魚の揚げ油は、まず風味の好みから選びます。魚や下味を中心に味わいたいなら、油の香りを強く足さないタイプから選びます。なたねの風味を少し試したいなら、平田産業の国産なたね油も比較してください。紹介する5品はいずれも揚げ物と炒め物に使えるので、天ぷら用・フライ用と別々に買いそろえる必要はありません。
この記事では、5商品の共通点を押さえたうえで、風味・原料・製法・容器の違いを比較します。「油を替えると揚がり方は変わる?」「米油や圧搾にはどんな違いがある?」という疑問を整理し、揚げ方と使用後の油の扱いも解説します。
まずは、油の風味を足したいかで選ぶ
キスの天ぷらを塩で食べる、サバの竜田揚げでしょうが醤油の下味を生かすなど、魚や味付けを主役にしたいときは、油の香りが強く出ないタイプから選ぶと使い回せます。

平田産業の国産なたね油600gは、なたねの風味が若干残るタイプです。油の風味も少し取り入れたいなら、まず少量の炒め物やドレッシングで好みを確かめると、揚げ物に使うかを決めやすくなります。感じ方は使う量や調理方法でも変わります。
5商品の特徴と、選ぶ理由を比較
下表は、この記事で紹介する5つの容量・容器の比較です。ドレッシングなどへの兼用も共通しているため、商品の違いは原料や製法、風味、容器から見ていきます。
| 商品 | 主な特徴 | 容量・容器 |
|---|---|---|
| 日清キャノーラ油 | なたね油単独。加熱時の油のにおいを抑える製法 | 1,000g・ボトル |
| 日清サラダ油 | 大豆油となたね油の配合 | 1,500g・ボトル |
| まいにちのこめ油 | 国産米ぬか由来の米油 | 1,500g・紙パック |
| 平田産業 国産なたね油 | 国産なたね由来。風味が若干残る | 600g・紙パック |
| コメーユ | 国産米ぬかを圧搾した米油 | 450g・ガラス瓶 |
油を替える前に知っておきたい3つの違い
キャノーラ油とサラダ油で、揚がり方は変わる?
日清の2品はどちらも魚の天ぷら・竜田揚げ・フライに使えます。違いは、キャノーラ油がなたね油単独、サラダ油が大豆油となたね油の配合であること。「サラダ油」は、生食にも使えるよう精製した油で、特定の原料名ではありません。キャノーラ油にもサラダ油に該当するものがあります。
原料名だけで衣の食感は決まりません。薄い衣にしたいなら粉や衣の厚さを、べたつきが気になるなら油温や一度に入れる量も見直してください。油を比べるときは同じ魚・衣・温度で作ると、好みの違いを確かめやすくなります。
米油に替えると、何が違う?
原料がなたねや大豆から米ぬかに変わります。まいにちのこめ油とコメーユは、どちらも国産米ぬかを使い、クセの少ない風味で揚げ物にも生食にも使える油です。料理へ強い香りを加えるというより、普段の油を米由来に替えたい人の候補になります。
2品は使える料理が重なるため、揚げ物用とドレッシング用に分ける必要はありません。米油を日常的に使うか、少量ずつ使うかで容器と容量を比べ、搾り方にも希望があればコメーユの圧搾製法を確認してください。
圧搾製法は、何を選ぶことになる?
圧搾は、原料へ圧力をかけて油を取り出す方法です。コメーユは米ぬかを圧搾した後に精製して仕上げています。選べるのは油の取り出し方で、圧搾という製法名だけで、魚がよりサクサク揚がる、健康によいといった優劣までは判断できません。
特徴・違い・向く人から商品を選ぶ
開封した油はふたを閉め、光と熱を避けて、商品表示に従って早めに使います。ドレッシングなどには未使用の油を使い、魚を揚げた油とは分けてください。
魚を揚げる前は、水気・油量・油温をそろえる
魚を入れる前に表面の水気を押さえ、レシピの油温まで温めてから、少量ずつ揚げてください。一度に入れすぎると油温が下がるため、魚の量が多い日は数回に分けます。油の種類を替える際も、この手順は共通です。

- サバの竜田揚げ:下味の汁気を切ってから粉をまぶします。余分な粉は落とし、揚げている間に出た衣のかすをこまめに取り除きます。
- イカの天ぷら:表面の水分を押さえてから衣を付けます。油はねに注意し、顔や手を鍋へ近づけすぎないようにします。
- ヒラメなどのフライ:切り身の厚さをそろえ、レシピに沿って中まで加熱します。衣の色だけを見て、厚い身の火通りを判断しないようにしてください。
粉の種類と衣の厚さも食感に関わります。片栗粉・天ぷら粉・パン粉の使い分けは、魚料理の粉・衣の選び方で確認できます。
油温は料理と食材の大きさに合うレシピを使い、温度計で確認してください。鍋と温度計をそろえる場合は、魚の揚げ物に使う鍋・料理用温度計も参考になります。IHでは指定された鍋・油量・調理モードを守り、少量の油を自己判断で加熱し続けないことが大切です。
加熱中は、その場を離れないでください。離れるときは火を止めます。油から煙が出たら加熱を止め、油に水を入れないでください。発火した場合も水をかけず、危険を感じたら離れて119番へ通報します。
使った油は、状態を見て保存・交換する
揚げ終わった油は衣のかすを取り除き、保存容器やこし器が使える温度まで冷ましてからこしてください。十分に冷めてからふたをし、光と熱を避けて保存します。熱い油の移し替えはやけどの原因になるため、容器の耐熱温度と取扱説明を守って作業してください。

使う回数だけで決めず、揚げた食材と油の変化を見て判断します。魚を揚げた油はにおいが移ることがあるため、次に使う料理の風味も考えてください。新しい油を足すだけで、傷んだ油が元に戻るわけではありません。
- 食材を取り出しても細かな泡が消えにくい
- 嫌なにおいや、いつもと違う粘りがある
- 以前より低い温度で煙が出る
泡は卵を使った衣などでも生じるため、におい・粘り・発煙なども合わせて点検し、傷みが見られる油は交換します。保存期間や状態に不安がある場合も使わず、冷ましてから自治体のルールに従って処分してください。排水口には流さないでください。
風味の好みを決め、普段使う一本を選ぶ
揚げ油を選ぶときは、まず油の風味をどのくらい取り入れたいかを考えます。そのうえで原料や搾り方、使う量に合う容器を比べてください。揚げ物以外にも同じ一本を使い、好みに合う風味か、開封後に使い切りやすい量かを確かめましょう。






