カセ釣り完全ガイド|筏との違い・釣り方・予約・トイレ・安全対策

カセ釣りのために係留してるボートの画像

カセ釣りは、海上のポイントに係留された小舟を釣り座として利用し、足元を中心に魚を狙う釣りです。船長が操船しながらポイントを移動する一般的な船釣りとは異なり、釣りを始めた後は基本的に同じ場所で潮や魚の反応を読みながら過ごします。

代表的なターゲットはチヌで、短い専用竿とダンゴを使う「かかり釣り」がよく知られています。地域や施設によっては、マダイ、アジ、サバ、カワハギ、根魚、アオリイカ、青物などを狙えることもあります。

カセは水面との距離が近く、魚とのやり取りを間近で楽しめる一方、筏より狭く、船体の揺れや傾きを感じやすい釣り場です。荷物の置き方、立ち上がる動作、係留ロープの位置、トイレの有無など、岸釣りとは異なる準備が必要になります。

この記事では、カセ釣りの特徴、筏・ボート・遊漁船との違い、狙える魚、初心者向けの釣り方、予約時の確認事項、トイレ事情、船内での荷物整理、乗り降り、安全対策まで分かりやすく解説します。

目次

カセ釣りとは

カセとは、釣りをするポイントに固定または係留された小舟のことです。施設によって利用方法は異なり、渡船で利用者をカセまで運ぶ方式、港からカセを曳航してポイントへ配置する方式、養殖筏や係留設備の近くに小舟を固定して利用する方式などがあります。

利用者が自分でエンジンを操作して自由に移動するのではなく、施設側が指定した場所で釣るのが基本です。そのため、一般的なレンタルボートのように自分で航路やポイントを判断する必要はありませんが、釣り座を簡単に変更できない分、同じ場所で仕掛けやエサを調整する力が求められます。

カセの大きさ、形、屋根の有無、定員、揺れ方、係留方法は施設によって違います。「カセ」という名称だけでは実際の設備を判断できないため、初めて利用する施設では写真や電話で確認しておきましょう。

カセへ移った直後に確認すること

  • 乗り降りする位置と足を置く場所
  • カセの端、段差、濡れて滑りやすい場所
  • 係留ロープや養殖設備の位置
  • 荷物を置いてよい範囲
  • タモや予備竿を固定する場所
  • 緊急時の連絡方法
  • 迎えの時刻と片付けを始める時間

カセ・筏・ボート・遊漁船の違い

カセは筏釣りと一緒に紹介されることが多いですが、実際に乗る足場が違います。また、自分で操船するボート釣りや、船長がポイントを移動してくれる遊漁船とも利用方法が異なります。

比較 カセ ボート 遊漁船
釣る足場 係留された小舟 海上の平らな筏 手漕ぎ・船外機付き小型艇など 船長が操船する船
釣行中の移動 基本的に同じ場所 基本的に同じ場所 利用者が移動する 船長が移動する
広さ 狭いことが多い 比較的広い施設もある 船型による 船型による
揺れ 船体の揺れを感じやすい カセより安定する傾向 小型艇ほど感じやすい 海況と船型による
操船 利用者は基本的に行わない 行わない 利用形態により必要 船長が行う
トイレ 基本的にない場合が多い ある筏とない筏がある 小型艇は基本的にない 船の大きさと設備による

筏は平らな足場で、複数人が利用できる広さを持つ施設もあります。家族利用や設備を重視する場合は、筏釣り完全ガイドも確認してください。

ボート釣りでは、自分でポイントを選んだり、風や航路を判断したりする必要があります。カセのように係留された場所で釣るスタイルとは責任範囲が異なります。詳しくはボート釣り完全ガイドで解説します。

遊漁船は船長が魚のいる場所へ移動してくれるため、カセよりもポイント変更が多い釣りです。乗合船や仕立船の流れについては、船釣り完全ガイドも参考にしてください。

カセ釣りの魅力

魚が集まりやすい場所を足元から狙える

カセは、水深のある湾内や養殖施設周辺など、魚が集まりやすい場所に係留されることがあります。岸から遠投しなくても仕掛けを底まで届けやすく、同じ範囲へダンゴやまき餌を入れてポイントを作れるのが魅力です。

