タイラバ用リールを初めて選ぶなら、船宿が指定するPEラインを必要な長さだけ巻けるカウンター付きの小型両軸リールから選ぶのがおすすめです。そのうえで、ハンドル1回転の巻き取り長と、タイラバ専用にするか他の船釣りにも使うかを比べます。
近海のタイラバではPE0.8〜1号を使う場面が多い一方、海域や船宿によって指定は変わります。先にリールを買うより、予約する船の案内を確認してから糸巻量を合わせる方が確実です。カウンターがあれば、水深だけでなく「底から何m巻いたか」を数字で確認でき、同じレンジを繰り返し通せます。
最初の1台はこの順で決めます
- 船宿指定のPE号数・必要長を巻ける
- 巻き取り長が自分の巻き方に合う
- カウンター機能は水深だけで足りるか、速度表示まで使うか
- 専用機/汎用機を、タイラバ以外にも使うかで決める
仕掛け・ヘッド重量・基本の釣り方から確認したい方は、初心者向けタイラバ完全ガイドで使用するヘッド重量や狙う水深を確認してから、リールの条件を決めます。
タイラバ用リールはライン容量から選ぶ
最初に見るのは番手の数字ではなく、実際に使うPEラインを何m巻けるかです。メーカーごとに100番・150番などの表記とスプール容量が一致するわけではないため、糸巻量の欄を直接確認します。
近海でPE0.8〜1号を使い、船宿から別の指定がなければ、まず200m以上巻けるモデルを選びます。深場・潮が速い海域・ドテラ流しではラインが斜めに長く出るため、300〜400m巻けるモデルを選んでください。水深60mでも実際の放出量は60mを超えることがあり、高切れのあとも必要な長さを残して釣りを続けやすくなります。
PEラインの号数とリーダーまで一緒に決めたい場合は、タイラバ用PEライン・リーダーの選び方で太さと長さを確認できます。
| 釣る条件 | まず確認する糸巻量 | 理由 |
|---|---|---|
| 近海でPE0.8〜1号を使う例 | 200m以上を巻ける容量 | 斜めにラインが出る分と、ライン切れ後の余裕を持たせる |
| 深場・潮が速い・ドテラ流し | 300〜400mを巻ける容量 | 水深以上にラインが出る場面へ対応する |
PG・HGの文字より「1回転で何cm巻くか」を見る
PG(パワーギア)やHG(ハイギア)はシリーズ内の違いを知る目印ですが、メーカーやスプール径が変わると同じ記号でも巻き取り量は変わります。初心者はハンドル1回転の巻き取り長を比べると、1回転でタイラバが何cm上がるかをそのまま比較できます。
54〜58cm/回転のモデルは、同じテンポでハンドルを回したときにタイラバがゆっくり上がります。低速を一定に保ちたい人に向きます。69〜70cm/回転なら、深い場所からの回収時間を短くしやすく、速めの巻きも作りやすい一方、低速ではハンドルを回すテンポを落とします。
10回転で生まれる差
58cm/回転なら10回転で約5.8m、70cm/回転なら約7mです。同じ10回転で約1.2m違うため、記号だけでなく巻き取り長を見ると「ゆっくり巻きやすい」「回収しやすい」の差を具体的に判断できます。
どちらもハンドルを回す速さで実際の巻き速度は変えられます。PGなら低速しか使えない、70cm/回転なら高速しか使えない、という意味ではありません。
初心者はカウンター付きだとレンジを再現しやすい
タイラバは海底に着いたらすぐ巻き始め、反応が出る範囲を繰り返し通します。カウンター付きなら「水深」や「底から巻き上げた距離」を数字で確認できるため、船長から「底から10mまで」と指示されたときや、アタリが出た高さをもう一度通したいときに役立ちます。
さらに上位機には、巻き上げ速度や落下速度を表示するモデルがあります。最初から必須ではありませんが、釣れたときの巻き方を数字で残して再現したい人には価値があります。カウンター付き両軸リール全体の仕組みや他の船釣りでの使い方は、カウンター付き両軸リールの選び方で詳しく確認できます。
ハンドルと専用・汎用の違いも確認する
タイラバでは同じ速度で巻く時間が長いため、ハンドルの長さと形状も実釣に影響します。ダブルハンドルは回転バランスを取りやすく、一定のリズムで巻き続けたい人に向きます。長いハンドルは同じ力でも回しやすく、潮の抵抗が強いときや重めのヘッドを巻く場面で負担を抑えやすくなります。
タイラバだけに使うなら、紅牙やエンゲツの専用機を選びます。タイラバ向けのカウンター表示やフォール機能を使いやすく、操作をタイラバに絞れるためです。イカメタル・ライトジギングなどにも1台を使うなら、バルケッタやティエラのような船汎用モデルを選びます。その場合は、タイラバだけでなく兼用する釣りで最も太いPE号数と最も長い必要量を巻けるかまで確認してください。
ロッド側の適合重量も同時に確認したい方は、タイラバロッドの選び方を合わせて確認してください。
タイラバ用リールおすすめ7選を比較
ここでは、専用入門・専用中核・上位・他の船釣りとの兼用という役割が重ならないように7機種を比較します。スマホでは表を横にスクロールできます。
| 商品 | 用途 | 自重 | 巻き取り長 | PE糸巻量 | 選ぶ理由 |
|---|---|---|---|---|---|
| ダイワ 紅牙 X IC | タイラバ専用 | 240g | 54cm | 0.8号300m / 1号200m | 価格を抑えて専用カウンター機から始める |
