はじめに|しゃぶしゃぶで味わうキジハタの魅力
🎣 キジハタ(アコウ)は、高級料亭でも使われる上品な白身魚。刺身や煮付けも美味しいですが、薄切りにしてしゃぶしゃぶにすると、旨味を逃さずふんわりとした食感が堪能できます。
特に釣りたてのキジハタは、脂のりと身の弾力が抜群で、鍋に軽くくぐらせるだけで口の中に甘みと香りが広がります。冬の鍋シーズンはもちろん、夏でもポン酢でさっぱりと楽しめる万能料理です。
釣った直後の下処理|生食レベルの鮮度を保つ
しゃぶしゃぶは加熱時間が短い料理なので、下処理は刺身同様に丁寧に行います。
① 血抜き
釣り上げたらすぐにエラを切り、海水を入れたバケツで泳がせて血を抜きます。
② 神経締め
神経締めを行うことで、身の透明感と弾力が長持ちします。
③ 内臓処理
帰港後、できるだけ早く内臓を取り出し、血合いをきれいに洗い流します。
しゃぶしゃぶ用の切り方
しゃぶしゃぶでは薄切りが命です。包丁を寝かせ、透けるくらいの薄さに切ります。
- 皮は引いても良いですが、皮付きにすると旨味が増します
- 冷凍庫で半冷凍にしてから切ると、均一な薄さになりやすい
だしの作り方
キジハタの旨味を最大限に引き出すには、だしの準備が重要です。
基本の昆布だし
水 1500ml 昆布 10g ※30分以上水に浸けてから弱火で加熱し、沸騰直前に昆布を取り出す
旨味倍増!アラだし
下処理で出たカマや骨を熱湯で霜降りし、水と昆布と一緒に煮てだしを取ると、さらに濃厚なスープになります。
しゃぶしゃぶの基本手順(前半)
- だしを沸騰直前まで温める
- キジハタの薄切りを菜箸で持ち、2〜3秒くぐらせる
- 表面が白くなったらすぐに引き上げる
ポイント:加熱しすぎると身が固くなるため、短時間で引き上げるのが鉄則です。
おすすめの薬味とタレ
キジハタしゃぶしゃぶは、薬味やタレによって味の印象が大きく変わります。
① ポン酢+もみじおろし
さっぱりとしたポン酢に、ピリッと辛いもみじおろしを加えると、脂の甘みが引き立ちます。
② ゴマだれ
濃厚なゴマだれは、コクをプラスして食べ応えのある味わいに。
③ 柚子胡椒
ポン酢やだしに少量溶かすと、爽やかな香りとピリ辛がアクセントになります。
おすすめの野菜と具材
魚のしゃぶしゃぶは、野菜との相性も抜群です。
- 白菜・水菜:だしを吸って甘みが増す
- 長ねぎ:加熱でとろける甘さ
- えのき・しいたけ:旨味をスープにプラス
- 豆腐:口直しとしてさっぱり
締め料理で二度美味しい
しゃぶしゃぶ後のだしは、魚の旨味が凝縮されています。捨てるのはもったいないので、締め料理で活用しましょう。
① 雑炊
- ご飯を加えて軽く煮る
- 溶き卵を回し入れ、ふんわり固める
- 刻みネギや海苔を散らす
② うどん
コシのあるうどんを加え、しょうゆで軽く味を整えると、シンプルながら絶品の締めになります。
③ おじや風チーズリゾット
洋風にアレンジして、粉チーズと黒こしょうを加えると、濃厚な味わいに。
保存方法と注意点
しゃぶしゃぶ用のキジハタは、切った状態で保存します。
- 冷蔵:当日中に食べ切る
- 冷凍:ラップと保存袋で包み、1週間以内に使用
- 解凍は冷蔵庫で自然解凍し、再冷凍はしない
注意:生食に近い加熱のため、保存期間は短く設定してください。
釣り人ならではの楽しみ方
しゃぶしゃぶは、釣った魚を大人数で囲んで楽しめる料理。
薄切りのキジハタをだしにくぐらせた瞬間に漂う香りは格別で、旬の野菜や好みの薬味と組み合わせることで、自分だけの味が作れます。
特に冬の寒い日に、釣り仲間と鍋を囲みながら味わうキジハタしゃぶしゃぶは、最高のご褒美です🍲
まとめ
キジハタ(アコウ)のしゃぶしゃぶは、素材の旨味を最大限に活かした贅沢な鍋料理です。
下処理を丁寧に行い、加熱時間を短くすることで、ふんわりとした食感と甘みを堪能できます。
だしやタレ、締め料理まで楽しめる一品なので、ぜひ釣果を囲んで味わってみてください。
その美味しさは、一度体験すると忘れられないはずです😊
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