ斜めに下る形の護岸です。乾いている上部は歩けそうに見えても、波が届く部分には海藻やぬめりが付き、非常に滑りやすくなることがあります。

管理された通路以外へ下りず、水際へ近づくために斜面を歩くことは避けてください。波が弱く見えても、船の航走波やうねりが届くことがあります。

石積み護岸

石の隙間や周辺にはカサゴなどの根魚が付くことがあります。ただし、足場が不規則で、石が濡れていたり動いたりする場合があります。

石の上を移動して穴をのぞき込むのではなく、安全な平面から届く範囲だけを狙います。仕掛けを隙間へ入れすぎると根掛かりも増えるため、予備の仕掛けを用意しておきましょう。

遊歩道型の護岸

海沿いの散歩、休憩、景観を楽しむために整備された護岸です。釣りが認められていても、歩行者や自転車が最優先です。

通路へ竿、バケツ、クーラーボックスを広げず、人が多い時間帯にはキャストを控えます。魚を地面へ放置したり、コマセで通路を汚したりしないようにしてください。

岸壁・護岸釣りに必要な道具

釣りに使う基本道具

  • 釣り方に合った竿とリール
  • 仕掛け、オモリ、予備の針やハリス
  • エサ、コマセ、またはルアー
  • 魚つかみ、プライヤー、ハサミ
  • クーラーボックスと保冷剤
  • 水くみバケツと安全な長さのロープ
  • タオル、ゴミ袋、手洗い用の水

安全のために用意したい道具

  • 体格と釣り場に合ったライフジャケット
  • 滑りにくく、かかとが固定される靴
  • 防水ケースに入れた携帯電話
  • 海面まで届く長さのタモ
  • 夜間はヘッドライトと予備電池
  • 帽子、雨具、防寒着

岸壁では、海面までの高さが場所や潮位によって変わります。タモは「普段使っている長さ」で決めず、干潮時でも届くかを確認してください。大きな魚が掛かってから準備するのではなく、釣りを始める前に伸ばせる状態にしておきます。

初めて道具をそろえる方は、初心者が揃えるべき基本タックルも参考にしてください。

岸壁・護岸で特に注意したい安全対策

足場が平らでもライフジャケットを着用する

平らなコンクリートの岸壁は安全そうに見えますが、海側に柵がなく、海面まで数メートルの高さがある場所もあります。転落すると、濡れた垂直壁をつかんで上がることは難しく、上陸できる階段やはしごが遠い場合があります。

ライフジャケットは釣りを始める前から正しく着用し、釣り場へ着いたら、転落時に上がれる階段、はしご、低い場所があるかを確認します。

水際から必要以上に身を乗り出さない

足元をのぞき込む、魚をタモですくう、水くみバケツを下ろすといった動作では、重心が海側へ移ります。魚が掛かって焦ると、普段より水際へ近づきがちです。

同行者がいる場合は、竿を持つ人とタモを使う人で役割を分けます。一人の場合は、無理に大きな魚を抜き上げず、安全にタモを操作できる場所へ誘導してください。

車止めや係船柱を柵と思わない

岸壁にある低い車止めは、車両の転落を防ぐための設備であり、人が寄りかかったり座ったりする柵ではありません。背後へ倒れる、足を引っかける、海側へバランスを崩す危険があります。

係船柱やリングも船をつなぐための設備です。椅子代わりにしたり、荷物を固定したり、釣り糸を掛けたりしないでください。

作業車両と船舶を最優先する

岸壁では、トラック、フォークリフト、クレーン、漁業車両などが動くことがあります。釣り道具が通路を塞いでいると、作業の妨げになるだけでなく、接触事故につながります。

作業区域では釣りをせず、車両や船が近づいたら、すぐに移動できるよう荷物をコンパクトにまとめます。船が接岸する可能性がある場所では、仕掛けを放置しないでください。

夜間は岸壁の切れ目と段差に注意する

夜は、岸壁の端、階段、段差、車止め、係留ロープなどが見えにくくなります。魚を追って後退したり、竿を操作しながら歩いたりすると、足を踏み外す危険があります。

移動時は足元を照らし、釣り座の周辺を昼間のうちに確認できる場所を選びます。一人での夜釣りは避け、携帯電話は防水ケースに入れて身につけておきましょう。

濡れた場所・コマセ・魚のぬめりを放置しない

護岸や岸壁は、雨、海水、海藻、コマセ、魚のぬめりによって滑りやすくなります。自分が転倒するだけでなく、後から通る人が滑る原因にもなります。

汚した場所は釣行中でも早めに清掃し、最後に水で流してから撤収します。斜面や通路へ水を流す場合は、周囲へ汚れを広げないよう注意してください。

海釣り全般の安全対策は、安全に釣りを楽しむためのルールとマナーでも詳しく解説しています。

岸壁・護岸のトイレ・駐車場・周辺設備

岸壁や護岸は市街地に近い場合もありますが、釣り人向けのトイレ、駐車場、水道、休憩所が必ず整備されているわけではありません。特に港湾作業用の岸壁では、近くにある建物や設備が関係者専用のことがあります。

