釣ったベラの塩焼きの作り方|下処理・塩加減・ふっくら焼くコツ

ベラを丸ごと香ばしく焼き、大根おろしとすだちを添えた塩焼きの料理写真

釣ったベラをシンプルに食べるなら、塩焼きは白身の味と皮の香ばしさをそのまま楽しめる料理です。なかでも釣りでよく出会うキュウセンは、瀬戸内などでは「ギザミ」とも呼ばれ、塩焼きでも親しまれています。

仕上がりを左右するのは、ウロコと内臓をきれいに取り、水気を拭いて、塩を薄く振り、焼きすぎないことです。この記事では、釣ったベラを一尾のまま塩焼きにする方法を、実際の調理順に沿って紹介します。なお、「ベラ」は多くの魚を含む呼び名なので、食べる魚の種類に自信がない場合は、魚種を確認してから調理してください。

目次

ベラの塩焼きの材料

材料目安
ベラ(キュウセンなど)2〜4尾
塩適量
大根おろし好みで
すだち・かぼす・レモン好みで

塩焼きは、たくさんの調味料を用意する必要はありません。まずは塩だけで焼き、食べるときに大根おろしや柑橘を添えるくらいで十分です。

基本の作り方

  1. ウロコを取り、エラと内臓を取り除く。
  2. 腹の中をさっと洗い、表面と腹の中の水気をしっかり拭く。
  3. 大きめのベラは、身の厚い部分に浅い切り込みを入れる。
  4. 両面に塩を薄く均一に振る。
  5. 魚焼きグリルで、皮に香ばしい焼き色が付き、中心まで火が通るまで焼く。
  6. 皿に盛り、大根おろしや柑橘を添える。

この流れだけでも塩焼きは作れます。ここからは、下処理や塩加減、焼き方で失敗しやすいところを順番に見ていきます。

ベラの塩焼きをおいしく仕上げる詳しい作り方

1. ウロコ・エラ・内臓を取る

最初にウロコを落とします。尾から頭へ向かってウロコ取りや包丁の背を動かし、胸ビレの付け根や腹側、頭の近くまで確認してください。キュウセンは皮もおいしく食べられるので、塩焼きではウロコを丁寧に取っておくと食べやすくなります。

キュウセンは表面が滑りやすいので、魚を押さえる手にキッチンペーパーを添えると作業しやすくなります。続いて腹を開き、エラと内臓を取り除きます。腹の奥や背骨沿いに血が残っていれば、流水でさっと洗い落とします。魚を水に長く浸ける必要はありません。汚れを落としたら、すぐに水気を拭く工程へ進みます。

2. 水気をしっかり拭く

キッチンペーパーで表面を押さえ、腹の中まで水気を取ります。ここが甘いと、焼いたときに皮が蒸されたようになり、香ばしさが出にくくなります。

ベラが大きく、頭側の身が厚い場合は、厚い部分に浅い切り込みを1〜2本入れておくと火が入りやすくなります。小型のベラなら、無理に切れ目を入れなくても構いません。

3. 塩は薄く均一に振る

塩は一か所に固めず、両面へ薄く均一に振ります。魚全体が白くなるほどかけるのではなく、表面に塩の粒がうっすら見える程度から始めます。腹の中は外側より控えめで十分です。初めて作るなら、焼く直前に薄く振る方法で十分です。水っぽさが気になる個体は、塩を振って30分ほど置き、表面に出た水分を軽く拭いてから焼く方法もあります。

尾ビレや背ビレをきれいに残したいときは、ヒレ先に少し多めの塩を付けると焦げすぎを抑えられます。身まで厚く塩で覆う必要はありません。

4. グリルでは中火を基本に焼く

魚焼きグリルは中火を基本にします。予熱が必要な機種は、説明書どおりに予熱してからベラを並べてください。魚同士が重なると火の通りに差が出るので、数が多いときは無理に詰め込まず、2回に分けて焼きます。

片面焼きグリルなら、焼き面が固まり、焼き色が付いてから一度返します。両面焼きなら途中で何度も動かさず、焼き色が付き始めたら身の厚い部分も確認していきます。

小型のベラは火が通りやすいので、焼きすぎると身が乾きます。反対に大きな個体は、皮だけ先に焦げやすいため、焼き色が十分に付いたら火力を少し落として中まで火を通してください。

