初心者でも楽しめる!エギング完全ガイド【基礎から実践まで】
エギングは近年人気急上昇中のルアーフィッシングで、専用のルアー「エギ」を使ってアオリイカを中心に様々なイカを狙う釣りです。イカ独特の引きを味わえること、手軽に堤防や磯から狙えること、ゲーム性の高さなどが魅力で、初心者からベテランまで幅広い層に支持されています。本記事ではエギングをこれから始めたい方に向けて、基礎知識から実践的な釣り方、タックル選びまで徹底的に解説します。
1. エギングとは?基礎知識と魅力
エギングとは、エビに似せた形状のルアー「エギ」を使って主にアオリイカを狙う釣り方の総称です。エギをキャストし、海底付近まで沈めてからロッドアクションで「シャクる」ことでイカにアピールし、抱かせます。
エギングの魅力は何と言ってもイカ特有の「ジェット噴射」による強烈な引き。さらに水深や潮流、時間帯で大きく釣果が変わる奥深さもあり、同じポイントでも日によってパターンを探す楽しさがあります。
堤防、磯、サーフなど多様なフィールドで楽しめ、特別な船や道具を必要としない点も初心者に人気の理由です。持ち帰って食べても美味しく、釣って楽しい・食べて嬉しいのがエギングの大きな魅力と言えるでしょう。
2. エギングで狙えるイカの種類とシーズン
エギングのメインターゲットはアオリイカですが、他にもコウイカ、ヒイカ、ヤリイカなどがヒットすることがあります。狙えるイカの種類や時期は地域によって多少異なりますが、以下が一般的なシーズンの目安です:
- 春シーズン(3〜6月): 春イカと呼ばれる大型アオリイカが狙える。産卵に絡んで接岸するため、1kgを超える大型が釣れるチャンス。
- 秋シーズン(9〜11月): 産まれたばかりの新子が成長して接岸するため、数釣りが楽しめるシーズン。500g前後のイカが中心。
地域によっては12月頃まで釣果が続く場所もありますが、寒くなると活性が落ちやすくなります。コウイカは冬から春にかけて安定して釣れることが多く、ターゲットを変えて楽しむのもおすすめです。
3. エギングに必要な基本タックル
エギング専用タックルは軽くて感度の良いものを選ぶのがポイントです。基本タックルは以下の通りです:
- ロッド:エギング専用ロッドは8ft前後(7.6〜8.6ftが主流)。軽量で感度が高く、シャクリやすい設計のものが最適です。硬さはML〜Mクラスが標準です。
- リール:2500〜3000番のスピニングリール。ドラグ性能がしっかりしたものがイカのジェット噴射に対応しやすいです。
- ライン:PE0.6〜0.8号が標準。リーダーはフロロカーボン2〜2.5号を1.5〜2m程度結ぶとトラブルを減らせます。
- エギ:サイズは2.5〜4号を用意しましょう。秋は2.5〜3号、春の大型狙いでは3.5〜4号が主流です。
特にロッドはシャクリやすさや感度に直結するので、長さ・硬さ・自重をよく確認し、自分の体格やフィールドに合ったものを選ぶと快適に釣りができます。
4. エギの種類と選び方
エギには様々な種類があり、形状、カラー、重さ、沈下速度などで性能が異なります。ここではエギの基本的な選び方を紹介します:
・サイズ選び
イカのサイズや活性、水深によって使い分けます。秋の小型イカ狙いは2.5〜3号、春の大型狙いは3.5〜4号が目安です。
・沈下速度(フォールスピード)
速く沈むモデルは水深や潮が速いときに有利。逆に遅く沈むモデルは浅場やイカにじっくり見せたいときに有効です。フォールスピードは「秒/m」単位で表記されていることが多いのでチェックして選びましょう。
・カラー選び
水色や光量によって反応が大きく変わります。澄潮・晴天はナチュラルカラー(ブルー、グリーン系)、濁り潮・曇天はアピールカラー(ピンク、オレンジ、赤系)、夜間やマズメ時はグロー系やケイムラ系が効果的です。
・素材・コーティング
布巻きタイプはナチュラルな質感でオールラウンドに対応。メタリックやホログラムコートは強いフラッシングでリアクションを狙いたいときにおすすめです。
5. 実践編:キャストとシャクリの基本
エギングではキャストして遠くまで探れるほど効率的に釣りができます。キャストの際は風向きや潮流を考慮して、エギが自然に流れる方向を意識して投げましょう。