トイレは一般利用できるか確認する

地図上にトイレが表示されていても、港湾関係者専用、施設利用者専用、夜間閉鎖という場合があります。釣行前に、一般利用の可否、開放時間、釣り座からの距離を確認しましょう。

一人で釣る場合は、トイレへ移動するときに道具を置き去りにしないことも大切です。自分ですぐ持ち運べる量に荷物をまとめ、貴重品は常に身につけます。

子ども連れでは設備の近さを優先する

子どもと利用する場合は、魚が釣れそうかよりも、柵、トイレ、休憩場所、駐車場からの距離を優先します。トイレまで長く歩く必要がある場所や、途中に車両通路がある岸壁は、家族向けとは言いにくい場合があります。

設備が不明な場所へ長時間滞在するより、利用条件が明記された釣り公園や管理施設を選ぶほうが安心です。

駐車可能な場所だけを使う

岸壁へ車を横付けできそうに見えても、作業用スペース、緊急車両の通路、港湾関係者の駐車場所である可能性があります。道路標識、管理者の案内、駐車枠を確認し、路上や岸壁上へ自己判断で停めないでください。

荷物を下ろす短時間であっても、船の接岸場所や作業動線を塞いではいけません。指定駐車場から運べる量に荷物を抑えることも、釣り場を選ぶうえで重要です。

水道は使えると決めつけない

岸壁や護岸の近くに水道があっても、船舶への給水、清掃、散水などの管理用で、一般利用できない場合があります。手洗い用の水、ウェットティッシュ、洗浄用品を持参しましょう。

飲料水と清掃用の水は分けて用意し、暑い時期に飲む分を使い切らないようにします。

日陰や休憩場所がないこともある

コンクリートの岸壁・護岸は、夏は強い日差しで高温になり、冬は海風を直接受けます。日陰やベンチがない場所も多いため、長時間滞在を前提にしないことが大切です。

暑さ、寒さ、トイレ、休憩場所に不安がある場合は、短時間で撤収できる計画を立てます。無理に粘るより、安全に戻れる余力を残しましょう。

守りたいルールとマナー

  • 立入禁止、釣り禁止、投げ釣り禁止を守る
  • 岸壁では船舶、荷役、漁業作業を最優先する
  • 護岸では歩行者、自転車、周辺住民へ配慮する
  • 通路や車両動線へ竿、荷物、バケツを広げない
  • 船が近づいたら早めに仕掛けを回収する
  • 係留船、係留ロープ、防舷材、港湾設備へ仕掛けを近づけない
  • 夜間は大声、車のドア音、強い照明を控える
  • コマセ、魚の血、ぬめりを清掃する
  • 釣り糸、針、エサの袋を含むゴミを持ち帰る
  • 釣り場をSNSで紹介するときも、立入条件を確認する

岸壁や護岸は、本来の利用者との共存によって釣りができている場所が多くあります。小さな迷惑が積み重なると、立入禁止や釣り禁止につながる可能性があります。

初心者向けの釣行手順

  1. 一般の立ち入りと釣りが認められている場所を選ぶ
  2. 岸壁か護岸か、現地の本来の用途を確認する
  3. トイレ、駐車場、利用時間を確認する
  4. 天気、風、波、潮位を確認する
  5. 現地の看板、作業状況、歩行者の通行を確認する
  6. ライフジャケットを正しく着用する
  7. 転落時に上がれる階段やはしごを確認する
  8. 通行や作業を妨げない場所へ荷物をまとめる
  9. 最初は足元の水深と底を調べる
  10. 反応がなければ深さや狙う範囲を少しずつ変える
  11. 船舶や作業車両が来たらすぐに移動する
  12. 足元を清掃し、ゴミを持ち帰って撤収する

初心者は、サビキ釣りや胴突き釣りなど、足元で完結しやすい釣りから始めると安全です。道具を増やしすぎず、状況が変わったら自分ですぐ移動できる量にまとめましょう。

岸壁・護岸釣りでよくある失敗

足場が平らなので安全だと思う

岸壁は歩きやすく見えますが、柵がなく、海面まで高い場所があります。釣りに集中して足を踏み外したり、魚をすくうときにバランスを崩したりする事故を防ぐため、ライフジャケットを着用します。