水面が近く、魚の引きを間近で楽しめる

カセは釣り座が低く、水面との距離が近い傾向があります。穂先に出る小さなアタリから、魚を掛けた後の突っ込みまで、近い距離で感じられます。ただし、魚を追って急に立ち上がると船体が傾くため、取り込みは落ち着いて行う必要があります。

少人数で釣りに集中しやすい

一般的なカセは1人から少人数で利用します。広い釣り場を歩き回るのではなく、仕掛け、エサ、潮、穂先の変化に集中できるため、チヌのかかり釣りをじっくり楽しみたい人に向いています。

同じ場所の変化を読み解く面白さがある

潮位や潮の速さ、エサ取りの種類、付けエサの残り方は時間とともに変化します。すぐに反応が出なくても、ダンゴの硬さ、オモリ、タナ、付けエサを少しずつ変えながら、その日の正解を探していくのがカセ釣りの面白さです。

カセ釣りが向いている人・慎重に選びたい人

カセ釣りが向いている人

  • ひとつのポイントでじっくり魚を狙いたい人
  • チヌのかかり釣りに挑戦したい人
  • 遠投より足元の釣りを楽しみたい人
  • 少人数で静かに釣りへ集中したい人
  • 狭い釣り座でも道具を整理して使える人

利用前に慎重な確認が必要な人

小さな船の揺れが苦手な人、足腰に不安がある人、頻繁にトイレを利用する必要がある人、広い足場を必要とする人は、カセの大きさや設備を詳しく確認してください。

女性、子ども、高齢者と利用する場合は、「カセ釣りができるか」だけでなく、乗降のしやすさ、トイレ、途中帰港、日陰、定員、船内の広さまで確認することが大切です。設備面で不安が残る場合は、トイレ付きの筏や設備の整った遊漁船を選ぶほうが現実的なこともあります。

予約前に確認すること

カセへ渡った後は、岸のように自由に買い物や場所移動ができません。予約時には、釣果だけでなく利用方法と設備を具体的に確認しましょう。

確認項目 確認する内容
集合・出船 集合時刻、受付場所、出船時刻、遅刻時の対応
帰港 迎えの時刻、複数便の有無、途中帰港の可否
カセ 大きさ、定員、屋根、椅子、揺れやすさ、乗降方法
トイレ カセ上・渡船・陸上施設のどこにあるか
料金 一人料金・一艘料金、子ども料金、追加費用
釣り方 かかり釣り、サビキ、完全フカセ、泳がせ、ルアーの可否
道具 レンタル、ライフジャケット、タモ、エサ、氷の有無
釣況 対象魚、水深、潮、推奨仕掛け、必要なオモリ
安全 年齢制限、悪天候時の中止、体調不良時の回収

初心者であることを伝える

初めて利用する場合は、カセ釣りの経験がないことを予約時に伝えましょう。初心者向けのカセ、扱いやすい釣り方、必要なエサ、荷物量などを案内してもらえる場合があります。

利用するカセの写真や大きさを確認する

同じ施設でも、利用するカセによって形や設備が異なることがあります。ホームページの写真が古かったり、複数のカセが一緒に掲載されていたりする場合もあるため、どのカセへ案内される予定か確認すると安心です。

迎えの便と連絡方法を確認する

決められた帰港便まで戻れない施設もあれば、複数の時間から選べる施設もあります。携帯電話が通じるか、体調不良や天候急変時にどこへ連絡するか、迎えを依頼できる条件も聞いておきましょう。

カセ釣りのトイレ事情

一般的なカセは小舟であり、船内スペースが限られるため、基本的にトイレはないと考えて準備するのが現実的です。船体が大きく、個室設備を備えた特殊なカセも考えられますが、標準的な設備として期待しないほうがよいでしょう。

「施設にトイレあり」と「カセにトイレあり」は別

案内にトイレありと書かれていても、港の受付や待合所にある陸上トイレを指している場合があります。出船後に利用できるとは限らないため、「出船後に使えるトイレがあるか」と具体的に確認してください。

出船前に済ませるだけでなく、釣行時間も考える

出船前にトイレを済ませることは大切ですが、早朝から午後までの長時間利用では、それだけで対応できない人もいます。トイレが心配な場合は、午前便だけの短時間利用、複数の帰港便がある施設、途中回収に対応できる施設を選びましょう。