キャスト後は糸ふけを取って着底を待ちます。ラインがフッと止まったら着底の合図なので、すぐにシャクリを開始します。シャクリの基本動作は以下の通りです:
- ロッドを手首のスナップを使って「チョンチョン」と2〜3回しゃくる。
- ロッドを水平〜やや下に戻してフォールさせる。
- 糸ふけを巻き取りながら着底を待つ。
- 着底を確認したら再度シャクリを繰り返す。
この「シャクリ→フォール→着底→シャクリ」のリズムを崩さず続けるのが基本です。シャクリは強すぎるとイカが違和感を覚えて離してしまう場合もあるので、状況に合わせて強弱を調整しましょう。
6. イカを誘うアクションのコツ
エギングの最大の醍醐味は、シャクリでエギを操作し、イカに興味を持たせて抱かせることです。基本はシャクリの強弱やフォール時間を変えて誘います。活性が高いときは強めのシャクリで素早くエギを動かし、リアクションで抱かせるのが効果的です。逆に活性が低いときは弱くソフトにシャクリ、フォール時間を長くとってじっくり見せることでヒットに繋がります。
特に秋の新子シーズンは、フォールでイカが追尾してくるケースが多いので、シャクリを控えめにしてステイ(エギを漂わせる)を意識すると抱かせやすくなります。
同じシャクリパターンを続けても反応がないときは、1投ごとに誘い方を変えてみるのがおすすめです。シャクリ幅や回数を変化させることでイカのスイッチが入り、思わぬタイミングでバイトが出ることがあります。
7. ポイント選びと釣れるタイミング
エギングで釣果を左右するのはポイント選びとタイミングです。イカは潮通しが良い場所やベイトが集まる場所を好みます。おすすめポイントは:
- 堤防の先端・角:潮が当たりやすくイカが回遊しやすい。
- 地磯周辺:海藻帯や岩場に隠れるイカを狙える。
- サーフの離岸流付近:流れで小魚が溜まり、イカが待ち構えやすい。
タイミングはマズメ時(夜明け・夕暮れ)がベストです。イカの活性が高く、回遊して接岸する確率が上がります。また、夜間でも常夜灯周りは小魚が集まりやすく、イカの捕食ポイントになります。潮は「小潮〜中潮」の上げ潮にかけてがベストタイミングになることが多いです。
8. よくあるトラブルとその対処法
エギングでは「ライントラブル」「根掛かり」「イカのばらし」が代表的なトラブルです。特にPEラインは風や潮で糸ふけが出やすく、ガイドに絡みやすいためキャスト後はこまめに糸ふけを取ることが大切です。
根掛かりは着底後にすぐシャクリを入れないと海藻や根にエギが絡む原因になります。着底感を正確に掴み、即アクションを心掛けましょう。もし根掛かりしてしまった場合は、ロッドを反対方向に引いてテンションを抜く「根掛かり外し」を試すと外れることがあります。
ヒット後のバラシは、ドラグを締めすぎてジェット噴射に耐えられず、フックアウトしてしまうケースが多いです。イカがジェット噴射を繰り返す間はドラグを使ってゆっくり寄せ、無理に巻き上げないようにしましょう。
9. エギング釣行時の注意点とマナー
エギングを安全に、楽しく続けるためには注意点やマナーを守ることが大切です:
- ライフジャケットの着用:磯や堤防釣りでは万が一に備えて必ず着用しましょう。
- ヘッドライトの使い方:夜間の常夜灯周りで明るすぎるライトを海面に照らすと、イカが散ってしまいます。必要以上に光を当てないように配慮しましょう。
- キャストマナー:隣の人との間隔を保ち、横風や後方確認を徹底してからキャストしましょう。
- ゴミの持ち帰り:ラインや仕掛けパッケージ、飲食ごみは必ず持ち帰り、釣り場を綺麗に保ちましょう。
安全面はもちろん、釣り場の環境を守るマナーを徹底して、釣りを続けられる環境を大切にしましょう。
10. まとめ:エギングを楽しむために
エギングは比較的簡単に始められる上に、奥深い釣りでもあります。タックルを揃え、エギのローテーションやシャクリパターンを工夫することで、状況ごとに戦略を立てて楽しめるのが最大の魅力です。
堤防や磯、サーフと多彩なフィールドでチャレンジでき、身近な場所から始められるのも魅力。釣って楽しいだけでなく、新鮮なイカを味わう楽しみも格別です。ぜひ安全・マナーを守ってエギングに挑戦し、自分だけのパターンを見つけてイカを攻略してみてください!
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