タモの長さが足りない

魚が掛かってから、タモが海面へ届かないことに気づくケースがあります。満潮時だけでなく、干潮時の高さも考えて選びましょう。

背後を確認せずキャストする

護岸の背後は遊歩道、道路、駐車場になっていることがあります。後方確認をせずに振りかぶると、人や車へ針を掛ける危険があります。

人通りがある場所では投げない、または足元の釣りへ切り替える判断が必要です。

岸壁に車を横付けできると思う

広い空間があっても、荷役、作業車両、緊急車両、船の係留に必要な場所かもしれません。駐車可能と明示された場所だけを利用してください。

係留設備の近くへ仕掛けを入れる

船、ロープ、防舷材の近くには魚が付くことがありますが、釣り糸や針が絡むと重大な迷惑や事故につながります。「魚がいる場所」と「釣ってよい場所」を分けて考えましょう。

夜間に昼間と同じ感覚で移動する

夜は段差、岸壁の切れ目、車止め、ロープが見えにくくなります。竿を操作しながら後退せず、移動時は足元を照らします。

魚の反応がないのに同じ場所へ粘る

岸壁・護岸は、潮、水深、時間帯によって魚の位置が変わります。足元の表層、中層、底を探って反応がなければ、少し場所を変えるか、釣り方を変更します。

ただし、作業区域や立入禁止区域へ移動してはいけません。安全に釣りが認められた範囲内だけで探しましょう。

よくある質問

岸壁と堤防は同じですか?

同じではありません。岸壁は船を接岸させ、荷物の積み降ろしや乗降に利用する施設です。堤防・防波堤は、波を弱めたり港内や陸地を守ったりする役割があります。ただし、港内では岸壁と堤防がつながっている場合があります。

護岸なら安全に釣れますか?

護岸だから安全とは限りません。柵のない垂直護岸、海藻で滑る傾斜護岸、波をかぶる場所、歩行者が多い遊歩道型などがあります。現地の形状、天気、利用ルールに合った判断が必要です。

岸壁・護岸は初心者や子どもに向いていますか?

柵、トイレ、駐車場、休憩場所が整い、釣りが認められた場所なら候補になります。一方、作業車両が多い岸壁、柵がない高い護岸、波をかぶる場所は初心者や子ども向けとは言えません。

車を横付けして釣れますか?

場所によります。岸壁の広い空間は作業用や船の接岸用であることが多く、駐車禁止、車両進入禁止の場合があります。管理者の案内と道路標識を確認し、指定駐車場を利用してください。

夜釣りではどこを狙えばよいですか?

常夜灯の明暗、岸壁際、潮が動く場所が候補になります。ただし、夜間の立ち入りや釣りが許可されていることを確認し、一人での釣行を避け、足元を照らして移動してください。

岸壁で魚を釣ったら抜き上げてもよいですか?

小型魚なら仕掛けや竿の強度によって抜き上げられる場合がありますが、大きな魚を無理に抜くと、竿や糸が切れたり、魚が落ちたりします。海面までの高さに合ったタモを用意してください。

トイレや水道はありますか?

場所によります。公園に隣接した護岸では利用できることがありますが、港湾作業用の岸壁では関係者専用の場合があります。一般利用の可否と開放時間を事前に確認し、手洗い用の水も持参しましょう。

まとめ

岸壁と護岸は見た目が似ていますが、岸壁は船を接岸させて荷役や乗降を行う施設、護岸は波や浸食から陸地を守る施設です。釣りでは、どちらも足元から魚を狙える一方、本来の利用者と安全への配慮が欠かせません。

岸壁では船舶、作業車両、港湾・漁業作業を最優先し、護岸では歩行者や周辺住民の利用を妨げないようにします。釣れそうな場所でも、立入禁止、釣り禁止、投げ釣り禁止の表示がある場所には入ってはいけません。

足場が平らだからと油断せず、ライフジャケット、滑りにくい靴、海面まで届くタモを準備しましょう。トイレや駐車場も含めて利用条件を事前に確認し、自分ですぐ移動できる量に荷物をまとめることが大切です。

安全に釣りが認められた場所でルールを守れば、岸壁・護岸はサビキ釣り、探り釣り、ちょい投げ、落とし込み、ルアー釣りなど、多彩な釣りを楽しめる魅力的な釣り場になります。

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この記事を書いた人

はじめまして!このサイトでは「初心者向け海釣りガイド」をご案内しています。

休日には堤防釣り、ショアジギング、船釣り等、幅広く楽しんでおり、初心者の方に海釣りの魅力を伝えたくてこのサイトを立ち上げました。

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