携帯トイレを安易な解決策にしない

携帯トイレを非常用に持参する人もいますが、狭く揺れる小舟で実際に使用するには、目隠し、姿勢の安定、衣服の着脱、衛生、使用後の密閉と保管、同乗者への配慮など、多くの問題があります。

特に女性にとっては、周囲から見えない空間を確保しにくく、船内で安全な姿勢を取ることも簡単ではありません。携帯トイレがあれば安心と考えず、トイレ設備や途中帰港を優先して施設を選ぶことが大切です。

渡船のトイレも必ず使えるとは限らない

利用者をカセへ運ぶ渡船が比較的大きい場合は船内トイレを備えている可能性がありますが、すべての渡船にあるわけではありません。また、渡船が迎えに来るまでカセから移動できないため、必要なタイミングで利用できるとも限りません。

予約時に、渡船の船内トイレの有無、途中便で利用できるか、体調不良時に迎えを依頼できるかを確認しましょう。

トイレに不安がある場合の現実的な選択

  • 短時間で帰港できるプランを選ぶ
  • 複数の帰港便がある施設を選ぶ
  • 体調不良時に途中回収を依頼できる施設を選ぶ
  • トイレ付き筏や設備の整った遊漁船を選ぶ
  • 腹痛や体調不良がある日は無理に出船しない

トイレの問題は我慢や気合いで解決するものではありません。予約前に事情を伝え、無理なく利用できる場所と時間を選びましょう。

カセで狙える主な魚

対象魚は地域、季節、水深、養殖設備の有無によって変わります。予約時に最近の釣果を確認し、魚種に合った仕掛けを用意してください。

主な釣り方 狙い方の目安
チヌ かかり釣り、ダンゴ釣り 足元の底を中心に狙う
マダイ かかり釣り、完全フカセ、胴突き 底から中層を探る
アジ・サバ サビキ、胴突き 回遊するタナを探す
カワハギ 胴突き 底付近で小さく誘う
カサゴ・ハタ類 胴突き、ルアー 底や障害物周辺を狙う
アオリイカ エギング、泳がせ 海藻や係留設備周辺を探る
青物・ヒラメ 泳がせ 小魚が集まるタナを狙う

季節ごとの考え方

水温が上がり始め、チヌやマダイなどの動きが変化する時期です。日によって反応差が大きいため、最近の水温や釣果、付けエサを施設へ確認しましょう。朝夕と日中で魚のタナが変わることもあります。

アジ、サバなどの回遊魚や、活性の高いチヌを狙えることがあります。一方で、カセ上は日差しを避けにくく、熱中症の危険が高まります。飲料水、帽子、通気性のよい服装を用意し、屋根の有無も確認してください。

水温が安定し、さまざまな魚を狙いやすい時期です。チヌ、マダイ、アジ、カワハギ、アオリイカなど、施設ごとに選択肢が広がります。泳がせ釣りを行う場合は、使用できる竿数や仕掛けの方向を事前に確認しましょう。

低水温期は魚の反応が小さくなり、繊細な仕掛けや付けエサの使い分けが必要になることがあります。カセ上は風を遮る場所が少なく、体感温度が大きく下がります。防寒着、手袋、温かい飲み物を用意し、風が強い日は無理をしないことが大切です。

代表的な釣り方

チヌのかかり釣り

カセ釣りを代表する方法です。短い専用竿と小型の両軸リールなどを使い、ダンゴで付けエサを包んで底まで届けます。ダンゴが割れた後に付けエサを自然になじませ、穂先へ出る小さな変化を見て合わせます。

大切なのは、毎回ほぼ同じ位置へダンゴを入れ、魚を寄せる範囲を散らさないことです。潮が速いときはダンゴの硬さや重さを調整し、エサ取りが多いときは付けエサを使い分けます。

初めての場合は、底の取り方、ダンゴの握り方、オモリの選び方を施設スタッフに確認すると理解しやすくなります。

完全フカセ・軽いオモリを使った釣り

オモリを使わない、または最小限にして、付けエサを潮へ自然になじませる釣り方です。ラインの出方や角度から仕掛けの位置を判断する必要があり、潮が速い日には難しくなります。

初心者は最初から完全にオモリを外すのではなく、軽いガン玉などを使って底や仕掛けの位置を把握してから調整すると分かりやすくなります。

胴突き釣り

カワハギ、アジ、根魚などを狙いやすい釣り方です。仕掛けをカセの真下へ落とし、底を取ってから小さく誘います。船内が狭いため、長すぎる仕掛けや針数の多い仕掛けは扱いにくく、周囲へ絡む原因になります。