| シマノ 25 エンゲツ CT 150PG | タイラバ専用 | 230g | 58cm | 0.8号400m / 1号330m / 1.5号200m | 低速巻きと速度・フォール情報を両立 |
| ダイワ 26 紅牙 IC 150 | タイラバ専用 | 235g | 70cm | 1号400m / 2号200m | 70cm/回転と130mmハンドルで回収も重視 |
| シマノ 23 エンゲツ プレミアム 150PG | タイラバ専用 | 220g | 58cm | 0.8号400m / 1号330m / 1.5号200m | 58cm/回転の上位機で巻き質まで重視 |
| シマノ バルケッタ BB 150DH-PG RIGHT | 船釣り兼用 | 220g | 58cm | 1.5号200m / 2号150m | カウンター付き入門機を他の船釣りにも使う |
| シマノ バルケッタ プレミアム 150DH | 船釣り兼用 | 220g | 69cm | 0.8号400m / 1号330m / 1.5号200m | 汎用上位機でフォール管理も行う |
| ダイワ 26 ティエラ IC 150-DH | 船釣り兼用 | 235g | 70cm | 1号400m / 2号200m | 70cm/回転・PE1号400mで複数の船ルアー釣りへ広げる |
タイラバ専用で予算を抑えるなら紅牙 X ICを選びます。低速巻きと速度表示を使って巻き方を再現したいならエンゲツ CT 150PG、深場からの回収速度と長いハンドルを重視するなら26 紅牙 IC 150を選びます。タイラバ以外の船釣りにも1台を使うなら、バルケッタやティエラから、兼用先で必要なPE号数と長さを巻ける機種を選んでください。
おすすめタイラバ用リール7選
ダイワ 紅牙 X IC|54cm/回転
最初の専用機として、低速寄りの巻き取り長とカウンターを優先したい人向けです。
シマノ 25 エンゲツ CT 150PG|58cm/回転・速度表示
巻き上げ速度やフォール速度を見ながら、釣れた条件を数字で繰り返したい人に向きます。
ダイワ 26 紅牙 IC 150|70cm/回転・130mmハンドル
深めの水深でも回収のテンポを落としたくない人に向く2026年専用モデルです。
シマノ 23 エンゲツ プレミアム 150PG|58cm/回転・巻き質重視
エンゲツCTと近い低速条件を保ちつつ、巻きの滑らかさや剛性感まで重視したい人向けの上位モデルです。
シマノ バルケッタ BB 150DH-PG RIGHT|58cm/回転
タイラバだけでなく、比較的太いPEを使う船釣りにも同じリールを回したい人向けです。
シマノ バルケッタ プレミアム 150DH|69cm/回転・フォール管理
タイラバを含む船釣りで、カウンターとフォール操作を上位機で使いたい人に向きます。
ダイワ 26 ティエラ IC 150-DH|70cm/回転・130mmハンドル
タイラバ・イカメタル・ライトジギングを1台で回し、長いハンドルとライン容量も重視する人向けです。
購入前は右巻き・左巻きとライン設定を確認する
同じシリーズでも右巻き・左巻き、PG・HGなど複数の品番があります。通販では商品ページの代表画像だけで判断せず、選択中の品番とハンドル方向を最後に確認してください。シマノでは150が右、151が左という展開があるシリーズもあります。
カウンター付きリールは、巻いたPEラインに合わせて糸巻き設定や学習が必要な機種があります。設定が合っていないと表示水深に誤差が出るため、ラインを巻き替えたときは取扱説明書どおりに設定します。
よくある質問
タイラバはカウンター付きリールが必須ですか?
必須ではありません。ただ、初心者が船長の指示レンジを通したり、アタリが出た高さを再現したりするならカウンター付きが役立ちます。浅場で底から数mだけ巻く釣りを繰り返す場合は、カウンターなしでも成立します。
PGとHGなら初心者はどちらがいいですか?
低速を一定に保ちやすくしたいなら、54〜58cm/回転前後のモデルを選びます。深場から素早く回収したい、または速めの巻きも使いたいなら、69〜70cm/回転前後のモデルを選びます。PG・HGの記号だけで決めず、実際の巻き取り長を確認してください。
タイラバ専用リールと船用の汎用リールはどちらがいいですか?
タイラバだけに使うなら専用機を選び、イカメタルやライトジギングなどにも1台を使うなら船汎用機を選びます。兼用する場合は、巻き替えやライン不足を避けるため、兼用先で最も太いPE号数と最も長い必要量を両方巻けるモデルを選んでください。たとえば、タイラバでPE0.8号200m、別の船釣りでPE1.5号200mを使うなら、PE1.5号200m以上を巻けるリールを選びます。これなら太いPEを使う釣りでライン不足にならず、タイラバではPE0.8号200mを巻いて使えます。
タイラバ用リールは「ライン容量→巻き取り長→機能」の順で決めよう
最初の1台は、船宿指定のPEラインを必要量巻けることを最優先にします。次に54〜58cm/回転の低速寄りか、69〜70cm/回転の回収も速いタイプかを選び、カウンターの速度表示やフォール機能が必要かを決めます。
タイラバだけに使うなら紅牙・エンゲツの専用機、ほかの船釣りにも使うならバルケッタ・ティエラまで広げると、自分の釣行予定に合う1台を選べます。ロッド・ライン・タイラバパーツまで一式を確認する場合は、タイラバに必要な道具完全ガイドも参考にしてください。