5. 焼き上がりは身の厚い部分で確認する

焼き時間はグリルの種類や魚の大きさで変わります。表面の焼き色だけではなく、身の厚い部分が白くなり、骨際まで火が通っているかを確認して取り出します。

火の通りに不安がある場合は、食品用温度計で中心を確認する方法が確実です。加熱料理では、中心部75℃で1分以上がひとつの目安になります。

仕上げで意識したいのは、次の3点です。

  • 洗ったあとの水気を残さない:皮がべたつきにくく、香ばしく焼きやすくなります。
  • 塩をかけすぎない:白身の味を残すため、まずは薄めから始めます。
  • 小型は早めに、大型はじっくり:大きさの違う魚を同時に焼く場合は、火が通ったものから先に取り出します。

塩焼きは工程が少ないぶん、この3点だけでも仕上がりがかなり変わります。特に小さめのベラは、焼き色を付けようとして長く焼きすぎないことが大切です。

グリルがない場合はフライパンでも焼ける

魚焼きグリルがない場合は、フライパンでも作れます。魚焼き用ホイルやフライパン対応のクッキングシートを使うと、皮が付きにくく後片付けも楽です。

  1. フライパンを中火で温め、魚焼き用ホイルなどを敷く。
  2. ベラを置き、ふたをして弱めの中火で焼く。
  3. 焼き面が固まったら一度返し、反対側も焼く。
  4. 中まで火が通ったらふたを外し、最後に表面の水分を飛ばす。

ふたをしたまま仕上げると皮がしんなりしやすいので、最後だけふたを外すと焼き魚らしい香ばしさを出しやすくなります。

よくある失敗と対処法

こんなとき次回はここを調整
しょっぱい塩を薄く均一に振り、腹の中には入れすぎない。
身がパサつく小型は焼き色が付いたら早めに火の通りを確認する。
皮がべたつく焼く前の水気をしっかり拭く。フライパンなら最後にふたを外す。
表面だけ焦げる大きな個体は切り込みを入れ、焼き色が付いたら火力を落とす。

食べるときは骨に注意する

キュウセンは、ウロコをきれいに取って焼けば皮も食べられます。身だけでなく皮も一緒に食べると、焼いた皮の香ばしさも楽しめます。

一方で、骨はやや硬めです。中骨から背側と腹側の身を外し、細い骨が残っていないか確認しながら食べてください。子どもへ出す場合は、大人が先に身をほぐして骨を取ってから取り分けると安心です。

焼きたては、まず何も足さずに一口食べて塩加減を確認してみてください。もう少しさっぱり食べたいときは、すだち・かぼす・レモンを食べる直前に少量しぼります。

大根おろしを添える場合は、好みでしょうゆを少量合わせてもよく合います。最初から魚全体へかけるより、必要な分だけ付けながら食べると、ベラの白身の味を残せます。

残った塩焼きの保存と温め直し

塩焼きは焼きたてが一番ですが、残った場合は長時間室温に置かず、粗熱が取れたら清潔な容器へ入れて冷蔵します。保存する前に骨を外して身をほぐしておくと、翌日のご飯やお茶漬けにも使いやすくなります。

温め直すときは、電子レンジで中を温めたあと、トースターやグリルで表面を短く焼くと、皮のしんなり感を抑えられます。下処理に使った包丁やまな板は、焼き上がった魚や付け合わせに触れる前に洗ってください。

まとめ|ベラの塩焼きは水気と焼きすぎに注意すれば作りやすい

ベラの塩焼きは、ウロコ・エラ・内臓を取り、腹の中を洗って水気を拭き、塩を薄く振って焼けば作れます。難しい味付けは必要ありません。

小型は焼きすぎないこと、大きな個体は表面だけ焦がさず中心まで火を通すことを意識すれば、皮は香ばしく、白身はふっくら仕上がります。焼きたてに大根おろしや柑橘を添えて、釣ったベラならではの一尾焼きを楽しんでください。

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釣った魚の料理アイキャッチ画像。白い木目調の机に焼き魚、フライフィッシュ、刺し身、煮付け等の魚料理を並べている画像。
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