シマアジの味噌漬け焼き|漬け時間と焦がさない焼き方

シマアジの味噌漬けを香ばしく焼き、大根おろしと焼いたししとうを添えた料理写真

シマアジの味噌漬け焼きは、脂のある身に味噌の風味をなじませ、弱い火で香ばしく焼く料理です。切り身の水分を取って冷蔵で漬け、焼く前に表面の味噌をぬぐうと、焦げを抑えやすくなります。普段の米味噌で作る配合を使い、厚さ2cmほどの切り身をフライパンで焼きます。

目次

シマアジの味噌漬け焼きの材料(2人分)

皮付き・骨なしの切り身を2切れ、合計200〜250g用意します。厚さは2cm前後でそろえます。魚の下処理と焼く作業で30〜40分ほど、別に冷蔵で漬ける時間が必要です。冷凍品は冷蔵庫で中心まで解凍し、出た水分を拭いてから使います。

材料 分量
シマアジ(皮付き・骨なし切り身) 2切れ、200〜250g
塩(下処理用) 1g
だしなし米味噌 60g
酒(食塩無添加) 大さじ1(15ml)
本みりん 大さじ1(15ml)
砂糖 小さじ1(3g)
油 小さじ1
水(蒸し焼き用) 大さじ1、足りなければ追加
大根 100g
ししとう 6本

味噌は食塩相当量が100g当たり10〜12g程度の、だしなし米味噌を想定しています。色が白いか赤いかだけで塩分は決まりません。甘口白味噌を使う場合は砂糖を省き、ほかは同じ配合で4時間を出発点に焼いて味を確かめます。甘さと塩分が違うため、普段の米味噌と同じ味にはなりません。

食塩入り料理酒を使う場合は下処理の塩1gを省き、水分を拭いてから味噌床へ入れ、漬け時間は4時間から試します。市販の味噌漬けの素を使う場合は、表の味噌・酒・本みりん・砂糖をまとめて置き換え、下塩の有無も含め製品の指示に従ってください。

必要な道具

清潔な保存容器または食品用保存袋、バット、ペーパー、ゴムベラ、直径26cm程度のフライパンとふたを用意します。持っている場合は、食品の中心を測れる料理用温度計で焼き上がりの中心を確かめます。

味噌漬け焼きの基本の作り方

  1. 身を整える:うろこと小骨を除き、塩1gを両面へ振って冷蔵庫で10分置きます。出た水分を拭きます。
  2. 味噌床を混ぜる:味噌、酒、本みりん、砂糖をなめらかに混ぜます。
  3. 冷蔵庫で漬ける:切り身の両面へ味噌床を薄く付け、重ならないようにして4〜6時間を目安に漬けます。
  4. 味噌をぬぐう:表面と皮の溝に残った味噌をヘラとペーパーで取り除きます。
  5. 弱い火で焼く:大根をおろし、ししとうを先に焼いて取り出します。油を薄くひいたフライパンで、広い皮面がある切り身は皮側を焼き、返したらいったん火を止め、少量の水を静かに加えてふたをし、弱火で再開して中心まで加熱します。厚い中心を開き、生っぽい所が残れば蒸し焼きを続け、同じ中心を再確認してから付け合わせと盛ります。

漬け時間は、この配合と厚さで初めて作るときの味付け目安です。生魚の保存期間を延ばすための基準ではありません。釣った魚は持ち帰りから低温を保ち、状態の確かな身を冷蔵庫で漬けて焼いてください。

工程ごとの詳しい作り方

1.皮と骨を確かめ、少量の下塩をする

シマアジはうろこが細かく、ひれ際に残りやすい魚です。丸魚ならうろこ取りなどで落としてから、頭・内臓・血を除いて三枚におろします。尾側の硬いぜいごも取り除いておきます。

切り分け済みの身も、皮を尾側から頭側へ軽くなぞって確認します。取り残しを落として短く洗い、皮と切り口の水分を拭きます。味噌床へ入れてからでは見つけにくいため、先に済ませます。

