釣り用フィッシングナイフおすすめ3選|魚締め・血抜き・下処理の選び方

釣り用ナイフの画像

釣り用のフィッシングナイフは、魚を締める、血抜きのためにエラや血管へ切り口を入れる、切り身エサを作るといった作業に使います。最初の1本なら、釣り場で何を切るのかを先に決め、刃を安全に収納できること・海水に強い素材であること・濡れた手でも握りやすいことを確認します。

小〜中型魚の締めや血抜きが中心なら、刃を収納できるコンパクトなタイプを選びます。魚を現地で大きく切り分けたり、切り身エサを作ったりするなら、固定刃で刃渡りに余裕のあるタイプが候補です。この記事では、用途の異なる3本を比較しながら、魚締めハサミや締めピックとの使い分け、安全な携行と手入れまでまとめます。

目次

フィッシングナイフは「何を切るか」で選ぶ

最初に決めたいのは、ナイフへ任せる作業です。小アジやイワシなどは氷締めで持ち帰れるため、ナイフを使わないケースもあります。中型以上の魚では、締め・血抜き・冷却の流れが魚種やサイズによって変わります。

魚を釣ってから冷やすまでの基本は、釣った魚の持ち帰りと処理のしかたで詳しく整理しています。ナイフ選びでは、その中のどの作業を自分で行うかに合わせて必要な刃の大きさと構造を決めます。

主な使い方 向くタイプ 見るポイント 注意点
小〜中型魚の締め・血抜き折りたたみ式・収納式ロック、握り、刃の長さ魚が暴れている状態で刃を入れない
切り身エサ・現地での下処理シース付き固定刃・フィレナイフ系刃長、グリップ、鞘の固定長い刃は携帯性と作業場所も確認
エラ切り・硬いヒレの処理魚締めハサミも候補刃厚、グリップ、分解洗浄ナイフよりハサミの方が扱いやすい場面がある
脳締め締めピック魚サイズ、先端形状、収納ナイフで無理に代用しない
神経締め神経締めワイヤー魚サイズに合う長さ・太さ脳締めとは別の工程

エラを切ることが多いなら魚締めハサミの選び方、脳締めを行うなら締めピック・脳締め用品の選び方、神経締めまで行うなら神経締めワイヤーの選び方がそれぞれ専門記事です。ナイフ1本へ役割を詰め込みすぎず、実際に行う処理に合う道具へ分ける方が安全に作業できます。

釣り用フィッシングナイフの選び方

1. 携帯性を優先するなら刃を収納できるタイプ

堤防や船で小〜中型魚を中心に狙い、必要なときだけ取り出したいなら、折りたたみ式が扱いやすいタイプです。使用後に刃をハンドルへ収納できるため、タックルボックスや収納ケースへ戻すときに刃先が露出しません。

折りたたみ式では、使用中に刃が不用意に閉じないようロック機構の有無を確認します。魚の血や鱗がヒンジ部へ入りやすいため、釣行後に可動部まで洗って乾かせることも重要です。

2. 刃の長さは魚の大きさより「作業内容」を先に見る

締め・血抜き用では、長い刃ほど優れているわけではありません。小〜中型魚へ切り口を入れる程度なら、80〜90mm前後の刃でも扱える場面が多く、収納サイズを抑えられます。

一方、釣り場で身を大きく切り分ける、サバやイワシなどを切り身エサにする、厚みのある魚の下処理まで行う場合は、刃渡りに余裕のある固定刃を選びます。長い刃は作業スペースも必要になるため、船上や混雑した堤防では周囲との距離を確保してから使います。

3. 海釣りではステンレス系と防錆処理を確認する

海水、魚の血、ぬめりが付く釣り場では、刃材と表面処理を確認します。ステンレスは海釣り用ナイフで広く使われていますが、ステンレスでも塩分が残れば腐食することがあります。フッ素コートなどの表面処理がある製品は汚れが付きにくい一方、手入れが不要になるわけではありません。

使用後は真水で塩分と血を落とし、刃だけでなく折りたたみ部や鞘も乾かします。切れ味が落ちた状態で力を入れると刃が滑りやすくなるため、研ぎ直せる製品は刃先の状態も定期的に確認します。

4. 濡れた手で握る前提でグリップを見る

魚を扱うと手は濡れ、ぬめりも付きます。柄が細すぎる、表面が滑りやすい、手が刃側へ移動しやすい形状では、力を入れたときに手元が不安定になります。

ラバーや凹凸のあるグリップ、指が掛かりやすい形、手の大きさに合う太さを確認します。大型魚を扱うほど「刃が長いか」だけではなく、魚体を安定させた状態で握りを維持できるかが重要です。

