はじめに
釣りたてのスズキは、白身がふっくらとしてクセが少なく、どんな料理にも合わせやすい高級魚です🎣。その魅力を最大限に引き出すなら、アクアパッツァがおすすめです。南イタリア・ナポリ地方発祥のこの料理は、魚介の旨味とトマトの酸味が絶妙に絡み合う、彩り豊かな一皿です🍅。
この記事では、釣ったスズキで作るアクアパッツァのレシピを、下処理から仕上げまで丁寧に解説します。さらに、家庭で作りやすいアレンジ方法や、釣り魚ならではの鮮度を活かすポイントもご紹介します。
アクアパッツァとは?
イタリア語で「狂った水」という意味を持つアクアパッツァは、魚をオリーブオイルで軽く焼き、トマト・オリーブ・ハーブ・白ワインで煮込む料理です。シンプルな調理法ながら、魚介の旨味がスープに溶け込み、最後の一滴まで美味しいのが魅力です。
釣ったスズキの下処理
アクアパッツァは魚を丸ごと使うこともできますが、今回は家庭で扱いやすい切り身バージョンで解説します。
- 血抜き:釣った直後にエラを切り、海水で血を抜く。氷水でしっかり冷やす。
- 内臓処理:帰宅後すぐに腹を開き、内臓を取り除く。血合いも流水で丁寧に洗う。
- ウロコ取り:スズキ全体のウロコを包丁やウロコ取りで除去。特にヒレ周りに注意。
- 切り身加工:三枚おろしにして、1切れ100g前後にカット。
下処理の段階で臭みを完全に取り除くことで、アクアパッツァのスープに雑味が出ません。
材料(2人分)
- スズキ切り身:2切れ(約200g)
- ミニトマト:8〜10個
- にんにく:1片(スライス)
- オリーブ:6〜8粒(種なし)
- 白ワイン:100ml
- 水:100ml
- オリーブオイル:大さじ2
- イタリアンパセリ:適量
- 塩・こしょう:少々
下味の付け方
- スズキの切り身に軽く塩・こしょうを振る。
- 10分ほど置いて余分な水分を出し、キッチンペーパーで拭き取る。
この工程で身が引き締まり、焼き崩れを防げます。
下ごしらえのポイント
- ミニトマトはヘタを取り、半分にカットするとスープに旨味が出やすくなります。
- にんにくは焦げやすいので、焼き始めは弱火で香りを出します。
- オリーブは塩味のアクセントになるので、加えすぎには注意。
基本の調理手順
- スズキを焼く:フライパンにオリーブオイル大さじ1を入れ、弱〜中火で熱する。スズキを皮目から入れ、3〜4分焼いてこんがり色づける。裏返してさらに1〜2分焼く。
- 香りを出す:スズキを一旦取り出し、同じフライパンにオリーブオイル大さじ1とスライスにんにくを加え、弱火で香りを引き出す。
- 具材を加える:ミニトマトとオリーブを入れ、軽く炒めてトマトの皮が少し破れる程度にする。
- 煮込む:白ワインを加えてアルコールを飛ばし、水を加える。沸騰したらスズキを戻し入れる。
- 仕上げ:蓋をして弱火で5〜6分煮込み、塩・こしょうで味を調える。最後にイタリアンパセリを散らす。
失敗しない煮込みのコツ
- 煮込みすぎない:スズキは加熱しすぎるとパサつきます。火を通すのは5〜6分が目安。
- スープの量は魚が半分浸かる程度が理想。多すぎると味がぼやけます。
- ワインのアルコールは必ず飛ばしてから水を加えると、香りがまろやかになります。
味のアレンジ
① あさり入りアクアパッツァ
あさりを加えることで旨味が倍増します。あさりは塩抜きしてから加え、口が開いたらすぐに取り出して加熱しすぎを防ぎます。
② ケッパー入り
塩味と酸味が加わり、より本格的な味わいに。加える量は小さじ1程度が目安。
③ ハーブ香るアクアパッツァ
ローズマリーやタイムを煮込みの途中で加えると、香り高い大人の味に仕上がります。
おすすめの食べ方
- バゲットを添えて:スープをパンに浸して味わえば、最後まで楽しめます。
- パスタにアレンジ:残ったスープを茹でたパスタと絡めれば、魚介の旨味たっぷりのパスタに。
- リゾット風:スープにご飯を入れて煮込めば、洋風雑炊に変身。
保存方法と作り置きのコツ
アクアパッツァはできたてが一番ですが、魚介の旨味が溶け込んだスープは翌日も美味しいのが魅力です。ただし、魚の身は煮込みすぎると硬くなるため、保存の際は少し工夫しましょう。
作り置きのポイント
- 煮込みの段階でスズキを完全に火入れせず、保存時に再加熱で仕上げる。
- 具とスープを分けて保存すると、魚の食感が保たれます。
- 保存容器は清潔なガラス製や耐熱容器を使用。
冷蔵保存
粗熱を取ったら密閉容器に入れ、冷蔵で1〜2日保存可能です。食べる際は弱火で温め直し、必要に応じて水や白ワインを少量加えて風味を調整します。
冷凍保存
アクアパッツァは冷凍も可能ですが、トマトや魚の食感が多少変わります。冷凍する場合は、煮込み時間を短めにし、スープと具を別々に保存するのがおすすめです。
食べ方応用編
① 魚介スープパスタ
残ったスープにパスタを加えれば、魚介の旨味をたっぷり含んだ絶品パスタに早変わりします。
② 洋風雑炊
ご飯をスープに加え、パルメザンチーズをかければリゾット風に。寒い日にぴったりの一品です。
③ パンディップ
バゲットやフォカッチャを添えて、スープに浸して食べるのもおすすめ。ホームパーティーでも喜ばれます。
釣り魚ならではのポイント
- 釣ったスズキは鮮度が高く、皮目の香ばしさが特に際立ちます。
- 鮮度が落ちやすい魚なので、釣行後はなるべく早く調理しましょう。
- 下処理時に血合いをしっかり取り除くことで、スープの透明感と風味が保たれます。
まとめ
スズキのアクアパッツァは、素材の旨味をダイレクトに味わえる豪華な一皿です。釣った魚ならではの鮮度と風味を活かし、シンプルな調理法で最大限の美味しさを引き出せます。
ご家庭でも本格的な味を再現できるこのレシピで、ぜひ釣りの思い出を食卓で楽しんでください。ワインと一緒に味わえば、まるで地中海の港町にいるような気分になれるはずです🍷✨。
「釣った魚で作る最高の一皿」——それがアクアパッツァの魅力です。
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