大きな半身は腹骨をそぎ、中央に並ぶ血合い骨の両脇を細く切り取って、背側と腹側へ分けます。小さめの身は骨抜きで抜き、折れた骨がないか再確認します。

背の厚い部分と薄い尾側は分けて漬けると、味の入り方と焼き時間を調整しやすくなります。2cmより厚い所は皮を下に置き、身の厚みへ横から包丁を入れて開くか、厚みを二枚に分けます。皮の付かない切れは、広い身の面を下に焼きます。

塩1gを両面へ薄く振り、覆って冷蔵庫で10分置きます。出た水分をペーパーで押さえ、強くこすらず拭きます。味噌の塩味が加わるため、下塩は1gにとどめます。食塩入り料理酒を使う場合はここでは塩を振らず、水気を拭いて次へ進みます。

2.味噌床を混ぜる

味噌60g、酒大さじ1、本みりん大さじ1、砂糖小さじ1を混ぜます。ヘラで薄く塗れて、魚へ付けるととどまる硬さが目安です。

3.冷蔵庫で漬ける

容器へ味噌床の半量を薄く広げ、切り身を重ねず並べます。残りを表面と側面へ塗り、ふたまたはラップをして冷蔵庫へ入れます。袋なら空気を軽く抜き、魚の形を押しつぶさないよう平らに置きます。

厚さ2cm前後なら4〜6時間を目安にします。1cm程度の薄い尾側は2〜3時間から、塩分が高めの味噌も短い側からにします。生魚を味見せず、焼いたときの濃さを確かめ、次回の時間へ反映してください。

漬け終わったら床から出し、味噌をぬぐって焼きます。焼く予定が遅れる分は、保存の項で説明するように味噌をぬぐって冷凍します。漬けている間も覆って冷蔵庫で保管してください。

4.皮を支えながら、味噌をぬぐう

ゴムベラやスプーンの背で厚い味噌を取り、ペーパーでやさしくぬぐいます。皮の浅い切れ目や端のくぼみに塊が残らないよう確かめます。薄く色が付く程度に残れば十分です。

表面に厚く残った味噌は、中心が温まる前に焦げやすくなります。ぬぐいにくい場合だけ手早く洗い、すぐペーパーで水分を取ります。

シマアジの皮は薄く、みそを強くこすり取ると身からはがれやすくなります。ヘラは寝かせて厚い床だけを取り、残りはペーパーを当てて持ち上げるようにぬぐいます。皮が裂けた部分は、身を下から支えてフライパンへ移します。

5.付け合わせを用意し、弱い火で焼く

ししとうは洗って水気を拭き、破裂を防ぐため包丁で一か所切り込みを入れます。フライパンへ油の半量を薄く広げ、中火で転がしながら2〜3分ほど焼き、取り出します。魚の味が濃いので、ししとうには塩を足しません。大根は皮をむいてすりおろし、水気を軽く切って、清潔な器で冷蔵しておきます。

半身から取った皮面の広い切り身は皮側から焼きます。輪切りに近く皮が細い側面にしかない切り身は、広い身の面を下にしてください。

火を止め、飛びはねが落ち着いてから、トングで持ったペーパーでフライパンの汚れを拭きます。焦げた油がある場合は十分に冷めてから取り除きます。ペーパーを除き、残りの油を広げます。弱めの中火で温め、魚を先に決めた広い面から入れます。反りが出て鍋肌から浮く部分だけフライ返しで軽く押さえ、薄い焼き色が付くまで焼きます。

薄い焼き色が付き、焼いている面が鍋肌から離れたら返します。いったん火を止め、水大さじ1を魚の脇へ静かに注ぎます。ふたをしてから弱火で再開し、蒸気が出る状態で3〜4分ほど加熱したところから、中心の確認を始めます。焦げ色が急に濃くなる場合はさらに火を弱めます。

