船のカワハギ釣りで竿を選ぶときは、まず船宿で使うオモリの号数を確認します。
30号のオモリを使う船なら、30号に対応した竿を選びます。状況によって40号へ変更する船なら、40号まで使える竿が必要です。
初めての1本は、特別なテクニック向けの竿を選ぶ必要はありません。使うオモリに合い、1.7〜1.8mほどの船カワハギ専用竿なら、基本の釣りを覚えながら自分の好みを探していけます。
初めて選ぶなら、まずこの3点
- 船宿のオモリ号数に対応している
- 船カワハギ専用で、長さが1.7〜1.8m前後
- 特定の釣り方だけに特化していない
この記事では、専門用語をできるだけ使わずに、カワハギ竿の違いとおすすめ5本を順番に紹介します。船カワハギそのものが初めてなら、初心者向け船カワハギ釣り完全ガイドもあわせて確認してください。
カワハギ専用竿は何が違う?
カワハギは、針に掛かる前にエサだけを取るのがとても上手な魚です。そのため専用竿は、竿先の小さな動きを見つけやすくしながら、オモリや仕掛けも動かしやすい形に作られています。
竿先は細く、少しの変化でも動きやすくなっています。一方、竿先より手元側は、30号前後のオモリを持ち上げたり、仕掛けを小さく動かしたりできる作りです。
このため、普通の船竿でも釣ることはできますが、カワハギ釣りを続けるなら専用竿の方が、エサを取られたときの変化や仕掛けの動きをつかみやすくなります。
カワハギ竿を選ぶときに確認する4項目
1. 最初に「使えるオモリの範囲」を確認する
商品説明にある「錘負荷」は、その竿で使えるオモリの範囲です。たとえば「20〜40号」なら、20号から40号までが使用範囲になります。
船宿が30号指定なら30号が範囲に入っている竿、40号へ変更することがあるなら40号まで対応する竿を選びます。
| 船で使うオモリ | 竿を選ぶとき | 今回の候補 |
|---|---|---|
| 30号中心 | 30号が使用範囲に入れば候補 | 5本すべて |
| 35号を使う | 上限35号以上を選ぶ | カワハギ X/プロックス/ステファーノ SS/BOTTOM-2 |
| 40号を使う | 上限40号以上を選ぶ | カワハギ X/ステファーノ SS/BOTTOM-2 |
2. 8:2・9:1は「竿の曲がる位置」の目安
カワハギ竿では「8:2」「9:1」という数字をよく見かけます。これは、オモリを掛けたときにどのあたりから竿が曲がるかを示す目安です。
9:1は竿先に近い部分が中心に曲がるタイプです。竿を動かしたときの動きが仕掛けへ伝わりやすく、カワハギ専用竿ではよく使われます。
8:2は9:1より少し手元側まで曲がります。魚がエサを触ったときに竿が少し受け止めてくれるため、極端に硬い感触になりにくいのが特徴です。
ただし、メーカーによって作りが違うため、数字だけで「8:2なら柔らかい」「9:1なら硬い」と決める必要はありません。初めてなら、使うオモリに合うことを優先し、その次に商品ごとの説明を見れば十分です。
3. 竿先が柔らかいほど、小さな動きを目で見やすい
竿先が柔らかいモデルは、カワハギがエサに触れたときの小さな変化が竿先に出やすくなります。竿先を見ながら釣りたい人には分かりやすい特徴です。
一方、竿先があまり大きく曲がらないモデルは、竿を動かしたときに仕掛けが素早く反応しやすくなります。底を小さく叩いたり、オモリを持ち上げたりする操作を繰り返す人に向きます。
最初の1本では、どちらかへ大きく偏った竿より、メーカーが幅広い使い方を想定しているモデルから始めると、その後に自分の好みを見つけやすくなります。
4. 長さは1.7〜1.8m前後、重さは一日持つことを考える
船カワハギ専用竿は1.7〜1.8mほどが中心です。座席で仕掛けを真下に落とし、竿を上下させる釣りでは、このくらいの長さが取り回しやすくなります。