サビキ釣り

アジやサバが回遊するカセでは、サビキ釣りを楽しめることがあります。ただし、かかり釣り専用のカセでは禁止されている場合や、まき餌の種類が指定されている場合があります。予約時に確認してください。

泳がせ釣り

アジなどの小魚を泳がせ、青物、ヒラメ、アオリイカなどを狙う方法です。魚が係留ロープや養殖設備へ走ると仕掛けが絡みやすいため、太さのあるタックルと素早いやり取りが必要になります。

泳がせ釣りを禁止している施設や、竿数・投入方向を制限している施設もあります。自己判断で始めず、必ずルールを確認しましょう。

必要な道具

かかり釣りの基本道具

  • 短い筏・カセ竿
  • 小型両軸リールまたは専用リール
  • 道糸、ハリス、チヌ針
  • ガン玉・中通しオモリ
  • ダンゴ材とダンゴ桶
  • オキアミ、サナギ、コーンなどの付けエサ
  • 穂先や仕掛けの予備

安全・快適装備

  • 乗る船に適したライフジャケット
  • 滑りにくく脱げにくい靴
  • コンパクトに扱えるタモ
  • 竿やタモ用の尻手ロープ
  • 小さめのクーラーボックス
  • 飲料水と食料
  • 雨具、防寒着、帽子
  • 酔い止め
  • 防水ケースに入れた携帯電話
  • ゴミ袋、タオル、手拭き用品

荷物は必要最小限にまとめる

カセでは、大型のタックルボックスや長いロッドケースが場所を取り、足元の危険につながります。釣り方を絞り、使う仕掛けとエサだけを小分けにすると、座ったまま道具を取り出しやすくなります。

船内での荷物の置き方

左右と前後の重量を偏らせない

重いクーラーボックス、ダンゴ材、水などを一か所へ集中させると、船体が傾くことがあります。船長や施設スタッフの指示に従い、左右と前後のバランスを考えて配置します。

足元と乗降口を空ける

ライン、ロッドケース、タモ、エサ箱が足元にあると、立ち上がる際につまずきます。乗降口には荷物を置かず、迎えの船が来たときにすぐ移動できる状態を保ちましょう。

竿・タモ・道具を固定する

風、魚の引き、航走波などで道具が海へ落ちることがあります。使用していない竿やタモはロッドホルダーや尻手ロープで固定し、刃物や針は決めた場所へ収納します。

同行者と動くタイミングを合わせる

小さなカセでは、片側で二人が同時に立つだけでも傾きを感じることがあります。タモ入れ、荷物移動、魚の処理をするときは声を掛け合い、一人ずつゆっくり動きましょう。

カセでポイントを組み立てる方法

最初に底を正確に取る

チヌのかかり釣りでは、付けエサが底に着いているのか、少し浮いているのかによって反応が変わります。潮位や流れが変わったときは、水深を確認し直してください。

潮の方向とラインの角度を見る

表面の潮と底付近の潮が同じ方向へ流れるとは限りません。ラインが入る角度、ダンゴが着底する位置、仕掛けがなじむまでの時間を観察し、オモリや投入位置を調整します。

エサ取りの変化を情報にする

付けエサがすぐになくなる、コーンだけ残る、サナギに替えると反応が出るなど、エサの状態は海中を知る手掛かりです。ひとつのエサに決めつけず、複数の付けエサを用意しましょう。

係留ロープと養殖設備の方向を把握する

魚が掛かってからロープの位置を確認していては間に合わないことがあります。釣りを始める前に障害物の方向を確認し、大型魚が掛かったときにどちらへ竿を向けるか考えておきます。

カセ釣りの一日の流れ

  1. 予約内容、天候、中止連絡を確認する
  2. 受付を済ませ、帰港便と緊急連絡先を確認する
  3. 出船前にトイレを済ませ、ライフジャケットを着用する
  4. 荷物を渡しやすい大きさにまとめる
  5. 船長の指示に従って渡船へ乗る
  6. カセへ着いたら荷物を先に受け渡す
  7. 船体のバランスを崩さないよう一人ずつ移る
  8. 係留ロープ、乗降口、荷物置き場を確認する
  9. 水深と潮を確認して釣りを始める
  10. 迎えの時刻より早めに清掃と片付けを始める
  11. 船長の指示で渡船へ戻る

