ヒラマサのなめろう|端身を5mmに刻む、味噌と薬味の合わせ方

ヒラマサを味噌、しょうが、長ねぎ、大葉と粗くたたき、大葉に盛り付けたなめろう

ヒラマサのなめろうは、刺身に形をそろえにくい尾側や小さな端身を、味噌と薬味でまとめる料理です。引き締まった身をまず5mm角に切り、包丁で軽くたたいて粒を残します。端身は、さばくときに取り分けた生食条件を満たすものを使い、食卓に出した刺身の残りは使いません。

生食用としての衛生管理と寄生虫対策が確認できる身を使います。釣った魚は魚種・保冷履歴・漁獲地の注意情報を確認し、毒化の懸念や保存状態への不安があるものは使いません。寄生虫対策だけが確認できない場合は、末尾の加熱する食べ方へ替えてください。妊娠中の人、幼い子ども、高齢者、免疫機能が低下している人には、中心まで加熱した料理を用意します。

目次

ヒラマサのなめろうの材料|2人分

材料 分量
ヒラマサ(生食用の管理と寄生虫対策を確認した皮なし・骨なしの身) 180g
米味噌 12gを目安に調整
しょうが 5g
長ねぎ 20g
大葉 4枚(混ぜ込み2枚、敷く分2枚)
濃口しょうゆ 好みで5mlまで、別添え

必要な道具

清潔な包丁とまな板、骨抜き、小さなボウル、冷蔵できるバットを用意します。皮・骨を除いた身からなら約15分が目安です。冷凍などの寄生虫対策や解凍の時間は含みません。味噌の塩分には差があるため、最初に8g、残り4gは味を見て加えます。

作り方の流れ

  1. 原料の生食条件を確認します。皮、腹骨、血合骨を除いた身を指でなぞり、硬い骨や筋を取り除きます。後述の中心温度条件で冷凍し、冷蔵庫で解凍してから水分を拭きます。
  2. 使う当日に、しょうが、長ねぎ、大葉2枚を洗って細かく刻みます。ねぎの辛みが気になる場合は水へ1〜2分さらし、薬味の水分を十分に拭きます。敷く大葉2枚も拭いておきます。
  3. 冷たいヒラマサを筋を断つ方向に薄切りにし、細切りから約5mm角へ切ります。
  4. 魚に味噌8g、しょうが、ねぎ、大葉を合わせ、包丁で軽くたたいて全体をまとめます。粒が残るところで止めます。
  5. 塩味を見て必要なら味噌を4gまで足します。大葉を敷いた皿へふんわり盛り、しょうゆは好みで別添えにして、できたらすぐ食べます。

端身の皮と骨、尾側の硬い筋を先に除く

丸魚から取る場合は、うろこ、頭、内臓を除いて腹の血を洗い、水分を拭いて三枚におろします。内臓や汚れた皮を扱った手・包丁・まな板を洗浄してから、生食する身を仕上げます。薬味用の器や、盛り付ける皿へ汚れが移らないようにしてください。

腹骨をすき取り、中央の血合骨の列は必要に応じて細い帯状に切除します。残った小骨は骨抜きで除き、指で両面をなぞります。赤い血合いの色と骨は別なので、色のある部分を削っただけで骨抜きを終えないでください。

尾側から皮を引き、皮片と硬い筋を除きます。尾に近い身は筋が目立つことがあるため、包丁の先で白い硬い筋を分けて取り除き、残った身を筋に直角に切ります。骨は刻んだ後に探しにくくなるので、この段階で確認を終えます。

切り落としは小さな塊で構いませんが、さばいたときに清潔な容器へ分け、冷蔵しておいたものを使います。刻む前に、身は後述の中心温度条件で冷凍し、冷蔵庫で解凍しておきます。魚を切った後は手で握って温めず、作業を中断する際も覆って冷蔵庫へ戻します。

薬味の水を切り、魚を約5mm角に切る

薬味は使う当日に洗います。しょうがは汚れた皮を薄く除き、細かいみじん切りにします。長ねぎもみじん切りにし、辛味が気になる場合は冷水へ1〜2分さらしてから、清潔なペーパーで十分に水を取ります。大葉2枚は軸を落として細く切り、向きを変えて刻みます。残り2枚は洗って水を拭き、皿へ敷きます。

魚の水分を拭き、筋を断つ方向に約5mmの薄切り、約5mm幅の細切り、約5mm角の順に切ります。不ぞろいな端身も大きいものから切りそろえると、味噌を合わせるときに細かい身だけがつぶれるのを防げます。

最初から長くたたき続けるより、粒の大きさを包丁でそろえてから短く合わせると、身の食感を残しやすくなります。切った身は清潔なボウルかまな板の乾いた場所へまとめます。

味噌と薬味を合わせ、粒を残してまとめる

魚へ味噌8g、しょうが5g、長ねぎ20g、刻んだ大葉2枚を加えます。包丁で軽く刻むように合わせ、途中で刃の側面を使って寄せ、薬味と味噌を全体へ散らします。

味噌の塊がなくなり、小さな魚の粒が見える状態で止めます。尾側の身がまだ大きく、薬味ばかり細かくなっているときは、全体を長くたたく前に大きい魚片だけを分けて刻み直し、短く戻し合わせます。清潔な別の箸などで少量の塩味を確認し、足りなければ残りの味噌を少しずつ、合計12gまで足します。味見に使った器具を料理へ戻さないでください。