重さも確認しておきたいポイントです。カワハギ釣りでは、竿を手に持ったまま誘いを続ける時間が長いため、軽い竿は手首や腕の負担を抑えやすくなります。
ただし、数字が数十グラム軽いだけで釣果が決まるわけではありません。初めてなら、軽さだけを追うより、オモリの対応範囲と予算を優先して大丈夫です。
慣れてくると、こんな釣り方もあります
- 叩き:竿先を小刻みに動かして、エサの存在をカワハギに気づかせます。
- タルマセ:糸を少し緩めて、カワハギがエサを食べる時間を作ります。
- ゼロテンション:オモリを底につけたまま、糸を張りすぎず緩めすぎない状態に近づけます。
- 宙釣り:オモリを底から浮かせて、底より上にいるカワハギを探ります。
最初から全部覚える必要はありません。まずはオモリを底まで落とし、仕掛けを動かして止める基本から始めれば十分です。船は波で上下するので、ゼロテンションも完全に同じ状態を保ち続けるものではありません。
おすすめカワハギロッド5本を比較
ここからは、船カワハギ用の5本を比べます。順位ではなく、使えるオモリ・重さ・どんな人に合うかで見てください。
| 商品 | 全長 | 自重 | 使えるオモリ | 向く人 |
|---|---|---|---|---|
| ダイワ カワハギ X MH-180 | 1.80m | 97g | 25〜40号 | 初めての1本。30〜40号まで対応したい |
| プロックス カワハギゲームST2 180M | 1.80m | 106g | 15〜35号 | 30号中心で予算を抑えたい |
| シマノ 23 ステファーノ SS MH175-2 | 1.75m | 74g | 20〜40号 | 軽さと対応範囲を両立したい |
| アルファタックル Kaijin カワハギ 178M | 1.78m | 94g | 20〜30号 | 柔らかい竿先を重視したい |
| ダイワ 極鋭カワハギ RT AGS BOTTOM-2 | 1.75m | 61g | 20〜40号 | 底の釣りを深く楽しみたい経験者 |
ダイワ カワハギ X MH-180|初めての1本に置きやすい
最初の専用竿として考えやすいのがカワハギ X MH-180です。25〜40号まで使えるため、30号を中心に使う船だけでなく、40号へ変更する船にも対応できます。
竿先に近い部分が中心に曲がる9:1調子ですが、竿先自体はグラス製で、魚がエサを触ったときの動きも見やすい設計です。「まだ自分の好きな釣り方が分からない」という段階なら、まず基本を覚える1本として候補になります。
プロックス カワハギゲームST2 180M|30号中心なら費用を抑えやすい
カワハギゲームST2 180Mは、15〜35号に対応する船カワハギ専用竿です。30号を中心に使う船なら、専用の竿先と9:1調子を使ってカワハギ釣りの基本を覚えられます。
この竿の分かりやすい弱点は、40号に対応しないことです。予約する船が30号固定なのか、状況によって40号へ変わるのかを確認してから選びます。
シマノ 23 ステファーノ SS MH175-2|軽い竿を長く使いたい人
ステファーノ SS MH175-2は、20〜40号に対応しながら自重74gに抑えられています。今回の5本では、入門価格帯より軽く、BOTTOM-2ほど一つの釣り方へ寄せすぎない位置づけです。
8:2調子で、竿先だけが急に曲がるというより、少し手元側まで負荷を受けます。魚にエサを食べさせる場面と、仕掛けを動かす場面の両方を1本でこなしたい人に向きます。
アルファタックル Kaijin カワハギ 178M|柔らかい竿先を使いたい人
Kaijin カワハギ 178Mは、20〜30号に対応するモデルです。竿先はグラス製で、負荷が掛かるとしなやかに曲がります。
竿先の小さな動きを見ながら、カワハギがエサを食べる時間を作りたい人に合います。一方で上限は30号なので、35号や40号を使う船には向きません。釣り方より先に、船のオモリ号数が合うかを確認してください。