厚い身の中央を少し開き、半透明で生っぽい所が残る、または判断に迷うときは、水が残っているか確かめます。補水が必要なら火を止めて少量を静かに足し、ふたをして弱火で蒸し焼きを続け、開いた同じ中心をもう一度確認します。中まで十分加熱したらふたを外し、鍋底の余分な水分を飛ばして止めます。薄い尾側は先に中心を確かめ、火が通ったものから清潔な皿へ取り出します。

中心温度計を持っている場合は、身の横から厚い中央へ差し、中心75℃以上で1分以上を目安に確認します。みその焼き色や身のほぐれだけで、この温度と保持時間を満たした保証にはなりません。

魚を下から支えて皿へ移し、大根おろしとししとうを脇へ添えます。蒸し焼きでは皮はしっとりします。表面の香ばしい味噌の風味と、ほぐれる身を一緒に味わってください。

グリルで焼く場合

グリルは受け皿の水の有無、予熱、切り身の置き方を説明書で確認します。味噌を十分ぬぐい、弱め〜中程度の火力で、皮や身の表面へ薄い焼き色が付き、切り口が白くなったら中心を確かめます。片面焼きは途中で返し、どちらも厚い中央を開いて確かめ、生っぽい所が残れば火を弱めて焼き続け、同じ中心を再確認します。

皮が先に濃くなったら、同じ火力で焼き続けず弱めます。ホイルや専用プレートは、機器が認める使い方に合わせます。表面が焦げそうで中心が未加熱なら、フライパンのふたを使う方法へ移して中心まで加熱します。

焦げた・塩辛い・味が薄いときの対処

表面だけ黒く焦げた

いったん火を止め、魚を清潔な別のフライパンへ移します。元の鍋の焦げた油やかすは十分に冷めてから、トングで持ったペーパーなどで取り除きます。魚の苦い焦げを除き、中心が未加熱なら、移したフライパンへ水を少量静かに入れ、ふたをしてから弱火で再開し、厚い中央を開いて確かめながら中まで加熱します。

次回は味噌をより丁寧にぬぐい、予熱を強くしすぎないことと、最初から火を弱めにすることを確かめてください。

塩辛くなった

中心まで加熱した身をほぐし、骨を確認してから、味を付けていないご飯や大根おろしに合わせます。しょうゆを足さず、次回は薄い身の漬け時間を短くするか下塩を減らします。

味が薄い

焼き上がった一切れに、食卓用のしょうゆを少量添えると塩味を補えます。次回は漬け時間を4時間から6時間へ延ばすなど、少しずつ調整してください。甘口白味噌や減塩味噌では、同じ時間でも塩味が控えめに出ます。

味噌床の使い回しと、保存の注意

生魚に触れた味噌床は、そのまま付けだれや次の魚の床に使わず処分します。袋や容器の汁が、焼き上がった魚や大根おろしへ付かないようにしてください。

すぐ焼けない分を冷凍するなら、品質のよい魚を使い、今回の漬け時間で味噌をぬぐってから一切れずつ包みます。冷蔵庫で解凍し、その日に中心まで焼きます。魚種や保冷履歴が不明な魚、保冷が不適切だった魚や、傷みが疑われる魚は使いません。

焼いた魚を残す場合は、清潔な浅い容器へ移して速やかに冷まし、冷蔵します。冷蔵後も早めに食べ、温め直しは少量の水と一緒にフライパンへ入れ、ふたをして弱火で蒸し焼きにします。厚い身を開いて冷たい所があれば温め足して同じ中心を再確認し、温度計があれば中心75℃以上で1分以上を目安に確認します。釣った魚の持ち帰りと下処理では、漬ける前から低温を保つことが基本です。

保存用レシピまとめ

フライパンで焼く味噌漬けの材料と手順を、一枚で振り返れます。

シマアジの味噌漬け焼きの材料・分量と作り方をまとめた保存用レシピカード
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次