大葉を敷いた皿へ、押し固めずふんわりと盛ります。しょうゆは小皿へ少量添え、まずは味噌の味で食べてから好みで使います。しょうゆ5mlを最初から全て混ぜ込むと塩味が強くなりやすいため、追加する場合も数滴ずつにします。

水っぽい、筋が残る、味が濃いときの対処

水っぽさは、魚や薬味の拭き残した水分が原因になります。味噌は塩味に合わせて加え、水気は混ぜる前に十分拭きます。作った直後で冷たく管理できているものに液がたまった場合は、清潔なスプーンで身だけをすくって別皿へ移します。その食事ですぐに食べ、保冷状態に不安があるものは食べません。次回は水切りと作る量を調整します。

硬い筋や骨を感じたときは食べるのを止め、料理全体を確認します。確実に取り除けない場合は食べないでください。

味が濃いときはしょうゆを添えずに食べます。次回は味噌8gから少しずつ加え、しょうゆは別添えにします。魚を長く練ってしまった後に、元の粒の食感へ戻すことはできないため、短く合わせる工程を優先します。

生食の原料条件と、シガテラの注意を確認する

釣ったヒラマサは、ブリとの違いを上あごの角や胸びれと腹びれの関係など複数の特徴で確認します。魚種が判断できないものは食用にしません。釣獲後から速やかに保冷し、内臓を早めに除いて清潔に処理した履歴が必要です。生食に使える衛生管理と、釣獲後からの保冷履歴が確かなものに限ります。

異臭、不自然な変色、長い常温放置、保冷履歴の不明な魚は使いません。

ヒラマサにはシガテラの原因魚としての記録もあります。全てのヒラマサが有毒という意味ではありませんが、漁獲場所の自治体や保健所の注意情報を確かめ、毒化が懸念される魚は除外します。シガテラ毒は加熱で無毒化できず、冷凍も対策にはなりません。味見をして安全を確かめることも避けます。

刻む前にアニサキス対策を確認する

アニサキス対策には、魚の中心が−20℃以下になってから24時間以上保つ冷凍を行います。家庭用冷凍室の設定が−20℃以下でも、庫内や魚の中心がその条件を満たすとは限りません。完全に凍った外観も中心温度の証明にはなりません。必要な温度と時間を確認できない場合は生食に使わず、魚種・保冷・衛生状態と毒化の懸念に問題がない魚に限り、後述の加熱する食べ方へ替えます。

生食向けの衛生管理と必要な寄生虫対策を確認できる原料を選びます。養殖表示だけでは対策不要と判断できず、生の餌を通じて寄生する可能性もあります。冷凍対策を済ませた身は冷蔵庫で解凍し、出た水分を拭いて冷たいまま使ってください。冷凍は保存不良やシガテラなど全ての危険を解消する処理ではありません。

細かく刻む、包丁でたたく、よくかむ、味噌やしょうゆへ混ぜる、酢や塩を使うといった操作を、寄生虫対策の代わりにはしません。熟成の日数や鮮度の良さだけで、生食の安全を保証することもできません。

切り分ける前後に表面と断面を目で確認します。アニサキスライトを使う場合も、製品表示に従い、目や皮膚へ直接当てないようにします。光らない虫や身の奥の虫を見落とすことがあり、照射で虫が死ぬわけではありません。見つからなかったことを安全の証明にせず、冷凍や加熱の代わりにはしないでください。

保存せず、その食事で食べ切る分を作る

刻んだ身は器具と接する面が増えるため、魚を冷たく保ち、手・包丁・まな板を清潔にして手早く仕上げます。味噌を混ぜたことは保存期間を延ばす根拠になりません。できたらすぐ食べ、食卓へ出した残りを翌日の生食へ回さないでください。

未使用の身は釣獲後からの保冷・衛生状態を確認し、冷蔵して早めに使います。見た目がよくても管理履歴に不安があるものは使いません。

加熱した身を味噌と薬味で和える食べ方

魚種・保冷・衛生状態が確認でき、毒化の懸念もなく、寄生虫対策だけが不明な場合は、刻む前に加熱へ切り替えます。皮・骨なしの身180gを厚さ1cm程度に切り、冷たいフライパンへ一層に置き、水30mlを加えて蓋をします。弱火で蒸気を保ち、中心の透明感がなくほぐれるまで加熱します。判断に迷う部分は水切れに注意して加熱を続け、中心を開いて再確認してください。温度計があれば中心75℃以上を1分保つことを確認します。

火が通った身を清潔な器へ移して大きくほぐし、味噌8gと、基本の分量で用意したしょうが・長ねぎ・刻んだ大葉2枚を混ぜます。味を見て残りの味噌を少しずつ足し、残りの大葉2枚を敷いた器へ盛って温かいうちに食べます。生のなめろうとは異なり、ほぐれた身に味噌と薬味が絡む一品になります。

保存用レシピまとめ

ヒラマサのなめろうの材料と手順を、一枚で振り返れます。

ヒラマサのなめろうの材料・分量と作り方をまとめた保存用レシピカード
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