ダイワ 極鋭カワハギ RT AGS BOTTOM-2|底の釣りを深く楽しむ上位モデル
BOTTOM-2は、20〜40号に対応し、自重61gと非常に軽い上位モデルです。細くしなやかな金属製の竿先を採用し、オモリを底につけた状態での小さな変化を捉えることを重視しています。
初めての1本として必要な性能を超えている部分も多いため、カワハギ釣りに慣れてから「もっと軽い竿がほしい」「底の小さな変化を細かく取りたい」と感じた人に向きます。
金属製の竿先は、仕掛けを巻き込みすぎたり、糸が絡んだ状態で強く曲げたりすると変形や破損につながることがあります。扱い方まで含めて選ぶ竿です。
初めての1本なら、この順番で決める
- 船宿へオモリ号数を確認する
30号だけなのか、35号・40号へ変更することがあるのかを確認します。 - 対応する竿だけを残す
40号を使うなら、上限30号や35号の竿は候補から外します。 - 最初は幅広く使えるモデルを優先する
まだ好みが分からなければ、カワハギ X MH-180やステファーノ SS MH175-2のように、特定の釣り方だけに寄せすぎないモデルが候補です。 - 最後に重さと予算を比べる
釣行回数が多いなら軽さの恩恵は大きくなります。年に数回なら、まず予算と対応オモリを優先しても十分です。
柔らかい竿先が好き、底の釣りをもっと細かくやりたい、といった好みは実際に釣ってから分かることも多いです。最初から専門的な違いを全部理解して選ぶ必要はありません。
リールとラインは小型両軸+PEを基本にする
船カワハギでは、小型の両軸リールとPEラインを組み合わせるのが基本です。竿だけを軽くしても、重いリールを付けると手首への負担は増えるため、タックル全体で考えます。
PEラインの号数は船宿の指定を優先してください。ライン選びの基本はPEラインの選び方・おすすめ完全ガイドで詳しく解説しています。
初めて乗合船へ行く場合は、予約、集合時間、ライフジャケット、船酔い対策なども準備が必要です。全体の流れは初心者向け船釣り完全ガイドも参考にしてください。
購入前によくある疑問
30号を使うなら、上限30号の竿で大丈夫?
30号が使用範囲に入っているので使えます。ただし、その船が状況によって35号や40号へ変更するなら対応できません。予約時に「カワハギは何号を使いますか」と聞くのが確実です。
8:2と9:1は、初心者ならどちらがいい?
数字だけで決める必要はありません。最初は使うオモリに合うことを優先し、その中からメーカーが幅広い使い方を想定しているモデルを選べば大丈夫です。
高いカワハギ竿の方が釣れる?
高価格帯は軽量化や竿先の作りに手間が掛かっており、細かな変化を追いやすいモデルがあります。ただし、最初から高価格帯が必要なわけではありません。まず専用竿で底取り、誘い、エサの確認を覚えることの方が大切です。
堤防のカワハギ釣りにも同じ竿を使える?
この記事で紹介しているのは主に船カワハギ用です。堤防では足元を狙うのか、少し投げるのかで必要な長さが変わります。岸からの釣りも含めたカワハギの狙い方はカワハギ釣り完全ガイドで確認してください。
まとめ|最初はオモリ号数が合う竿を選べば大丈夫
カワハギ竿選びで最初に確認するのは、船で使うオモリの号数です。その条件を満たしたうえで、長さ、重さ、竿先の曲がり方を比べます。
- 30号を使うなら30号が使用範囲に入る竿を選ぶ
- 40号へ変更する船なら40号まで対応する竿を選ぶ
- 初めてなら特定の釣り方へ寄せすぎない専用竿から始める
- 柔らかい竿先や軽量モデルは、好みや釣行回数に合わせて選ぶ
- ゼロテンションや宙釣りなどのテクニックは、基本に慣れてから覚えれば十分
竿を決めたら、次は仕掛け、アサリの付け方、底の取り方、誘い方まで準備しておくと船上で困りにくくなります。実釣の流れは初心者向け船カワハギ釣り完全ガイドへ進んで確認してください。