5. 収納方法は購入前に決めておく

折りたたみ式は本体へ刃を収納し、固定刃は鞘へ確実に収めます。どちらも、むき出しのままバッグへ入れないことが基本です。釣行中にすぐ使う場合でも、身体のポケットへ無造作に入れるより、刃物用の収納場所を決めておく方が転倒時の事故を防げます。

最初の1本で迷ったら
小〜中型魚の締め・血抜きが中心なら「刃を収納できる・ロックがある・ステンレス系・濡れた手で握りやすい」の4点を先に確認します。現地で魚を大きく切り分ける作業が多い人だけ、長い固定刃を追加で検討します。

フィッシングナイフおすすめ3選を比較

ここでは、携帯性を重視した折りたたみ式2本と、現地での切り分けに向く固定刃タイプ1本を比較します。単純な順位ではなく、釣り場で行う作業に合わせて選んでください。

商品 構造 刃・サイズの目安 向く使い方 購入前の確認
がまかつ クラスプナイフ LE106-1 9cm 折りたたみ・ロック付き 440ステンレス/刃体長90mm・刃渡り80mm/全長175mm 小〜中型魚の締め、血抜き、エサ切り 折りたたみ部の洗浄と乾燥
ダイワ フィッシュナイフ II型 両開き収納 ステンレス/刃渡り84mm/全長約210mm/収納時約125mm 締め、血抜き、簡単な下処理、鱗取り 通常型とフッ素塗装の「+F」を区別
がまかつ シースナイフ13cm LE139 固定刃・シース付き ステンレス/刃渡り130mm/刃厚2.8mm/本体D255×W40×H22mm 切り身エサ、現地での下処理、長めの切断ストロークが必要な作業 固定刃の収納場所とシースの固定、作業スペース

※製品仕様はモデル更新や販売ページのバリエーションで変わることがあります。購入時は商品名・型番・刃の長さを確認してください。

がまかつ クラスプナイフ LE106-1 9cm|携帯性とロックを重視

LE106-1は、折りたたみ時約100×30×15mmのコンパクトなナイフです。刃は440ステンレスでフッ素コート、使用時のロック機構を備えています。刃体長は90mm、刃渡りは80mmで、全長は175mmです。

小〜中型魚の締めや血抜き、切り身エサを少量作るといった用途なら、大きな固定刃を持ち歩かずに対応できます。背面フックは収納場所を決めるときに使えますが、使用後は刃を閉じ、タックルバッグなど安全な場所へ戻します。

向く人:堤防や船で小〜中型魚を中心に狙い、ナイフをコンパクトに収納したい人。

注意点:ヒンジ部へ血や塩分が入りやすいため、釣行後は開閉部まで洗浄・乾燥してください。

がまかつ クラスプナイフ LE106-1 9cm
がまかつ クラスプナイフ LE106-1 9cm
✅ 折りたたみ時約100×30×15mm
✅ 440ステンレス+フッ素コート
✅ ロック機構付きで使用時の刃を固定
✅ 小〜中型魚中心の携帯用に向く

ダイワ フィッシュナイフ II型|収納しやすい定番の折りたたみ式

フィッシュナイフ II型は、刃渡り84mmのステンレス刃を両開きで収納するタイプです。現行仕様は全長約210mm、標準自重78g、収納時は約125mm。刃の背側には鱗取りとして使える凹凸もあります。

通常型に加え、刃へフッ素塗装を施した「+F」もあるため、購入時は商品名を確認してください。締め・血抜き・簡単な下処理まで1本で対応したい人に向き、長いフィレナイフほど作業場所を取りません。

向く人:釣り場用の折りたたみナイフを1本用意し、締め・血抜き・鱗取りなど複数の作業に使いたい人。

注意点:収納部へ血や鱗が残ったまま閉じないよう、使用後は汚れを流して十分に乾かします。

ダイワ フィッシュナイフ II型
ダイワ フィッシュナイフ II型
✅ 刃渡り84mmのステンレス刃
✅ 両開き収納でコンパクトに持ち運べる
✅ 背側の凹凸は鱗取りにも使用可能
✅ フッ素塗装仕様の「+F」も選べる