乗り降りの注意点

カセ釣りで特に慎重になりたいのが、渡船とカセの間を移る場面です。波や風によって二つの船が別々に動き、高低差や隙間が変化します。

  • 荷物を持ったまま飛び移らない
  • 船長が動くよう指示するまで待つ
  • 両手を使える状態にしておく
  • 一人ずつ移動する
  • 足元だけでなく船の動きを見る
  • 子どもや初心者を先走らせない
  • 迎えの前に荷物を小さくまとめる

不安を感じたら無理に動かず、船長へ伝えてください。乗り降りに時間がかかっても、慌てる必要はありません。

安全対策

ライフジャケットを乗船前から着用する

カセは係留されていても、小型船舶の上であることに変わりはありません。受付や船長の案内に従い、乗船する船と利用環境に適したライフジャケットを着用してください。釣りをしている間も脱がないことが基本です。

急に立ち上がらない

魚が掛かったとき、タモを取るとき、荷物を動かすときも、急な動作は避けます。低い姿勢で重心を保ち、立つ必要がある場合は同行者へ声を掛けてから動きましょう。

係留ロープを勝手に動かさない

カセを固定するロープには強い力がかかっています。足や仕掛けを掛けないようにし、緩んでいるように見えても利用者が勝手に結び直したり動かしたりしてはいけません。

刃物と針の扱いに注意する

狭い船内では、置いたナイフや外した針に手足が触れやすくなります。魚を締める作業は船の揺れと同行者の位置を確認して行い、使い終わった道具はすぐに収納してください。

天候と体調を優先する

風、波、うねり、航走波が強くなると、カセの揺れも大きくなります。船酔い、腹痛、熱中症、寒さなどを感じたら我慢せず、早めに施設へ連絡しましょう。

連絡手段を防水して持つ

携帯電話は充電を済ませ、防水ケースへ入れて身体から離れない位置に持ちます。施設の電話番号、迎えの連絡方法、出船した港の名称も確認しておくと安心です。

海釣り全般の基本的な安全確認については、安全に釣りを楽しむためのルールとマナーも併せて確認してください。

船酔い・暑さ・寒さへの対策

カセでも船酔いすることがある

カセは航行し続けませんが、波や風でゆっくり揺れ続けるため、遊漁船とは異なる揺れ方で酔う人もいます。睡眠不足、空腹、満腹、飲酒を避け、必要に応じて酔い止めを使用します。

夏は日陰の有無を確認する

屋根がないカセでは、海面からの照り返しも受けます。十分な飲料水、帽子、通気性のよい長袖、日焼け止めを準備してください。大型の傘や簡易テントは風にあおられる危険があるため、施設の許可なく設置しないようにします。

冬は風を遮りにくい

海上では陸より風を強く感じることがあります。防風性のある上着、重ね着、手袋を用意し、濡れた場合に備えて予備の衣類を防水袋へ入れておきましょう。

カセ釣りでよくある失敗

筏と同じ広さを想像して荷物を持ち込みすぎる

大型クーラー、複数のタックルボックス、長いロッドケースを持ち込むと、釣り座と通路がなくなります。予約時に持ち込み可能な荷物量を確認し、釣り方を絞って準備しましょう。

立ったまま釣ろうとする

カセでは座った姿勢を基本にする施設があります。常に立っていると重心が高くなり、船体が傾いたときにバランスを崩しやすくなります。現地の指示に従って釣り座を作りましょう。

トイレを確認せず長時間便を予約する

カセに着いてからトイレがないと分かっても、簡単には戻れません。設備と帰港便を確認し、少しでも不安がある場合は短いプランを選びましょう。

係留ロープの方向へ魚を走らせる

大型魚をゆっくり追いかけようとしても、カセ上では移動できる範囲が限られます。障害物の方向を先に確認し、魚が掛かったら主導権を取れるタックルを使います。

酔いや体調不良を我慢する

我慢を続けると、片付けや乗り降りが難しくなります。軽いうちに施設へ連絡し、帰港の相談をしてください。

迎えの時刻になってから片付ける

渡船が到着してから仕掛けを外し始めると、乗降が遅れ、ほかの利用者にも影響します。仕掛け、エサ、ゴミ、魚を早めに整理し、乗せ替えやすい状態にまとめましょう。

初心者がカセ店を選ぶポイント

  • 初心者利用を受け入れている
  • カセの写真と設備説明が分かりやすい
  • 予約時に釣り方や持ち物を相談できる
  • ライフジャケットや道具のレンタルがある
  • 複数の帰港便や途中回収の相談ができる
  • トイレ事情を具体的に説明してもらえる
  • 悪天候時の中止基準と連絡が明確
  • 乗り降りをスタッフが補助してくれる

