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クロダイの潮汁とは?
潮汁(うしおじる)は、魚のアラや切り身から出る旨味を活かしたシンプルなスープです。釣りたてのクロダイで作る潮汁は、透明感のある出汁と上品な味わいが特徴です。
味付けは塩だけというシンプルさですが、素材の持つ旨味が凝縮され、心も体も温まります。寒い季節の釣行後にいただくと格別の美味しさです。
潮汁に向くクロダイの部位
潮汁は、アラや骨、皮付きの切り身から旨味を引き出します。特におすすめの部位は以下の通りです。
- 頭(特にカマの部分)
- 中骨
- 尻尾付近の切り身
- 皮付きのぶつ切り
刺身や切り身を取った残りを活用できるため、釣った魚を余すことなく楽しめます。
釣り場での下処理
潮汁は鮮度が命です。釣ったらすぐに以下の処理を行いましょう。
- 血抜き:エラと尾の付け根を切り、海水でしっかり血を流す。
- 冷却:氷と海水で低温を保ち、アラが劣化しないようにする。
- 内臓除去:臭みの原因になるため、帰宅後すぐに処理。
アラの下処理
潮汁ではアラの下処理がとても重要です。これを怠ると濁りや臭みが出てしまいます。
- ウロコを完全に取り除く。
- 熱湯をかけて霜降りにし、表面のぬめりや血を落とす。
- 冷水に取って汚れを洗い流す。
- 食べやすい大きさに切る。
潮汁の基本レシピ
材料(2〜3人分)
- クロダイのアラ:約300g
- 水:800ml
- 塩:小さじ1
- 酒:大さじ2
- 長ねぎ:1/2本(斜め切り)
- 三つ葉:適量
作り方
- 鍋に水と酒、下処理したアラを入れ、中火で加熱。
- アクが出たら丁寧に取り除く。
- 5〜10分煮て旨味を引き出す。
- 塩で味を調える。
- 器に盛り、長ねぎと三つ葉を添える。
澄んだスープに仕上げるコツ
- アラは必ず霜降りしてから使う
- 煮立たせすぎない(強火は濁りの原因)
- アクをこまめに取る
アレンジ潮汁
- 味噌仕立て:最後に味噌を溶き入れ、コクをプラス
- 柚子風味:皮を削って香りを添える
- 豆腐入り:優しい味わいで食べ応えUP
保存と再加熱
潮汁は冷蔵庫で1日程度保存可能ですが、加熱しすぎると香りが飛ぶため再加熱は軽く行いましょう。
まとめ
クロダイの潮汁は、釣り人だけが味わえる極上のスープです。アラの下処理を丁寧に行い、シンプルな味付けで素材の旨味を最大限に引き出せば、体も心も温まる一杯が完成します。
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