がまかつ シースナイフ13cm LE139|固定刃で下処理まで行いたい人向け

LE139は、刃渡り130mm・刃厚2.8mmのステンレスブレードを備えたシース付き固定刃です。刃にはフッ素加工が施され、背面にはウロコ取り用のギザ刃、ハンドルには濡れた手でも握りやすいラバーグリップとフィンガーガードを備えています。

80mm前後の折りたたみ式より刃を長く使えるため、切り身エサを作る、魚の身へ長めに刃を入れる、釣り場で簡単な下処理を行う場面に向きます。シースはABS樹脂製で通気性があり、ベルトへ固定できるストラップ付きです。ただし、厚い骨を叩き切るための出刃包丁ではないため、無理にこじったり硬い骨へ強い衝撃を与えたりしないでください。

向く人:折りたたみ式より長い刃を使いたく、切り身エサ作りや現地での下処理まで1本で行いたい人。

注意点:固定刃は抜いた瞬間から刃が露出します。作業前に周囲との距離と安定した作業場所を確保し、使用後はすぐシースへ戻します。携行は釣行に必要な範囲にとどめ、安全に収納してください。

がまかつ シースナイフ13cm LE139 #1 ブラック
がまかつ シースナイフ13cm LE139 #1 ブラック
✅ 刃渡り130mm・刃厚2.8mmのステンレスブレード
✅ 錆びや汚れに配慮したフッ素加工
✅ 濡れた手でも握りやすいラバーグリップ+フィンガーガード
✅ ウロコ取りギザ刃と通気性のあるABSシースを装備
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用途別に選ぶならこの3パターン

小〜中型魚中心で荷物を増やしたくない

がまかつ LE106-1が候補です。折りたたみ時が小さく、ロック付きで刃を収納できます。堤防のアジ・サバ・根魚など、長い固定刃を毎回使わない釣りでは携帯性を優先できます。

折りたたみ式で締め・血抜き・鱗取りまで広く使いたい

ダイワ フィッシュナイフ II型が候補です。刃渡り84mmのステンレス刃を収納でき、背側の凹凸も使えます。通常型と+Fがあるため、海水環境で汚れの付きにくさまで重視するなら仕様を確認して選びます。

切り身エサや現地の下処理で長い刃を使いたい

がまかつ シースナイフ13cm LE139が候補です。刃渡り130mmの固定刃なので、80mm前後の収納式より長いストロークで切れます。切り身エサ作りや簡単な下処理を釣り場で行う人に向きますが、収納時も本体が長いため、タックルバッグ内の専用位置やベルトへの固定方法まで決めてから持ち込みます。

ナイフ・締めハサミ・締めピックはどう使い分ける?

魚を持ち帰る道具は、役割を分けると必要なものが見えてきます。ナイフは「切る」道具、締めピックは「脳を破壊して動きを止める」道具、神経締めワイヤーは「脊髄へ通す」道具です。

道具 主な役割 向く場面 専用記事
フィッシングナイフ切開・エサ切り・下処理血抜きの切り口、切り身作りこの記事
魚締めハサミエラ・ヒレ・骨などを挟んで切るエラ切り、硬いヒレ、手早い下処理魚締めハサミ
締めピック脳締め魚の動きを速やかに止める締めピック
神経締めワイヤー脊髄の神経を処理脳締め後に神経締めまで行う神経締めワイヤー

初心者が最初からすべて揃える必要はありません。普段の釣果が小型魚中心なら氷締めだけで済む日もあります。中型魚を持ち帰る機会が増え、エラ切りや血抜きを行うようになってから、ナイフやハサミを追加しても遅くありません。

フィッシングナイフを安全に使う手順

  1. 魚を先に安定させる:暴れている魚へ刃を近づけず、対象魚に合うフィッシュグリップや濡れた布などで魚体を制御します。魚をつかむ道具はフィッシュグリップの選び方で確認できます。
  2. 平らで周囲に人がいない場所を確保する:船上では揺れ、堤防では足元の濡れや段差にも注意します。
  3. 刃の進行方向へ手を置かない:魚を押さえる手と切る方向を重ねません。
  4. 必要な作業だけ行う:締め・血抜きのための切り口が目的なら、釣り場で無理に三枚おろしまで行う必要はありません。
  5. 作業が終わったらすぐ収納する:折りたたみ式は刃を閉じ、固定刃は鞘へ戻します。
  6. 処理後は冷却する:締めた魚を常温へ置かず、クーラーボックスや保冷用品で低温を保ちます。