大物の釣果だけで選ぶより、説明と安全対応が分かりやすい施設を選ぶことが、初回のカセ釣りを楽しむ近道です。

よくある質問

カセは自分で操船しますか?

一般的なカセ釣りでは、利用者が自分で操船してポイントを移動することはありません。施設側が指定した場所へ係留された小舟を釣り座として利用します。ただし、利用方法は施設ごとに異なるため、予約時に確認してください。

初心者には筏とカセのどちらがおすすめですか?

広さや設備を重視する場合は、筏のほうが利用しやすい可能性があります。少人数でチヌのかかり釣りへ集中したい場合はカセが向いています。ただし、実際の広さや揺れは施設によって違うため、名称だけで決めないことが大切です。

カセにトイレはありますか?

一般的なカセは小舟のため、基本的にトイレがない場合が多いと考えてください。陸上施設や渡船にトイレがあっても、釣行中に自由に利用できるとは限りません。予約時に、途中帰港や迎えの対応も含めて確認しましょう。

女性でもカセ釣りを利用できますか?

利用できますが、トイレ、乗降、船内の広さ、揺れ、日陰などを事前に確認することが特に重要です。トイレ設備がなく長時間戻れないカセもあるため、不安がある場合は短時間利用や設備付きの別施設を選びましょう。

子どもと一緒に利用できますか?

年齢制限や利用条件は施設ごとに異なります。狭い船内で静かに座っていられるか、子ども用ライフジャケットがあるか、トイレや途中帰港へ対応できるかを確認してください。小さな子どもには、柵やトイレがある筏や釣り公園のほうが適している場合もあります。

カセでも船酔いしますか?

カセは移動し続けませんが、波や風で揺れるため船酔いすることがあります。酔いやすい人は酔い止めを準備し、短時間利用から試すと安心です。

長い磯竿やルアーロッドは使えますか?

釣り方を認めている施設なら使える場合もありますが、狭いカセでは取り回しにくく、ほかの竿や係留ロープへ絡む可能性があります。使用できる竿の長さ、竿数、釣り方を事前に確認してください。

一人でも利用できますか?

一人で利用できる施設もあります。料金が一人単位か一艘単位か、単独利用時の連絡方法、乗り降りの補助があるかを確認しましょう。初回は経験者と同行するか、初心者対応が手厚い施設を選ぶと安心です。

まとめ

カセ釣りは、係留された小舟から足元の魚をじっくり狙う釣りです。チヌのかかり釣りを代表に、施設や季節によってマダイ、アジ、カワハギ、根魚、アオリイカなどを狙えることがあります。

一方で、筏より船内が狭く、揺れや重量バランスの影響を受けやすいため、荷物を必要最小限にまとめ、座った姿勢を基本にゆっくり動くことが大切です。乗り降りや係留ロープの扱いでは、必ず船長の指示に従ってください。

トイレについては、一般的なカセには基本的にない場合が多いと考え、陸上施設や渡船の設備、帰港便、途中回収の可否を予約前に確認しましょう。特に女性や子どもと利用する場合は、携帯トイレを前提にせず、短時間利用や設備の整った別の釣り場も含めて無理のない選択をしてください。

初めてのカセ釣りでは、釣果だけで施設を選ばず、初心者への説明、乗降の補助、ライフジャケット、トイレ、帰港対応まで確認することが重要です。準備とルールを整えれば、海面に近い釣り座で魚との駆け引きを濃く楽しめます。

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この記事を書いた人

はじめまして!このサイトでは「初心者向け海釣りガイド」をご案内しています。

休日には堤防釣り、ショアジギング、船釣り等、幅広く楽しんでおり、初心者の方に海釣りの魅力を伝えたくてこのサイトを立ち上げました。

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