魚を冷やして持ち帰る用品をまとめて選びたい場合は保冷・持ち帰り用品の選び方、クーラー本体の容量を見直す場合は釣り用クーラーボックスの選び方を参考にしてください。

刃物の携行は「釣りに必要な範囲」で安全に運ぶ

釣り用ナイフも刃物なので、携行方法には注意が必要です。銃刀法では、業務その他の正当な理由がない状態で刃体の長さが6cmを超える刃物を携帯することが原則として規制されています。一定の形状などには例外規定がありますが、6cm以下ならどのような持ち歩き方でも問題ないという意味ではなく、軽犯罪法の対象となる場合もあります。

釣行で使用する場合でも、使用目的と関係のない常時携帯は避け、刃を閉じる・鞘へ入れる・タックルバッグやケースへ収納するなど、必要な範囲で安全に運びます。釣行が終わった後は車内やバッグへ入れたままにせず、自宅の安全な保管場所へ戻してください。

「刃渡り」だけで法的な長さを判断しない
商品スペックには「刃体長」と「刃渡り」が別々に記載される製品があります。法令では「刃体の長さ」が基準になるため、商品名の○cm表記や刃渡りだけで判断せず、携行が必要なときは製品仕様と保管方法を確認してください。

海釣りで使った後の手入れ

海釣り用ナイフは、使用後の塩分・血・脂を残さないことが基本です。ステンレス刃やフッ素コートでも、汚れが残った状態で収納すると、刃や可動部の腐食、臭い、開閉不良につながります。

  1. 刃を安全な向きにして真水で塩分と汚れを落とす
  2. 折りたたみ式はヒンジや収納部、固定刃は鞘の内部も確認する
  3. 水分を拭き取り、十分に乾かす
  4. 刃こぼれ、曲がり、ロックの不具合を確認する
  5. 切れ味が落ちたら、製品に合う方法で研ぐか交換を検討する

帰宅後に魚を本格的に捌く作業は、釣り場用ナイフへ無理に兼用させる必要はありません。包丁・まな板・骨抜きなどは釣った魚を捌く・料理する道具完全ガイドで工程別に整理しています。

よくある質問

小アジやイワシにもフィッシングナイフは必要ですか?

毎回必要ではありません。小型魚を数釣りする場合は、1匹ずつナイフで締めるより、よく冷えた氷海水などで素早く冷却する方が現場で行いやすいことがあります。ナイフは中型魚の締め・血抜きや、切り身エサを作る場面が増えてから追加できます。

最初の1本は刃渡り何cmが使いやすいですか?

小〜中型魚の締め・血抜きが中心なら、80〜90mm前後の刃を持つ収納式が候補になります。ただし、魚の大きさだけで決めず、切り身作りや現地処理まで行うかで必要な長さは変わります。長い刃が必要な作業がなければ、携帯性と安全な収納を優先してください。

フィッシングナイフでPEラインも切れますか?

刃の状態によっては切れますが、PEラインのカットを主目的にするなら専用のPEシザーやラインカッターの方が確実です。魚処理用の刃へラインカットまで頻繁に兼用させると、刃先の汚れや切れ味管理も増えます。

家庭用包丁を釣り場へ持っていけば代用できますか?

魚を切る機能だけなら代用できる場合がありますが、釣り場では収納、携帯、濡れた手での握り、海水環境まで考える必要があります。家庭用包丁をむき出しで運ぶのではなく、釣り場へ持ち込むなら安全に刃を覆えるケースと明確な収納場所が必要です。

ナイフだけで脳締め・神経締めまでできますか?

作業を分けて考える方が安全です。脳締めには締めピック、神経締めには魚サイズに合うワイヤーが使われます。ナイフは血抜きのための切開や下処理など「切る作業」を担当させると、それぞれの道具の役割が明確になります。

まとめ|最初は「切る作業」と安全な収納から決める

フィッシングナイフは、魚を締める・血抜きする・切り身エサを作るなど、釣り場で切る作業がある人に役立つ道具です。小〜中型魚中心なら収納式、現地で魚を切り分ける作業が多いなら固定刃というように、魚種名より実際の作業で選びます。

  • 携帯性とロック重視:がまかつ クラスプナイフ LE106-1 9cm
  • 締め・血抜き・鱗取りを幅広く:ダイワ フィッシュナイフ II型
  • 切り身エサや現地処理で長い刃を使う:がまかつ シースナイフ13cm LE139

ナイフを用意したら、締めた後の冷却までセットで準備してください。ほかの持ち帰り用品や魚処理用品も見直したい場合は、釣り・魚料理の道具ガイドから目的別に確認できます。

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